みんなのキモチ [2008年03月24日(Mon)]
独龍江で学校を待つ子供たち40 [2008年03月21日(Fri)]
隧道を抜けた我々の車列は、原生林の中をひたすら下っていく。独龍江が海抜一四○○メートル、隧道が三四○○メートル、貢山が一四○○メートル、計算上、丁度上った分だけ下らねばならないので、これから二○○○メートル下がっていくことになる。
先程の雪が嘘のような風景である。行く時とは一味違った景色を楽しみながら下っていく。
やっと人の気配が感じられるところまで来た。遠くに人家が見えはじめた。その人家を取り囲むように段々畑が広がっている。
学校から帰る途中なのか三人連れ立って歩いている男の子に出会った。我々の車に向かって、緊張した面持ちで敬礼をしている。健気で礼儀正しい子供たちである。我々も思わず答礼をして通り過ぎた。
しばらくすると、これも学校から帰る途中の姉妹であろうか三人組の少女に出会った。小学校高学年と思われる一番年長の少女は、まだ一年生になっているかどうか、一番小さな少女の手を引いていた。この年長の少女は、実に清々しい顔立ちをしており、はにかんだような笑顔は「清純派女優」の素質を隠し持つ卵のような美しさがあった。少女たちが背負っているカゴの中には学校で使う教科書が入っていた。この礼儀正しい少年たち、優しく美しい少女たち、この秘境に生きる少数民族の人々、とりわけ子供たちの心には、すでに都会では失われかけている「純真」という言葉が、日常生活の中で生きていた。素晴らしい出会いを、この帰り道で、また贈ってもらった。
ほどなくして、我々の車列は、無事、貢山にたどり着いた。貢山の町では、出発した時と同じ場所で昼食をとった。にぎやかな昼食も終わり、やがて辛い別れの時が来た。戦友たちとの別れである。特に貢山独龍族怒族自治県副県長の和勝平さん、秘書長の張建明さんには、終始気を配ってもらい、お陰で無事役目を果たすことが出来た。素晴らしい貢山の人々と、必ず、再会することを誓って、我々は帰路についた。
(つづく…)
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独龍江で学校を待つ子供たち39 [2008年03月18日(Tue)]
独龍江脱出劇”間一髪” 実に際どい脱出であった。
独龍江を出発する時に、 「昨夜、峠の付近でかなりの降雪があったようだ」 という情報を得て、全員の脳裏に「不安」の二文字が浮かんだ。
時期的には、当然考えられる事態である。むしろ、一一月の末というこの時期に峠越えが出来た、ということの方が珍しい。ベテラン運転手の姚さんは慌てるどころか、そのような事態こそ腕の見せ所とばかりに、より一層饒舌になり、峠に向かって車を走らせた。
対向車は一台も来ない。つまりは、独龍江に向かって峠を越えてくる車がない、ということである。「心配ないよ」と姚さんは言うが、やはり心配である。なにせ、この峠を越えなければ、帰れないのである。峠のかなり手前から、すでに山の頂は、白銀の世界に変わっていた。
やっと、峠が見渡せるところまで来た。この付近では、昨夜は、かなりの量の降雪があったようだが、今は青空も見え、道路に積もった雪がキラキラと輝いていた。
気温は、マイナス五度くらいであろうか、路面の凍結が心配である。峠の隧道が見える地点まで辿り着いた。ここから、かなり急な勾配をいっきに登らねばならない。かなり危険な状況である。
我々の車列は、ここで一旦停止した。まず、先頭の車が登るのを、全員が不安な眼差しで凝視している。タイヤに雪の備えをしていないため、車の後方部が左右に揺れる。その揺れを目のあたりにするたびに「オッオッ」という呻きにも似た声が洩れる。どうやら無事、上がったようである。 「オー」という、安堵の声で、皆、車に戻った。前の車が上り終えたのを見届けて、次ぎ、次ぎと全車両が無事、峠の隋道の中に吸い込まれていった。
不思議なことに、僅か数百メートルの隋道を抜けると、そこには雪のない原生林の世界が広がっていた。この隧道こそが、独龍江という「龍宮城」への入口であったのかもしれない。今、正に、その龍宮城を出て、普通の世界に戻ってきたのだ。隧道の通過。独龍江渓谷との別れは、あまりにも劇的ではっきりとしたものであった。
余談になるが、我々の通過を最後に、この独龍江公路は通行止めになったそうである。つまり、二○○四年、この隧道を抜けた最後の車は、我々の車列ということになる。それは、命懸けで得た素晴らしい勲章である。独龍江の記念がまた一つ増えた。
(つづく…)
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ミセス羅の雲南レシピB [2008年03月12日(Wed)]
ニイハオ! みなさんこんにちは、大宮支部の羅です。
柔らかくて甘い春キャベツ。 きっと皆さん大好きだと思います。 そろそろ八百屋さんやスーパーの店先にもそんな春キャベツが並び始めますね。今日はキャベツを使った簡単ですばやくできる甘酢炒めをご紹介したいと思います。本当にササッとできるけれど、キャベツの旨みと甘酢が絶妙なハーモニーを奏でる、この季節お薦めの一品です。
糖醋蓮花白 tangculianhuabai キャベツの甘酢炒め
●材料(4人分) キャベツ 1/3個 干し唐辛子 2個
●調味料 調味料A (塩小さじ1/2、砂糖大さじ2と1/2、酢大さじ3、醤油大さじ1、片栗粉小さじ1/2) 油大さじ3
●作り方 @キャベツを洗って小三角形に切る。唐辛子は5mmに切る。
A水150ccに調味料Aを入れておく。(とろみ付けの調味料となります)
Bフライパンに油をいれ、少し熱くなったら唐辛子をいれ、色が変わったらキャベツを入れいためる。ちょっと火が通ったらAをいれ、とろみをつけて出来上がり!
(ミセス羅)
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Posted by
JYFA
at 18:25 |
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独龍江で学校を待つ子供たち38 [2008年03月07日(Fri)]
独龍江の人々の心の中に見た”真の桃源郷” 僅か数日であったが、実に中身の濃い時間を過ごすことが出来た。独龍族の人々との交流で、我々が得たものは、計り知れないほど大きい。都会では失われつつある大切なものが、ここではしっかりと生きていた。
短い間とはいえ、彼らと時をともにすることで、人の本来の性は、「善である」という説に説得力を感じた。私たちは、必ず再会することを固く約束して、独龍江を後にした。 理想郷としての桃源郷。世界各地に桃源郷と称される場所がある。しかし、桃源郷というものが、そこに住む人々の心の中にあるものであるのなら、この独龍江の人々の心の中には、紛れもない桃源郷が存在する。そしてそのような人々が暮らすこの独龍江は、間違いなく「真の桃源郷」であると断言できる。
「桃源郷の子供たちに小学校を建てる!」
この素晴らしい事業に参加できる喜びと誇りが体の中から湧き上がってくるのを感じた。
(つづく…)
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