11月3日(土)、6・9月とNPO法人シナイモツゴ郷の会とともに、実施したしたSAVE JAPANプロジェクト。
今回は、総まとめとなる、「水辺の自然再生 よみがえる魚たちU~ゆたかな自然を子どもたちへ」をエル・パーク仙台で開催しました。
この取組をより多くの方に知っていただくことを目的に開催しました。
シンポジウムでは、
地域一体となって、希少生物である、シナイモツゴや、ゼニタナゴの保護と復元に取り組んでいること、米つくりの「ため池」が、シナイモツゴ繁殖の好適な環境ということから、農家と協力して、このため池の水を使った「シナイモツゴ郷の米」について、シナイモツゴ郷の会、かしまだいシナイモツゴ郷の米つくり手の会から、それぞれ紹介しました。
そして、シナイモツゴ郷の会が、シナイモツゴの復元を目的に行っている「里親制度」。
地元鹿島台小学校、小野小学校の小学生からの発表です。
鹿島台小学校では、小学4年生からこの里親制度を取り入れており、
シナイモツゴを卵から稚魚へ育て、自然保護について学習する時間を設けています。
発表した小学生からは、「4年生になり、初めてシナイモツゴを知った。育てているうちにだんだんと愛おしくなった」
「シナイモツゴを、もっと増やしていきたい」といった感想がありました。
小野小学校では、小学5、6年生が主体となって、里親制度に参加しています。学校で、多くの人に知ってもらうために、「シナイモツゴキャンペーン」と題し、シナイモツゴのカルタや絵本を作成し、学校内での取り組みを発表してもらいました。
そして、当団体からは、今回のSAVE JAPANでの取り組み、参加者の声を中心に報告。
希少生物を守る活動、農業との関連性を知り、体験する機会を提供することができた、貴重なプロジェクトとなりました。
そして、6、9月のイベントに参加した市民の方からの発表では
「今回のイベントに参加して、初めてシナイモツゴという魚を知った。生き物調査では、最初川に入るのも緊張していたが、時間が経つにつれ慣れて、他参加者とも話をしていた。」、
「お昼に食べた、シナイモツゴ郷の米のおにぎりは、1粒1粒がしっかりとしていた。慣れないカマを手に、一生懸命作業していた」という感想をいただきました。
最後には、発表者から、これからの取り組み方について一言づつ、コメント。
共通していたことは、シナイモツゴという希少生物がいることを宮城県内でも知らない人がいる、もっと知ってもらいたい、自分ができる自然保護を考え、実践していきたい、というものでした。
今回のシンポジウムを実施することで、野外でのイベントに参加されなかった方にも、このプロジェクトの取り組みを紹介することができ、私たち自身も、イベントを振り返ることができました。
今回の開催にあたり、ご協力、ご寄附いただいた「株式会社損害保険ジャパン」のみなさまに、心より感謝申し上げます。
シンポジウムの詳細、感想は、SAVE JAPANプロジェクトHPより、ご覧ください。
http://savejapanpj.net/sj2012/miyagi01/report/post_7.html