9月30日(日)第2回
SAVE JAPANプロジェクト「ゼニタナゴと出会い、自然の恵みを味わう」を開催しました。
前回の6月の開催日と同じく、今回も前日から雨。
そして台風接近
というお天気のなか、当日までヒヤヒヤしていたのですが、今回も当日は見事に晴れ!
晴天プログラムで実施することができました。
シナイモツゴの住む「ため池」の水を利用して、育てられた「シナイモツゴ郷の米」の収穫体験と、ゼニタナゴの繁殖池でのゼニタナゴの観察です。
シナイモツゴやゼニタナゴと、お米がどういった関係があるの?
と思われる方もいらっしゃると思います。
このシナイモツゴ郷の米は、シナイモツゴやゼニタナゴが住む「ため池」の水を利用して、育ちます。
水質環境や、生態系を良好に保ち、ため池の水を農業に利用し、循環させる
ことが、必要不可欠です。
そこで、今回はそのつながりを知ってもらうためのプログラムを企画しました。
午前中は、大崎市鹿島台の広長地区の水田で、
手刈りやコンバインの試乗、はざ掛けなど、稲刈り作業の体験です。
今回は、
NPO法人シナイモツゴ郷の会と、
かしまだいシナイモツゴ郷の米つくり手の会が参加者へレクチャー。
最初は稲を刈る際、「腰を入れて、刈るんだよ!」と言われても、
最初は戸惑っていた参加者の小学生も、慣れてくるとコツを掴み、手際よく
刈り、束にまとめていました。
↑まとめるコツを教えてもらいました
はざ掛けは、積み重ねていくと自分の身長よりも高くなり、
持ち上げるのも一苦労。
参加した小学生も、
「こんな風にして、お米を食べるまで大変なんだ」と話していました。
手刈りを体験した後は、コンバインに乗っての作業も体験しました。
昼食を取った学童農園で、シナイモツゴ郷の米のおにぎりを食べ、
シナイモツゴ郷の会から、希少生物保護の活動についての取り組みを
紹介しました。
午後は、ゼニタナゴの繁殖池で、産み付けられた卵をじっくり観察。
「農業を守るという裏に、環境を守ることがつながるんですね」と観察をしながら保護者の方から感想がありました。
今回は、地域で活動する団体が連携して絶滅危惧種の保護、復元に取り組んでいること。
そして、シナイモツゴやゼニタナゴだけを守ると同時に、取り巻く環境も
関連して守っていかなければならないことを知っていただく機会となりました。
次回は、11月3日(土)に
シンポジウム「水辺の自然再生 よみがえる魚たちU ゆたかな自然を子どもたちへ」を開催します。
1、2回目のSAVE JAPANプロジェクトの取組を紹介します。
今回ご協力いただいた、シナイモツゴ郷の米つくり手の会からも、もちろん
報告します。
詳細は、こちらから
http://savejapan-pj.net/sj2012/miyagi01/event/post_5.html会場では、シナイモツゴの観察もできますので、ぜひ、環境保護を考える1日にご参加ください。
お待ちしています