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松井 二郎
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エンシュアを飲んでみた [2015年09月28日(Mon)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(124)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 「最近、がん治療もはじめることにしたんやが、」電話でお話ししていると松本先生が、「きみのメルマガ見て来たっちゅう人がおってな。きみのメルマガは誠実さが伝わるんだろうね。んで、その人なあ、がん治ったでー」
 「ほんとですか!」
 「腫瘍(しゅよう)マーカーがぜんぶ消えとった。松本医院でがんが治った第1号や!」
 「そうなんですかー! おめでとうございます」

 まえにメールをくれたTさんだ。治ったんだ。よかった。
 よかったし、……ありがたい。こんなわたしが、死にぞこないが、ひと一人の命を救うお手伝いができたのだ。
 布団のうえで暮らし、ほとんどアパートから一歩も出ない生活をしていながら、そんなことができた。もちろん、治したのはこの方ご自身だし、それを助けたのは松本先生だ。わたしの仕事など、とるに足らないものである。わたしも命を救う手伝い、なんて思うのは傲(おご)りだろう。でも少なくとも、関わることが、できた。
 まだわたしは、こんなざまだが、ちょっとは世間様のお役に立ったであろうか。

 次は、わたしだ。
 夢は、半分は、達成できた。だからこれで終わったとしても、これはこれでまあ、なんて、気のいいことは言っておれぬ。
 もう半分の夢。わたしも、わたしのクローン病を、治す。
 やってやる。やってやるぞ!

          ◇

 とりあえず体重をもとに戻さねば。
 もらってきた新しい栄養剤“エンシュア・リキッド”は、250ミリリットルのスチール缶にすでに液体の状態で入っていて、さながら缶ジュースの様相で、飲むのがえらく楽そうである。問題は味だが、どれどれ……。
 え?
 おいしい!
 ふつーに、バニラ味の飲み物です。ビミョーにヘンな後味があるが、エレンタールに比べたら気にもならない程度。どこぞのファストフード店のバニラシェイクよりおいしいくらいだ。これで体調が悪くならなきゃ、まったく苦にならない。
 その体調だが――。
 うん。とくに変化は感じない。やっぱりね。しばらくは、免疫はこれを異物と見做(みな)さないようである。

 ところでこの“エンシュア・リキッド”、栄養組成はどうなっているのだ?
 ネットで調べてみた。

          ◇

 【組成】

 エンシュア・リキッドは1缶(250mL、250kcal)中にそれぞれ下記の成分・分量を含有する。(中略)

香料の違いにより3種類の製品(バニラ味、コーヒー味及びストロベリー味)があり、(中略)添加物として、
フラクトオリゴ糖(矯味剤)、
カラギーナン(懸濁化剤)、
水酸化カリウム(pH調節剤)、
クエン酸水和物(pH調節剤)
及び香料(「バニラ味」はバニリン、エチルバニリン、「コーヒー味」はバニリン、プロピレングリコール、「ストロベリー味」はプロピレングリコールを含む)を含有する。

カゼインナトリウム 5.9g
カゼインナトリウムカルシウム 2.7g
分離大豆たん白質 1.3g
トウモロコシ油 8.3g
大豆レシチン 0.4g
デキストリン 24.5g
精製白糖 9.8g
レチノールパルミチン酸エステル 344μg(625IU)
コレカルシフェロール 1.25μg(50IU)
トコフェロール酢酸エステル 8.23mg
フィトナジオン 17.5μg
アスコルビン酸 38mg
チアミン塩化物塩酸塩 0.43mg
リボフラビン 0.43mg
ピリドキシン塩酸塩 0.61mg
シアノコバラミン 1.5μg
塩化コリン 0.15g
葉酸 50μg
ニコチン酸アミド 5.0mg
パントテン酸カルシウム 1.36mg
ビオチン 38μg
炭酸水素ナトリウム 76.5μg
塩化マグネシウム 0.41g
クエン酸カリウム 0.46g
第三リン酸カルシウム 0.30g
塩化カリウム 0.30g
クエン酸ナトリウム水和物 0.39g
硫酸亜鉛水和物 16.49mg
硫酸鉄水和物 11.20mg
塩化マンガン 1.80mg
硫酸銅 0.98mg

(KEGG http://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med_product?id=00002007 より引用)

          ◇

 おっ、添加物はエレンタールよりもはるかにましだぞ!
 これはおそらくタンパク質をアミノ酸に分解していないため臭くないので簡単な味つけで飲めるからであろう。
 “バニリン”“エチルバニリン”というのは、バニラ豆からつくるバニラ香料なのでわりと安全。
 “プロピレングリコール”は……うーん、毒性は低いといわれるものの、原料となる酸化プロピレンは石油からできていて、この酸化プロピレンのほうには強い毒性がある(発がん性、麻酔作用、皮膚に接触した場合は薬傷)。あまり気分はよくない。ひとまずバニラ味ばかり飲むことにしよう。
 タンパク質は、おそらく“カゼインナトリウム”“カゼインナトリウムカルシウム”“分離大豆たん白質”、この3つ。これが吸収できるかどうかが疑問だが、できないとしても、アミノ酸を別途とるので問題なし。
 脂質は“トウモロコシ油”。やはり遺伝子組み換えの油がそのまま使われている。
 糖質は“デキストリン”と“精製白糖”。これらも遺伝子組み換えだろう。ま、このあたりは想定内だ。

 というわけで、やっぱりこれも遺伝子組み換え100%なのだが、食品添加物が圧倒的に少ない点でエレンタールに完勝である。
 懸案の副作用は――。
 「げっ!」

 (つづく)




 ※松本医院での診療を希望される方は
  松本医院ホームページ http://www.matsumotoclinic.com
  熟読のうえにも熟読されてからになさいますよう、
  お願いいたします。




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 とはいえ同じ味ばかりでは淋しいのでコーヒー味とストロベリー味も試したが、うーん、味もいただけませんな。
 けっきょく同じ味(バニラ味)ばかりに。とほほ。





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