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松井 二郎
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菌のバリアを洗い流すな [2018年05月18日(Fri)]

  ◆クローン病中ひざくりげ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 行って、みてもらおう。白川先生に! 石の上にも三年という。松本医学での治療をはじめて、5年半がたった。これを浮気とはいわないであろう。

 東京へは新幹線でむかうことにした。

 問題は、トイレと……そもそも座席に「座る」という行為ができるか。トイレは断食によって封印できる。あとは椅子だが――これが、さいきん座れるようになったのだ。
 おしりは依然として膿(うみ)がたまって痛いが、ワザをおぼえた。椅子にあらかじめ、クッションなり、ぐるぐる巻きにしたタオルなりを、傷のまわりがうまくガードされるように敷いて(便座のUの字をつくっておくかんじ)、そこへ、そーっと腰を落としていく。すると。なんと! 座れるじゃないか。……痛いけど。
 痔瘻(じろう)のためにほぼ寝たきりの生活を4年していたが、このごろは、これで食事も仕事も、机にむかってしているのである。
 でも、うっかり患部が椅子につくと
 「いっでぇええ!」
 電撃が走る。
 いまの体調なら、このおしりさえ治ればほぼふつうの生活ができそうなのだが……まだまだだなぁ。

 家内とふたりで、新幹線のホームに立つ。家内は「ひとりじゃムリでしょ。荷物はあたしが持つから」と、ついてきてくれた。
 新幹線が入ってきた。
 乗車し、れいの戦法で椅子にトイレのUの字をつくって、そーっと……。うん、よし。座れる。痛いけど。
 あとは2時間半まてば東京だ。うん、トイレもだいじょうぶそう。ホッ。


          ◇


 新幹線に揺られる。わたしは本を読む。家内は寝ている。そしてナナメ前の席の若い男性が、ずーっとスマホゲームをしている。
 あれぜったい“機内モード”になんてしてないよなぁ……。や、やめてくれぇ……電磁波がぁ……。
 いや、この男性だけではない。車内のほぼ全員、ケータイの電源、入れっぱなしだろう。
 ああ〜、通路をはさんだ横の席の2人もスマホをやりだしたぁ〜。

 スマホの電磁波は、こういうアルミなどの金属で密閉された空間ではカキンカキンカキンカキンとえんえん跳ね返り、消えることがない。これがどこで止まるかというと、乗客の体に吸収されて止まる。
 そして高速移動中、電磁波はつねに最強である。

 あ! ナナメ前の男性はやめてくれたぞ。
 ……と思ったらこんどはタブレットをとりだした。
 別のゲームをはじめた〜!(見るつもりはないんです……席の位置関係で視界に入ってきちゃうの……)
 あ、タブレットをしまった。こんどこそやめてくれたか。
 と思ったら、さっきのスマホにとりかえた〜!

 ……この男性はけっきょく終点の東京までスマホゲームをしていた。


          ◇


 ぶじ、いちどもトイレに行かず、東京駅に到着。
 山手線にのりかえた。
 こんどはとうぜん座れず、吊り革につかまる。目の前の座席は7人がけ。

 全員スマホ (;゜Д゜)

 新橋でおりて、銀座方面へ歩く。クリニックは銀座にあるのだ。
 久しぶりの銀座だぁ。街ゆく人がみんなオシャレ。……おれのカッコだいじょうぶか(すっかり田舎のとっつぁんです)。
 「あった! ここだ」
 スマホを持っていないので、プリントしておいたグーグルマップを片手に、10分くらいで着いた。
 おおっ、院内もほどよくオシャレ。看護師さんがくるくると立ち回り、みんな美人。……おれのカッコだいじょうぶか(すっかりおのぼりさんです)。
 「ではこれに記入してください」
 初診のひと用の問診票を渡され、それに記入しながら順番をまつ。
 待合室は、広くないこともあるのだが、はじめ満席だった。そして、わたしと家内以外、

 全員スマホ (((;;゜Д゜)))ブルブルガクガク

 あ! 白川先生だ。講演会でおみかけしたときと同じ風貌である(あたりまえ)。めちゃくちゃ忙しそうである。でも、身のこなしも指示もおだやか。
 1時間半ほど待った。
 「松井さあん」
 きたー。

(つづく)


      ◇


 では次のコーナーです。




  ◆NS乳酸菌とは
  1章 菌と人間(1)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    菌のバリアを洗い流すな






 白川太郎先生おすすめの「NS乳酸菌」。安倍総理が飲んでいるというので、さっそく飛びついた。飲んですぐ、30回だった下痢が10回になったことはすでに書いたとおり。
 この効き目のすごさは、何なのか?
 そこで、“NS乳酸菌”の開発者、金 鋒[ジン・フェン] 博士が書いた本があるので、みなさんといっしょに、抜粋して読んでいきたい。
 まず、菌がいかに大切か、という話から。(以下は引用)


          ◇


 人間の全身の細胞数は、およそ60兆個(成人)といわれています。しかし、健康な人の身体にはその100倍もの菌が存在している。これらの菌との共生関係によって、私たちの生命活動は維持されているのです。
 身体の表面は、膨大な数の菌によって覆われています。この場合の表面とは、皮膚だけでなく、目も耳も鼻も口も、消化道(口から肛門までの消化器官)、生殖道(生殖器官)、呼吸道(呼吸器官)なども、すべて身体の表面と定義できます。菌は、各器官の壁を塗料のようにコーティングしています。清潔志向とは、そのコーティングされた菌を排除しようとすることと同じ、自己防衛の壁を壊すことと同じです。(中略)

 たとえば顔の表面で考えてみますと、1平方センチメートルの乾燥した肌には、1000個以上の菌が棲みついています。肌を保護しているのは、人間の表皮細胞ではなく、それに棲みついている菌というほうが正しい。(中略)

 肌を清潔にしようとアルコールでふき取ったら、悪い菌だけでなく、よい働きをしてくれる菌、あるいはよい働きをしてくれるであろう(不明の)菌までもが殺菌されてしまいます。(中略)

 ごしごしとていねいに洗顔する人、毎日お風呂で身体を隅々まで洗う人は、わざわざ皮膚の善玉菌を追い出しているのです。冬になると肌がカサカサに荒れる人は皮脂が足りなくて、よい菌が棲みづらい環境になっているのです。
 過剰なぐらいに熱心に何種類もの化粧品をつけて手入れする人ほど肌が荒れていることに気がつきませんか?

金鋒[ジン・フェン]著『「NS乳酸菌」が病気を防ぐ』


          ◇


 わたしは風呂に入ると、いつも、体を洗うべきかどうか考える。
 ほんとうなら洗いたくない。健康のためには。でも、人間は人間社会のルールのなかで生きねばならない不便な生き物なので、頭にフケがでていたり、腕まくりするとパラパラとアカが落ちるというのでは人間失格になりかねない。掃除もたいへんだ。
 そこで「このまえ洗ってから1週間くらいたったし、そろそろ洗わにゃならんか」と思ったときは、しかたなく、タオルに石鹸をつけて(液体の化学薬品ではなく固形で石鹸素地100%のもの)あまりこすらないように気をつけて体を洗う、というより、なでる。
 排水溝に流れていく泡を見ながら、「あ〜あ、菌がもったいないなぁ」と思うのである。

(つづく)








 ◆ 編集後記
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 せめて「金属で密閉された空間での」「移動中」だけは、スマホを機内モードに。