今年夏ボラに参加してくれた高校生のみなさんの体験談を紹介していきます。
体験先団体:認定NPO法人みやぎ発達障害サポートネット
〓団体紹介〓
発達障害がある人と、その家族が「あったらいいな」と願う支援の形を実現するため活動をしています。
私たちは、発達障害のある子どもたちが持つ良いところを伸ばすよう心がけ、寄り添い、見守りを行うとともに、保護者の皆さんが日頃の悩みや知りたい情報を交換する場づくりや相談対応、セミナーの開催、会報誌やブログでの情報発信も行っています。また、市民の皆さんに発達障害について、もっと理解を深めてもらうための活動をしています。
〓参加した高校生の体験談〓
私は8月7日から2日間、仙台市の認定NPO法人みやぎ発達障害サポートネットで発達障害をもつ子ども達と関わるボランティアを体験しました。
今回のボランティアで感じたことは2つあります。
1つ目は、発達障害についてです。疑似体験をして、発達障害を持つ子どもが日常生活でどんな困難をかかえているのかを、ほんのり少し実感することができました。自分以外の人はあたりまえのようにできていることができないもやもやがその子を追いつめてしまうのではないかと思いました。また、このもやもやは、ぱっと見ただけでは分からない、理解されにくいというところが辛さの1つなのではないかと思います。自分は発達障害だと知った上で、自ら対策を考え、障がいに立ち向かおうと1つ1つ成長している姿を見て、強い子どもだと感じました。
2つ目は、スタッフのみなさんのボランティア精神の素晴らしさです。「ボーナスの代わりにやりがいをもらっています」という言葉がとても印象に残っています。
発達障害について真剣に学び、発達障害をもつ子ども達と親御さんを全力でサポートすることにやりがいを感じながら活動しているから、持続した安心できる場を作れているのだと思いました。発達障害を少しでも多くの人に理解してもらいたいという気持ちがとても伝わってきました。心の底から子ども達の明るい未来を願っているスタッフのみなさんはかっこよかったです。
人の強さ、優しさにふれることができた今回の体験は、私にとって大きな成長になりました。決して忘れることなく将来に活かしていきたいと思います。
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私は7月31日と8月1日の2日間、仙台市の「みやぎ発達障害サポートネット」で、発達障害の方々と触れ合うボランティアを体験しました。
ここに参加した理由は、障がいに理解ある人になりたいと思ったからです。
1 日目は発達障害について座学を受け、子どもたちと触れ合いました。例えば座学では、不器用な人々が感じている不自由さを知るために、軍手を2枚ずつ着けて折り鶴を作るといった疑似体験をしました。障がいをもつ子は暗黙の了解や空気を読むといったことが得意ではないため、集団行動がうまくできなかったり、トラブルになったりするというお話を聞きました。それを防ぐために、あらかじめルールを決めておくこと、抽象的な言葉で指示をするのではなく、はっきりと伝えることが大切だと教わりました。しかし実際に子どもたちと遊ぶ場面では、私のせいでこじれてしまって、小学生にも職員さんにも迷惑をかけてしまいました。私は非常に残念で、接し方を見直し、次はもっと気を付けなければと反省しました。
そうして迎えた2日目は、前半でNPOについて学び、その後子どもたちと一緒に過ごしました。NPOの震災時の役割について学ぶ中で、「少数者の助けを求める声を拾っていく」という言葉が印象的でした。子どもたちはとても無邪気でかわいらしく、正直障がいを感じさせることはほとんどありませんでした。ただ、大多数の人にできることが彼らにとっては難しいため、集団の中で理解されにくい存在なのかもしれません。「苦手なこと」は誰にでもありますし、反対に大多数にはない長所も彼らにはあります。そのことを私はこの2日間で学ぶことができました。
今後は私が体験したことを周りに伝えていくことで社会貢献の力になろうと思います。今回このような機会をくださったゆるるさん、そして虹っ子の皆さんと子どもたちに感謝しています。本当にありがとうございました。
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私は、8 月7 日から2日間仙台市にある「みやぎ発達障害サポートネット」で発達障害のある子どもたちと一緒にあそぶというボランティアを体験しました。
体験が始まる前、「発達障害とは何なのだろうか」と疑問に思っていました。もしかしたら重い障がいなのかもしれないと不安にも思っていました。ですが、その不安を覆すようにみんな施設のルールを守るいい子で、楽しく過ごすことができました。なぜ、みんながルールを守ることができるのか。それは、サポートネットの先生方のひとつひとつの工夫があってだということが、分かりました。例えば、おもちゃを収納する箱には番号と、写真が貼っていて簡単に入れられるようになっていたり、発達障害の方は物事のタイミングが分からなくなってしまうため、手洗い場には手の洗い方が細かく記してあったりしました。工夫を考えることは試行錯誤が大変だと言っていましたが、子ども達がこの先困らずに生活していけるためなら苦ではないと言っていました。
私がこの2日間で共感したことは、「発達障害を知ってもらうことが本当に大切なことです」という、サポートネットの方がおっしゃっていた言葉です。私も、ボランティアをしたことで発達障害へのイメージが変わりました。
この先、いろいろな人に出会うと思います。きっと発達障害がある方にも出会うと思います。その時、今回学んだことや感じたことが活かせると思いました。
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私は7月31日から2日間、みやぎ発達障害サポートネットの「ぬくもりすぺいす虹っ子」で発達障害を持つ子どもたちと遊ぶボランティアを体験しました。
今回このボランティアに参加したのは、漠然としている自分の未来を、もっと具体的に考えるきっかけをつくりたかったからです。
1日目は発達障害について、2日目はNPOについて講座を受けたあと、実際に発達障害を持った子どもたちとふれあいました。
「発達障害児の6%は普通学級にいる」と講座で聞きましたが、子どもたちとカードゲームやゲームソフトをしていて、自分と何が違うのか全然分からなかったことがとても印象強く残っています。発達障害とは私たちが考えているよりもっと身近で、それをほとんどの人が理解していないために、声もかけられず、困っている人がたくさんいるということを学びました。
ここから、私たちにできることは、発達障害は身近に存在していて、助けを求めている人がたくさんいるということを、多くの人に理解してもらうことだと考えました。友達や家族など、周りの人に今回学んだことを少しでも話し、分かってもらうことが、これからの日本を、世界を変えるボランティアなのです。
ボランティアを通して、将来を明確に決めることはできませんでしたが、私はこの2日間で、将来どの道に進んでも絶対に必要な知識を得ることができました。
私はこれからも、“ボランティア”をしつづけます。