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アダプターの電磁波に気をつけよ [2017年12月17日(Sun)]

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  ◆電磁波特集 4章
    あふれる家の中の電磁波
      〜家電ってどうなの?(15)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 前回までで家電をひととおり見終わった。が、まだ、だいじなものが残っている。
 パソコンの回でもチラッと出たが……家電じたいではないけど「ACアダプター」も危ない。
 いや、レンジとIH以外では、家の中でこれがいちばん危ない。

(以下は引用)

      ◇

【ACアダプター】

 これは交流(AC)を直流(DC)に100ボルトを低電圧に変えて電気製品を動かします。いわば小さな黒い“変電所”。ガウスメーターで測ると100ミリガウスを突破。危険な電磁波発生源です。体から1メートル以上はなすと安全です。とくに寝室の枕元にはアダプタを絶対近づけないことです。


船瀬俊介『ショック!!やっぱりあぶない電磁波』

      ◇

 そもそもACアダプターって何をやってるんでしょーか?
 わたし子供のころ、箱型で大きいほうが手に持ってコンセントに抜き差ししやすいから親切でああなってるんだと思ってましたが、もちろんそんなことじゃなく、家庭にきている電流は交流(AC)だけれどそれでは直流(DC)で動く家電がつかえないからあの黒い箱のなかで交流を直流に変えているのだ。つまり変電所と同じことをしている(変換の向きは逆だけど)。

 ちなみにロックバンドでAC/DCというのがあったけどここから取っている。ついでにジョジョの奇妙な冒険第2部に登場する敵キャラ「エシディシ」はさらにこのバンドのAC/DCから取っていて、それはどーでもいいんだが、

家の中にあちこちACアダプターが差さっているのは「小さな変電所」があちこちにあるのと同じことで、これはどーでもよくない。
 え? 変電所って、危ないの?
 うん。こんなに危ない。

(以下は引用)

      ◇

 電磁波による健康障害が、世界的にはじめて大きな社会問題となったのは『ニューヨーカー』という雑誌の1990年7月9日号に掲載された「メドウ通りの災厄」というタイトルの記事でした。
 この記事は、ニューヨークの北東に位置するコネチカット州のギルフォードという小さな町の郊外に存在する「メドウ通り」という狭い地域に住んでいる住民の間に、脳腫瘍や白血病といった病気が多発しているというとてもショッキングなものでした。(中略)

 「メドウ通り」はコネチカット州のギルフォードの郊外にある200メートルほどの長さの通りで、近くには変電所と高圧線があります。そのメドウ通りには9軒の家が並んでいました。
 この静かで平和なメドウ通りに、恐ろしい出来事が起きていたのです。
 1988年、メドウ通りに住んでいた17歳の少女が、突然、バスケットボールの試合中に倒れます。少女の名前はメリッサといいます。
 地元のハイスクールのバスケット部で活躍していたメリッサは、小さな町ではちょっとしたスターです。病院に運ばれた彼女が、医師から告げられた病名は「脳腫瘍」でした。
 脳に発生した腫瘍を取り除く手術を受けたメリッサは、その後、言語障害と視覚障害に悩まされながらも、やがてバスケットの選手としてカムバックし、元気にプレーをつづけていました。
 この話を聞きつけた地元のローカルテレビ局が、この少女をニュース番組で取り上げました。その内容はというと、小さな少女が脳腫瘍という悲劇を乗り越え、バスケットの選手として復帰するという美談でした。
 アメリカ人が好みそうなドラマチックな話です。テレビで番組を見た多くの人たちが、涙を流しました。しかし、この美談の裏には恐ろしい現実があったのです。
 人類が、電磁波に秘められた人体への影響という恐ろしい現実を知ることになる「メドウ通りの災厄」は、このメリッサという一人の少女の脳腫瘍からはじまったのでした。

 そもそもメドウ通りに変電所が建設されたのは、メリッサが脳腫瘍になったときから1世紀も前のことでした。その後、1950年代から1960年代にかけて、アメリカでは電力需要が急速に増えはじめていきます。
 そのため、メドウ通りの変電所も改築され、やがて大きな施設に変わっていきます。その結果、変電所から送られる電圧も高くなり、電力を変電所まで送るための高圧線の電圧も高くなっていきました。
 そして、メドウ通りに恐ろしい異変が起きはじめたのは、1980年代の終わりのころからでした。1989年には、メリッサとは別の女性が、脳腫瘍で死んでいます。
 さらに、9歳の男の子も脳腫瘍になっています。視神経の悪性腫瘍で失明してしまった若い女性もいます。若い人だけではありません。右手に原因不明の瘤(こぶ)ができた54歳の男性もいます。
 まるで、なにかに呪われているような異変がつづくなかで、もっとも悲劇的だったのはウォルストン家の人々でした。ウォルストン家では、48歳の父親が脳腫瘍にかかりました。父親だけではなく、祖父も脳腫瘍で死んでいます。
 さらに、ウォルストン家の娘さんは13歳のときに膝に腫瘍ができました。妻も腕や足に嚢腫(のうしゅ)ができ、頬には腫瘍ができました。ウォルストン家の人々は、まるで特別な伝染病か、遺伝病にでもかかったように思えます。

 じつは、脳腫瘍にならないまでも、メドウ通りで暮らすほとんどの住人が、慢性的な頭痛に悩まされていました。
 こうした病気の原因を探しはじめた住民たちが、最初に“呪いの元凶”と考えたのは、近くにある化学工場でした。
 ところが、いくら詳しく調べてみても、その化学工場から流出される廃液からは、発がん物質はもちろんのこと、人体に対する有害物質など、まったく検出することができませんでした。
 その一方で、当時、メドウ通りでは、しばしば電球が切れたり、電気時計が止まったりするという、奇妙な出来事が起きていました。こうした現象があったことから、最終的に住民たちが目をつけたのは、変電所と高圧線でした。(中略)

 そうこうするうちに、ブローダー氏※(※引用者註:メドウ通りの記事を書いた記者)はメドウ通りと同じような「キャンサー・クラスター(ガンの巣)」が、アメリカにはいくつも存在することに気がついたのです。
 とくにカリフォルニア州のモンテシドユニオン小学校に見られる「キャンサー・クラスター」は、ものすごいものがありました。
 このモンテシドユニオン小学校は変電所に隣接しています。そして、この小学校に通う子どもたちが脳腫瘍や白血病といった病気になる確率を調べてみると、普通の小学校と比べて100倍も高いことがわかったのです。


中原英臣、佐川峻『電磁波はやっぱり危ない』

      ◇

 この変電所を小さくしたものが家の中じゅうに転がっているのがACアダプター。
 なので、そばには近寄らないようにしたい。
 使っていないものは、引っこ抜く(節電のためにも)。

 あと、「このテレビは電源プラグがアダプター式じゃないわ。安心ね」とおもったら、大まちがい。単純なつくりをした電球などと違い、電子回路を持った複雑な家電は、コンセントから流れてくる交流電流のままでは使えない。
 ということは?
 アダプターは本体に内蔵されているのだ。やはり、使わないなら引っこ抜く(エコのためにも)。
 引っこ抜くのがめんどうならば、オン・オフできるスイッチのついたOAタップ(延長コード)に差して、まめにオフしよう。

 ただ、使ってないからといってビデオまで引っこ抜いたら、予約録画できない。こういうものはしかたない。
 とにかくアダプターのそばにいてはいけない。とくに子供さんの遊び場付近は注意して。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
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 子供のころ冬の寒い日、「あったかいな〜」とコンセントにささったアダプターをずっと握ってました……。