地域の担い手である市民活動団体への期待と、
多様な主体による協働の必要性を述べられた
宮城県環境生活部協働参画社会推進課の武内課長からのご挨拶で、
協働促進フォーラムの幕が上がりました。
当法人の大久保がコーディネーターとなり、
県外からお迎えした3名のパネリストによるパネルディスカッションがスタート!
NPO法人むすび 理事 荒川 直美さん
東京都練馬区で、介護事業をスタートされ、
「地域でみんなが自分らしく安心して暮らしていくためには、
人と人の交流が不可欠」と、
地域交流を目的としたまちづくり事業も積極的に取り組まれています。
麻雀やヨガなど、様々なサークルや公開講座を展開。
地域住民ボランティアとともに行う「認知症カフェ」、
新聞社との協働による「自分史講座」など、
『協働』をうまく取り入れながら、
人と人をつなぐ、楽しい活動事例を教えていただきました。
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NPO法人よろずや余之助 会長 桑原 三郎さん
群馬県太田市で、高校の同級生グループで構成した
異業種専門家集団による多様なコミュニティの場を展開されている
よろずや余之助さん。
その取り組みは経済産業省より、
市民活動活性化モデル事業の認定を受けています。
『おとなの溜まり場』を基本コンセプトに、
地域の人が気楽に集える拠点として、
「歌声喫茶」や「おやじの学校」などのユニークなイベントを開催。
また、何でも気軽に相談できる「よろず困り事無料相談」では、
専門業務に携わる会員はじめ、企業や行政との連携を活用しながら、
地域住民の悩みを解決する事業も展開されています。
高齢者の生きがいづくりとともに
地域に寄り添った活動を積極的に行われていることが、
お話から伝わってきました。
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横浜市戸塚区役所地域復興課長 高嶋 賢一さん
横浜市の様々な市民活動支援に携わってきた高嶋さんは、
横浜市で実践されてきた『協働』と多様なコミュニティづくりについて
とても分かり易くお話いただきました。
困難を乗り越えながらの地域の居場所づくりに至るストーリーや、
実際に横浜市に点在するコミュニティカフェの事例もたくさん提示いただき、
メモをとる参加者の方も多かったようです。
戸塚区のマスコットキャラクター「ウナシー」のご紹介も力説いただきました。
3者の興味深いお話しに、
参加された市民活動団体はじめ、
行政関係者のみなさんも熱心に聞き入っていらっしゃいました。
これからの活動で実践していける様々なヒントを得られる場となったようです。
パネルディスカッションの後は、
2つのテーマに分かれ、7つのグループで『情報交換会』を開催しました。
「介護保険制度と地域のささえあい」と、
「協働による社会づくり(シニアや若者をどのように巻き込んでいくか)」について
それぞれ抱えている悩みや情報を共有する場となり、
「なかなかNPO同士や行政関係者と意見を交わせる場所がない。
とても有意義な時間だった」など、お喜びの声をいただきました。
地域のために、住みよいまちづくりのために、
その担い手である市民活動団体と企業・行政による『協働』がどのような効果をもたらすか。
このような交流の場、交流の機会無くしては、答えは見つからず、発展もしていきません。
今回のフォーラムで得た情報やつながりが、
今後のみなさんの活動のチカラになることを、心から願っております。
ご参加いただきた、皆々様、誠にありがとうございました!!