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「25の小さな夢基金」2013年卒業式ふれあいの旅レポートE [2013年07月22日(Mon)]

6回にわたってお送りしてまいりました25の小さな夢基金「卒業式ふれあいの旅」レポートは、本日が最終回です。前回の記事はこちらからご覧頂けまするんるん
昆明女子中学春蕾クラスを卒業したばかりの2人と訪れた故郷・シーサンパンナぴかぴか(新しい)二人の育った村を歩き、家族や親戚にも会い、お話を伺うことも出来ました目自家製の白酒(バイジュー)で乾杯もしました手(チョキ)
そして二人がどれほど大きな期待を背負い、故郷から遠く離れた昆明で日々頑張っているのか、痛いほど分かりましたぴかぴか(新しい)
二人に別れを告げ、一行は昆明へと戻ります…
飛行機

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午前の便でシーサンパンナへ戻った私たち。早いものでもう今日が最終日です。
熱々の過橋米線で昼食を済ませ、休む間もなく街へ散策に出かけました。
何度も昆明を訪れている会員の皆さんも、日々めまぐるしく変化する昆明の街の変わり様に驚きを隠せません。
たった3ヶ月で、前あった道がなくなっているのですから。


おみやげ物屋が並ぶ老街(古い町並みを残した通り)で協会のイベントの際使用する民族衣装を買い込み、皆でぶらぶらと買い物をしたあと、市内にあるファストフード店「徳克士(dicos)」で休憩をとりました。

旅の2日目に参加した春蕾クラス卒業式後の交流時間、協会名古屋支部支部長近藤釼一さんが生徒たちに「夏休みはどうするの?」と聞いたところ、
「故郷に帰ります。」と答える生徒の中に一人、「徳克士(dicos)でアルバイトをします。」と答えた生徒がいたそう。ペー族の李喬秀さんです。
なぜ故郷にすぐ戻らずアルバイトをするのか、その理由は尋ねるまでもありません。
徳克士(dicos)で喉を潤しながら、「まさか、李喬秀さんが働いている姿を見られたりして」と、半ば冗談で盛り上がっていると、一人の小柄な店員さんが礼儀正しく背筋を伸ばし私たちのテーブルの横に立って、少しはにかみながら中国語で話し始めました。
「皆さん、すみません。私は近藤先生にご支援を受けていた春蕾クラスの生徒です…」
あまりの偶然に、全員が顔を見合わせて大喜び。
春蕾クラスを3日前に卒業したばかりの李喬秀さんだったのです。
何を隠そう「徳克士(dicos)」は昆明市内の至る所に店舗を構えるチェーン店なのですから、偶然なのか運命なのか...
卒業したばかりの春蕾生が社会に一歩足を踏み出し、懸命に働いている姿に遭遇できたことは、言葉では言い表せない喜びでした。
改めて彼女にエールを送り、一行は店をあとにしました。


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李喬秀さんと、「日本のお父さん」近藤釼一さん
 

夕方からは、昆明支部特命支部長の平田栄一さんに連れられ、
昆明の芸術家たちが暮らす「LOFT」と呼ばれる集合アトリエで、画家の胡俊先生と奥様にお目にかかりました。
昆明の街中からバスで15分ほど行った場所にある「LOFT」はアンティークな雰囲気と洗練されたモダンな雰囲気が調和したとてもおしゃれな建物。
昆明の賑やかな街の喧騒から身を潜める様にひっそりと建っていました。
ここでは、外国人を含む芸術家たちのアトリエが集まり、共に活動をしているそうです。
芸術家として強い意志を持っていらっしゃる胡俊先生のお話を伺いながら、雲南省の様々な場所で描かれた雄大で色鮮やかな美しい作品に触れることができました。
その晩、回族レストランでの最後の夕食会には、胡俊先生ご夫妻と、胡俊先生のお話を同時通訳して下さった雲南大学外国語学院の張麗花副教授もご参加。


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「LOFT」は、昆明にこんなおしゃれな場所があったのか、と驚くほどの素敵な建物です


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胡俊先生は、昆明では非常に有名な画家でありながら、とても気さくで、主に雲南省の各地を描いたご自身の作品を惜しみなく見せてくださいました


レストランにはもう一人の素敵なゲストの姿がありました。
2010年協会創立10周年記念式典の際に日本へ来たこともある春蕾クラス卒業生、ヌー族の劉慧娟さんです。
雲南民族大学に通う彼女は、試験中にも関わらず喜んで夕食会へ参加し、故郷に住むお母さんが織ったヌー族伝統の布を私たちに持ってきてくれました。
春蕾クラスを卒業して1年、改めて劉慧娟さんに春蕾時代の生活について聞いてみました。
「同級生はみんな田舎から出てきて、山も川もない大都会昆明での生活は初めはとても辛かった。毎日夜になれば泣きながら家族に電話してたの。でも、みんな同じ境遇で頑張ってるから、新しい家族ができたみたいに心強くて…だんだん楽しくなってきたんです。」
「大学に入れば、クラスにはものすごくお金持ちの家の子もいれば、私みたいな子だっている。日本の大学生は一人一台パソコンを持ってるんですか?信じられない。テレビを見るのも、食堂に行かなくちゃ見られないんですよ。」
志望する大学に進み法学を学んでいる劉慧娟さんは、そう話しながらも「いつか外国に行きたいんです。」と目を輝かせていました。
その日午後からの試験に向けて、先輩のお下がりの教科書を懸命に読む彼女が少し頼もしくもありました。


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初鹿野理事長はじめ、会員の方の多くが劉慧娟さんとは2年ぶりの再会。年に1度こうして成長した姿にまた会えることが、最高の喜びです



かわいい「25の小さな夢基金」2013年卒業式ふれあいの旅レポート おしまいかわいい


来年の「夢基金卒業式の旅」でお会いできることを楽しみにしています。
生徒たちへの応援、引き続き宜しくお願いします黒ハート
「25の小さな夢基金」2013年卒業式ふれあいの旅レポートD [2013年07月15日(Mon)]

本ブログにて6回にわたりお届けしている25の夢基金「卒業式ふれあいの旅」レポート
も残すところあと2回となりましたexclamation×2
前回のブログはこちらからご覧頂けます。
今日は、春蕾クラス卒業生の故郷を訪ねるシーサンパンナの旅第2日目です。


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シーサンパンナ滞在二日目、当初はミャンマーとの国境に有るタイ族村での観光を予定していましたが、急遽予定を変更。
「もっと生徒たちの家族や生徒たちの育った場所を見たい!観光なんていつでもできる!」というのが、参加者全員一致の意見。頼もしいです。
前日、プーラン族玉応坎さんの実家にも一緒に訪れた、同じく春蕾クラスを卒業したばかりのタイ族依金罕さんのご実家を訪問することとなりました。
突然のスコールに見舞われながらも、途中ミャンマーとの国境にある検問所へ立ち寄って記念撮影をしたり、ハニ族の民族料理で昼食を楽しみながら、3時間半ひたすら東へ向い車を進めます。

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これがミャンマー国境の検問所

依金罕さんの故郷はシーサンパンナの東部に位置し、隣国ラオスまで山をはさみ約40キロという位置にあります。
タイ族の村では、道路標識などすべてに漢字とタイ語が併記されています。東南アジアのタイ王国で使用されているタイ語とはまた異り、共通する単語こそあれど、あくまで異なるタイ族語を使用しているのだそう。


前日に訪れた、シーサンパンナ西部にあるプーラン族玉応坎さんのご実家と同じように、ここでも全ての家が高床式になっており、一階では牛や鶏などの家畜が飼育されていたり、火をおこす燃料の木材が保管されています。

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前日訪れた玉応坎さんの故郷と同じく、タイ族ばかりがクラスこの集落も、全ての家が高床式です


依金罕さんは、村で歴代第2番目の大学進学者。
女性では初めての大学進学者です。
突然の訪問にも関わらず、家には老若男女たくさんの親戚が集まっておもてなしをしてくれました。
「テレビの中以外の日本人を初めて見たよ。皆さんに会えてとても嬉しい」と歓迎してくれたのはお父さん。
タイ族の伝統的な衣装に身を包み、男性よりも元気な女性たちは大きな声で歌を歌いながらお酒を勧めてくれました。


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男性は朗らかで元気、女性はパワフルでもっともっと元気です

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バナナの葉をお皿代わりにして、たくさんのごちそうを頂きました


依金罕さんは2人兄妹で、21歳になるお兄さんがいます。
お兄さんは両親の畑仕事を手伝い、早くに結婚して既に子ども一人います。
お父さん、お母さんは片言の普通話を話しますが、お兄さんは小学校を中退している為ほとんど理解できません。
タイ族の習慣で、男の子はみな小学校の時にお寺に入ることになっているそうです。
お寺で使用されるのはタイ族語。
女の子達が小学校で普通語を学ぶ一方で、お寺に入った男の子たちは普通語を学ぶ機会がないそう。
このような理由から、この村では男性で普通語を話すことができる人が女性と比較しても少ないのだそうです。


短い滞在時間ではありましたが、2日間にもわたり春蕾卒業生の故郷を訪れることができたのは「卒業式ふれあいの旅」史上、今回が初めて。
再び西に向かって車を進め、ホテルのあるシーサンパンナ随一の大都・市景洪市へと向かいました。

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かわいい25の小さな夢基金」2013年卒業式ふれあいの旅レポートEに続くかわいい
「25の小さな夢基金」2013年卒業式ふれあいの旅レポートC [2013年07月14日(Sun)]

25の小さな夢基金「卒業式ふれあいの旅」レポート第4回目ですぴかぴか(新しい)
春蕾クラス卒業式の様子をレポートした記事はこちら
今日からは舞台を雲南省最南端のシーサンパンナ・タイ族自治州に移します。
(※本レポート、当初は全5回にわたってお届けする予定でしたが
どうしてもお伝えしたいことをまとめきれず、全6回となりました猫あせあせ(飛び散る汗)


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「ふれあいの旅」もいよいよ後半に突入です。
前日に高校を卒業したばかりの春蕾クラス卒業生2名と共に、一行は空路雲南省最南端、ミャンマー・ラオスと国境を接するシーサンパンナへ向かいました。
「ふれあいの旅」恒例行事、卒業を迎えた生徒の故郷を訪ねる旅です。


今回訪問するのはプーラン族玉応坎さん、そしてタイ族依金罕さんの故郷です。
午前5時半に昆明ホテルを出発するも、シーサンパンナへ向かう国内線が欠航。
昆明支部林娜の冷静な対応により、なんとか無事振替便を確保しました。
30分遅れで一路シーサンパンナへ。
玉応坎さんと依金罕さんにとって、普段の里帰りは1年にたった1度のことでした。
それも毎回片道11時間以上かかるバスの長旅だったそう。
初めての飛行機に2人は興奮気味です。何より、1年ぶりに会う家族のことを思うと、思わず笑みがこぼれてしまいます。


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玉応坎さん(左)と依金罕さん 初めての飛行機にわくわく

シーサンパンナの空港から車でひたすら4時間ほど走ると、高床式の家と道をふさぐように広げて干されたお茶の葉があちこちに並ぶ、孟海県プーラン山郷に到着しました。
玉応坎さんの故郷です。
文字を持たないプーラン語には、「ニーハオ」にあたる言葉もまたないのだそう。その代わりに使われる「仕事に行かないの?」を意味する「モッ(ク)ミッカー?」を覚え、村中の人たちに挨拶して炎天下の中、村を散歩する一行なのでした。


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道端でお茶の葉を干していたのは玉応坎さんの、大好きなお婆ちゃんです


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全ての家はこのように木造で隙間だらけ。高床式の2階部分が生活スペースです


玉応坎さんの家の近所に住む小学校時代の同級生が、3歳になる子どもを家の外であやしているところに出会いました。聞けば中学を中退し、15歳で結婚・出産をしたとのこと。玉応坎さんの同級生の女の子たちは、彼女を除き全員がすでに結婚しています。

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とても玉応坎さんと同い年とは思えないほど、大人びた女の子でした


玉応坎さんのご実家では、お父さん、お母さんをはじめ20人を超えるの親戚が集まり、たくさんのご馳走と地元のお茶、そして白酒でもてなしてくれました。停電は日常茶飯事で、この日も電気はありませんでした。
お母さん、お父さんが、自分たちで育てたお米や野菜、なかなか食べることのできない鹿の肉の料理等をふるまってくれました。
また家の壁には、玉応坎さんと弟たちが学校で優秀な成績をおさめて手にした賞状が大切に飾ってありました。
玉応坎さんは、この村から初めて大学に進む、まさにプーラン族の希望の星なのです。


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玉応坎さんの家族、親戚が大集合で出迎えてくれました


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お父さん、お母さん、そしてお兄さんや親戚の方が獲った野菜や米で、最大のおもてなしをしてくれました


続いて一行は、車に乗り玉応坎さんの卒業した小学校へと向かいました。
政府や日本の支援で整備された校舎は、意外なほどにしっかりとした建物でした。
校庭では、地元出身の若い先生を囲む子どもたち。勉強する子もいれば、あちこちはしゃぎまわるこの姿も。
みんな、日本からの珍しいお客さんが気になって仕方がありません。

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先生を囲み、のびのびと授業に参加する子どもたち


教室では、小学校の校長先生、郷政府の方々に、学校の抱える問題やプーラン族の教育の実態を伺う機会を設けて頂くことができました。
清潔感のある校舎だと思っていましたが、トイレの数が不足していたり、水へのアクセスがかなり不便だという問題があると話して下さいました。
一方で、この小学校の卒業生でもある玉応坎さんが大学進学を果たしたことはプーラン族にとって誇れることであり、今後の彼女の学業面等に、郷政府としても協力していく意向だと話してくれました。


参加者から投げかけられた「先ほど、村で小さな赤ちゃんを抱いた若い女の子に会った。学業を続けられない実態に直面して胸が痛かった」という意見に、
「私たちプーラン族にとってはそれが普通で、何も珍しいことではないのです。」との答えがありました。幸せの尺度は人や民族それぞれであることは確かだ、と気付かされました。
プーラン族の文化や特色を守りつつ、よりプーラン族という非常に少ない人口しか持たない貴重な民族の発展に取り組みたいと話してくださった校長先生や郷政府の方、そしてプーラン族の未来を担う子どもたちにとって、本当に必要とされることを模索し、協会としても協力を続けてゆきたいと感じました。

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玉応坎さんの大学合格を祝って、おもてなしの御礼も込めてお祝いを渡すと、皆手を胸の前にいつまでもいつまでも御礼を言ってくれました


その晩、職員Tは玉応坎さん、依金罕さんと3人で夜の街を1時間ほど散歩しました。
10も歳が離れていない二人は、まるでかわいい妹のようです。
二人とも、春蕾クラスでの毎日は、ほとんど学校の敷地から出ることなくひたすら勉強に打ち込みました。学校の規則により、生徒たちは日曜の12時から16時の4時間を除き、学校の敷地から出ることを認められていないのです。
これから始まる大学生活。今よりぐんと世界が広がり、自由になるでしょう。
いつまでも、故郷を思う純粋な気持ちを持ち続けて欲しいと密かに願わずにはいられませんでした。


ハートたち(複数ハート)
「25の小さな夢基金」2013年卒業式ふれあいの旅レポートDに続く
ハートたち(複数ハート)
「25の小さな夢基金」2013年卒業式ふれあいの旅レポートB [2013年07月13日(Sat)]

6月29日から一週間の日程で行われた25の小さな夢基金「卒業式ふれあいの旅」黒ハート
3つのイベントのうち、春蕾クラス同窓会「未来を創る」フォーラムについては既に
ご紹介しましたぴかぴか(新しい)過去ブログ記事はこちら
本日は、この旅のメインイベント春蕾クラス3年生の卒業式レポートですかわいい


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昆明女子中学「春蕾クラス」は全部合わせて4クラスあります。
日本雲南聯誼協会が応援しているのは、そのうちの1クラスです。
今年は、48名の生徒たちが3年間の高校生活を無事に終え卒業を迎えました。
その全員に、遠く日本から応援し続けてくれたサポーターがいます。
3年間応援してくださったサポーターの皆さんの多くが「卒業式に出てあげたいけれど都合がつかない…」と言って下さいました。
お手紙やプレゼントを託けて下さった方もいらっしゃいました。
全てのサポーターの思いを、愛を、激励を胸に、今年も私たちは卒業式に参加して参りました!


卒業式は、3年間の高校生活を振り返るVTRでスタート。
多くの生徒が涙する中、まだ1年生の頃の友達や自分の姿に思わず笑ってしまう生徒も…
一人ひとりの涙や笑顔に、3年間故郷を離れ懸命に勉強をしてきたことへの自信と、
これから始まる未来への希望が溢れていました。
3年前、田舎から大きな荷物を背負って昆明女子中学に入学してきた姿がVTRで映し出された時には、私も思わず涙腺が緩んでしまいました。


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多くの卒業生が涙したのは担任の先生方からの「卒業生に贈る言葉」。
「生徒を想う先生方の気持ちに胸打たれた」と話す協会名古屋支部支部長の近藤釼一さんの目にも、光るものがありました。


来賓の挨拶では、昆明市婦人連合会李主席に続いて初鹿野理事長も卒業生にエールを送りました。そして来年度入学してくる新入生を、引き続き協会が応援していくことを約束しました。
参加したサポーターの皆さまも舞台に上がりお一人お一人、卒業生に言葉を贈ることになりました。そんなこともあろうかと事前に中国語のあいさつを準備してきて下さったサポーターさんも... 「大家好!(みなさんこんにちは)」の挨拶に生徒たちからは「おぉ〜っ!」と歓声が上がります。
4クラスある全ての春蕾クラスが、日本雲南聯誼協会の活動を知っているわけではありません。
こうして協会の会員が卒業式に参加して生徒たちとふれあうことで、先生方を含め多くの方に協会の存在を知ってもらうことにもなるのです。


校長先生のご挨拶に続き、クラスの代表生徒に卒業証書が手渡されました。
協会が支援するクラスの代表はチベット族の扎西永宗さん。
卒業生全体の代表挨拶という大役も果たしました。


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卒業生から先生方に向けた歌のプレゼントもありました。
曲は「感恩的心(感謝の心)」。協会の支援する生徒たちは全員舞台に上がり、
手話を交えながら力強く、涙を見せることなく歌い切りました。


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卒業式が終わるといよいよお待ちかね、サポーターの皆さんとの交流会です。
自分を応援してくれているサポーターが卒業式に参加してくれている生徒は、
やっぱりとても嬉しそう。片時も側を離れず、学校生活のこと、これから進む大学のこと、
故郷のこと...話題は尽きません。
参加して下さったサポーターの皆さんを囲むようにいくつも輪ができました。


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何名かの生徒に、卒業式には来られなかったけれど日本で卒業をお祝いしてくれているサポーターへの思いを聞いてみました。
「本当は今日、●●さん(サポーターのお名前)に会いたかった。でもおじ様はとても忙しくされていることを知っていますから。この3年間おじ様のおかげで勉強を続けることができて、本当に本当に感謝しています。これからも努力を続けます!」と力強く話す女の子。
「おば様に応援してもらったのに、思うような成績が出せなかった。あんなに応援して下さったのに...本当に悔しい。でも、おば様のご支援に、心から感謝しています。」
と、話ができなくなるほど涙を流し話す女の子…
生徒たちを遠く日本から応援し続けて下さったサポーターの皆さまの気持ちは、
私の想像をはるかに超える程、生徒たちに深く深く届いていました。


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交流の時間もいよいよ終了に近づくと、どこからともなく中国語、日本語の歌声が聞こえてきます。生徒たちが自民族の踊りや歌を披露すると、大きな大きな歓声があがります。
やがて歌声は合唱となり、たとえ言葉が満足に通じなくてもお互いの思いが歌声に乗って
卒業生たちとサポーターの気持ちを強く結んでいました。


卒業の喜びと、サポーターの皆さまとの心躍る楽しい交流、3年間の苦楽を共にした仲間との別れ…会場には、今日で「春蕾」を卒業してゆく生徒たちの、たくさんの思いが溢れていました。
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かわいい
「25の小さな夢基金」2013年卒業式ふれあいの旅レポートCへ続く
かわいい
「25の小さな夢基金」2013年卒業式ふれあいの旅レポートA [2013年07月11日(Thu)]

6月29日から一週間にわたり開催された「卒業式ふれあいの旅」かわいい
本ブログで旅のレポートを連載していますぴかぴか(新しい)
「25の小さな夢基金」2013年卒業式ふれあいの旅レポート@はこちら
本日ご紹介するのは、初日に開催された春蕾クラス同窓会「未来を創る」フォーラム後編です黒ハート


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大学生による日本語スピーチコンテストの結果を待ちながら、お待ちかねのランチタイム。
春蕾の生徒たちにとてホテルでのブッフェなんて初めてです。
イスラム教徒の回族の生徒たちの為には、回族専用テーブルが用意されました。
今年、支援して下さっている14人の生徒が卒業を迎える協会名古屋支部長の近藤釼一さんは、生徒たちからの突然のプレゼントに笑みがこぼれます。


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お腹も満たされ、フォーラムは後半へ・・・
午前中行われた大学生によるスピーチコンテストの結果発表です。
接戦を制し最優秀賞に輝いたのは「将来は声優になりたい。そのために日本に行くんだ!」
と力強く話してくれた李秀珍さん。なんとまだ大学一年生です。
発生と発音のすばらしさ、そして群をを抜いた表現力が決め手となりました。
李さんには、会員の鈴木肇さんによりご寄贈頂いた電子辞書が、
そして参加者全員に「名探偵コナン」のノベライズが手渡されました。
それぞれの視点から「日本」を研究して堂々と話してくれた学生たちが、
いつか日本と雲南を繋ぐ架け橋となるのでしょう。

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日頃から昆明支部の活動を積極的に応援してくれているのは、現地で日本語を学ぶボランティアの大学生たち。
「大学生協力会」として陰ながら活動を支えてくれている縁の下の力持ちなのです。
そんな大学生協力会の活動を日本の皆さんに知って頂くべく、「雲日国際大学生協力会」の任命式が行われました。
初鹿野理事長より、代表を務める3年生の于瑋さんへ記念の盾が手渡されます。
これから後輩たちに代々受け継がれてゆく盾になりますように。


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続く交流アクティビティは、テーブルごとに分かれて「夢を載せた」風車作り。
日本のサポーター、春蕾生徒、大学生たちが、夢について語り合いながら風車を作ります…
「日本語を習得して日本に行きたい」「私の愛する人がみんな元気でいてほしい」
「志望する大学に合格しますように」「平和」
願うことは、日本人も雲南の若者も同じです。
「風車を回して、夢を叶えるよー!ほらみんな回して回して!」と扇風機を持ち上げるのは、雲高明先生。みんなの夢を載せた風車が回ります。


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楽しい時間はあっという間に流れ、最後は参加者全員で「昴」の大合唱。
最初は照れくさそうに「不知道〜(知らないよ〜)」と言っていた生徒たちも、
徐々に口ずさみ始めます。
日本でも中国でも知らない人はいないあの大スター"テレサ・テン"が歌った曲ではありますが、日本で言えば「平成生まれ」の彼女たち。
知らないもの無理はないか・・・


フォーラムがお開きになり、外はカンカン照り。
そんな暑さはおかまいなしに、別れを惜しむ春蕾生とサポーターの皆さん。
いつまでもいつまでも写真撮影が続きます。
「また来年きてくれますか?」と春蕾1年生。
「あなたが卒業する時に、また会いに来ますよ」
まだ習ったばかりの日本語で挨拶をしてくれる春蕾生の姿もありました。
卒業した春蕾生にとって「春蕾」は第二の家族。サポーターの皆さんは、遠く離れた日本からいつも応援している家族の一員です。
春蕾クラスの生徒たちは携帯電話を使って写真撮影をしていました。
「携帯高いんじゃないのかな?」と疑問に感じていましたが、後から聞いた話によると
中国では携帯電話は日本のようにお金のかかるものでないそう。
まして、家族と遠く離れて暮らす春蕾クラスの女の子にとって携帯は必需品です。


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「25の小さな夢基金」2013年卒業式ふれあいの旅レポートBへ続く・・・

「25の小さな夢基金」2013年卒業式ふれあいの旅レポート@ [2013年07月09日(Tue)]

みなさまこんにちはかわいい
先週末、雲南省昆明・シーサンパンナから帰国いたしました、東京本部蔦です。
東京の暑さは雲南最南シーサンパンナの比じゃありません・・・晴れ
今回私は、「25の小さな夢基金」で協会が応援している昆明女子中学・春蕾クラスの卒業式に合わせて行った「卒業式ふれあいの旅」で雲南を訪問しました目

日頃「25の小さな夢基金」を通して、たくさんのサポーターの皆さまと出会い、
優しさを届けるお手伝いをさせて頂いている私。
初の雲南出張で、できることはそう多くはありません。
ただ一つだけ決めていたことは、「全てのサポーターの愛と、エールを生徒たちに届ける」こと。
日本へ帰国した今、今度は「卒業式に参加したいけれど・・・」と言ってくださった方、
生徒とお手紙のやりとりをして下さった方、それ以外の方法で生徒を応援して下さった方々へ雲南現地で見たもの、聞いたこと、心動かされたことをお伝えいたします。
「ふれあいの旅」レポートは全5回にわたってお届けする予定です。
春蕾クラスの生徒たちと、サポーターの皆さまとの心温まる交流の様子が
日本の皆さまに伝わりますように黒ハート


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【1】春蕾クラス同窓会「未来を創る」フォーラム@

7月29日(土)より7日間の日程で「卒業式ふれあいの旅」が開催されました。
これは、協会が「25の小さな夢基金」で応援している昆明女子中学の「春蕾クラス」卒業式、そして同窓生を招いての「未来を創る」フォーラムに参加する旅です。また、卒業したばかりの生徒と共に、彼女たちの故郷(本年は冒頭にもあったようにシーサンパンナ・タイ族自治州でした)も訪れます。
今回は雲南現地合流組を含め、6名の会員が「ふれあいの旅」にご参加下さいました。

旅は春蕾クラス同窓生が一堂に介す「未来を創る」フォーラムから始まります・・・
フォーラム会場となったホテルでは、雲南大学滇池学院で日本語を教えている高明先生、そしてたくさんのボランティア大学生が早くから準備を始めていました。
続々と集まって来る参加者たち。浴衣やそれぞれの民族衣装を身にまとった春蕾クラス在校生、そして同窓生たちです。


会場に向かうDSC02542.jpg

今回は、昆明への旅もすっかりベテランになった参加者が多く「好久不見!(お久ぶりです!)」の声があちらこちらから聞こえました。
参加者の皆さんが一番気になるのは、なんといってもご自身の支援されている生徒たち。初対面にも、再会にも、それぞれの感動があります。


佐伯さんDSC02560.jpg

久継さんDSC02555.jpg

フォーラムは協会顧問東郷浩さんのご挨拶でスタート。額に入った立派な「悦邂逅」と書かれた書を春蕾クラスにご寄贈頂きました。東郷さんの力作です。
様々な書体を混ぜて書く破体書と呼ばれる方法で書かれています。
「かいこうをよろこぶ」と読み、「出会えたことはうれしい」という意味だそう。東郷さんの気持ちが溢れています。


司会はおなじみ、昆明支部特命支部長の平田栄一さん。語学留学中の雲南師範大学は試験の真っ最中。
初鹿野理事長の「平田先生はいつも授業を逃課(授業をサボるという意味)しているんですよ!」の言葉に会場は大爆笑。
「どうしてか分かりますか?」静まり返る会場。「協会の仕事をお手伝いするためですよ!」会場中が温かい雰囲気に包まれました。終始冗談を交えながらの和やかで愉快な司会は、雲南大学滇池学院高明先生のスムーズな通訳を介して会場を湧かせます。


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まずは昆明支部スタッフ作成のVTRで、この一年の活動を振り返ります。
「さっきのVTRに自分が映ってた人は〜?」の問いかけに、多くの手が挙がります。同窓生、在校生、サポーターの方々の手も。
ボランティアや会員の皆さまのお陰で、年々活動が盛り上がる「25の小さな夢基金」プロジェクト。関わる生徒や学生の数もどんどん増えていきます。
「春蕾」は、同窓生たちがいつでも帰ってこられる第二の家族なのような場所です。


同窓生代表のあいさつに続き、春蕾クラス1年ハニ族の李潤発さんによるスピーチです。
今年2月から全10回にわたり行われた「春蕾」での日本語授業の感想を話してくれました。
李潤発さんをご支援下さっている協会顧問の樋口忠治さんは、「再来年の彼女の卒業が楽しみです。しっかりと勉強してほしいですね。」と目を細めます。


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様々な民族の"サラダボウル"春蕾クラスならではの出し物、民族衣装のファッションショーも会場を盛り上げました。
音楽に合わせて、様々な民族の衣装を身にまとった女の子たちが舞台にあがります。
同じ民族でも異なる色々な民族衣装があります。舞台にあがった11人はファッションモデルさながら。
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フォーラム前半のトリを飾るのは、大学生5名による日本語スピーチコンテストです。
それぞれの視点から見た「日本」について、感情豊かなスピーチが繰り広げられます。
まだ行ったことのない日本ですが、行ったことがないからこそ、それぞれに目のつけ所が異なり大変興味深い内容でした。
「日本の女子高生の短いスカートは忍耐力を鍛えるためだと思います。私も彼女たちを見習って、冷たい水で顔を洗うようにして自分を鍛えているんです。」と話す学生や「日本人は、衝突を避けるために曖昧な言葉を使うことが多いですが、外国人にとっては理解できないところが多いです。それに、曖昧さの為に素直な自分を失ってしまう恐れがあるのではないかと思います。」
と話す学生もおり、雲南の大学生が見る日本や日本人の姿が垣間見えた気がしました。


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お昼休みの時間を使い、日本人参加者による厳正な審査が進められていきます・・・

ぴかぴか(新しい)「25の小さな夢基金」2013年卒業式ふれあいの旅レポートA へ続くぴかぴか(新しい)

夢基金ふれあいの旅進行中!雲南支部の舞台裏 [2013年07月02日(Tue)]

今年も一大イベント・夢基金ふれあいの旅が始まりましたわーい(嬉しい顔)
今年から「夢を語る同窓会」「25の小さな夢基金フォーラム『未来を創る』」に名前が変わり、去年より更にいいものを目指して、ずーっと準備を進めてきましたダッシュ(走り出すさま)今回のブログでは、雲南支部の準備から当日までの舞台裏をご紹介したいと思います。

開催1週間前、雲南大学滇池学院に、雲日国際大学生協力会の大学生が集まりました。フォーラムで披露する歌と浴衣の着付け練習のためです。試験期間真っ只中にもかかわらず、10名以上の学生がこの特別練習に参加しましたカラオケ


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歌の特訓は平田支部長が指導、曲目は日本語の「翼をください」です。
平田支部長は学生時代、コーラス部だったのだそう。

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今回着付けの指導をしてくれた右:李莉さん(3年)、左:劉媛媛さん(2年)


前日、リハーサルと準備のため夕方会場入り。
近頃特に資金不足の協会は、タクシーを使わず友達の車をお願いし、大荷物を搬入しました車(セダン)


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準備では波乱が続きます。
幕を掛ける位置で平田支部長とホテルのスタッフが大喧嘩ふらふら「細かいところまで気を配るのが日本流!」などとスタッフとの口論が始まり、仲裁するのも必死です。日本留学から帰国したばかりの会員・攸萍(ヨウピン)さんと妹さんも手伝いに来てくれて、なんとか3時間がかりで準備・リハーサルを終えました。

この日、飛行機が3時間遅れ、夜9時過ぎにようやく昆明ホテルへ到着した日本側参加者の皆さんも大変でした。福岡から駆けつけた樋口顧問の便はなんと5時間も遅れ、ホテルへ着いたのは深夜2時半。そのため、フォーラムは急遽1時間遅れの10時から始めることになりました。

当日、朝8時に会場入りし、着付け、リハーサルが始まりました。特訓の成果もあり、大学生に着付けを任せ、順調に運びました。ところが、肝心の卒業生がなかなか集まらず、リハーサルが始められません。不安を抱えたまま会はスタートしましたもうやだ〜(悲しい顔)


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着付けをする大学生


幸いにも、ステージの照明やビデオ撮影については、会員の佐々木英介さんからアドバイスをいただき、大きな助けとなりましたグッド(上向き矢印)平田支部長と高明先生の2名による司会&通訳で、フォーラムは順調に進んでいきました。

しかし、プロジェクタ操作とプログラム出場者の誘導を同時にやらなければならない私は、スピーチを予定していた卒業生が諸事情で来られなくなったりと、まさにてんてこ舞い状態がく〜(落胆した顔)もっとリハーサルの時間があれば…、大学生に頼んでおけば…と後悔しても後の祭り。会場を走り回り、なんとかプログラムは滞りなく流れていきました。

会場とは別の場所で走り回っていたのは、同じく雲南支部職員の林娜です。会場費や卒業生の宿泊の支払い、昼食会場のセッティング、そして翌々日に控えたシーサンパンナでの旅程管理に追われていました。彼女もまた影の功労者ですわーい(嬉しい顔)

ハプニングもありましたが、16時には無事終了。
大学生ボランティアを統括してくれた滇池学院の李莉さん、春蕾クラス卒業生をまとめてくれた雲南大学3年生の春蕾卒業生・陳玲さん、この二人がいなければこのフォーラムの成功はありませんでした。本当にご苦労様でしたわーい(嬉しい顔)


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今回参加してくれた雲日国際大学生協力会の皆さん


翌朝、初めてフォーラムにご参加くださった昆明在住の夢基金サポーター下垣さんから、

「主催者側の思い、ボランティア学生の思い、女の子たちのピュアな心が伝わり、心が洗われるような一日でした。」

という心温まるメールをいただき感激しました。


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真ん中が夢基金サポーターの下垣昭宏さん


いくら一生懸命やったからといって、それが成功ではありません。皆さんに「参加してよかった」「また来年も参加したい」と思わせることが、成功のひとつのものさしになるのだと思っています。
とはいっても、企画から実行まで携わったイベントは、私にとってやりがいを感じる仕事です。大変なこともありましたが、来年はもっと良いものを作りたい、早速決意を新たにしているところですダッシュ(走り出すさま)


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真ん中:毎回参加してくださる会員の佐伯様


さて、フォーラム、卒業式は今年も無事終了しましたが、今日はシーサンパンナ行きの航空便がさっそく欠航となり、朝から波乱が続いているようです。無事みなさんが帰って来られるよう、昆明から祈るばかりです。


K.Nバー



※フォーラムの内容や当日の様子は、後日ホームページにて詳しくご報告させて頂きます。どうぞお楽しみに!
開校式ふれあいの旅に参加して [後編] [2013年05月23日(Thu)]

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>>>前編はこちらから


開校式ふれあいの旅 2013年5月4日〜10日

★訪問校★
支援第23校 翠華鎮中心小学校(昭通市、昨年新校舎が完成、イ族・回族・漢族、生徒数1341名)
支援第15校 木杆小学校(昭通市、ミャオ族・漢族、生徒数354名)
支援第21校 老村小学校(昆明市、回族・イ族、生徒数120名)

※2012年9月に発生したイ良地震の被害小学校の訪問は、現地の事情により中止



3校目の訪問は昆明の北150kmにある老村(ラオツン)小学校でした。昆明からマイクロバスで5時間の道のりです。

老村までの道は、昭通に行く途中で西に入り、石灰岩が風化してできたテラロッサと呼ばれる赤い土壌が特徴的な、なだらかに広がる高原地域を辿ります。

ここで驚いたのは畑一面が白く光っていたことです。水田のようにも見えましたが、実は畑の畝がビニールで覆われ、それが日光を反射していて光っているのでした。そこに植え付けられているのはタバコでした。換金作物として有利なのでしょう。雲南省におけるタバコの出荷額は今では全出荷額の4割を占めているそうです。しかし、一面に広がるタバコ畑を見ると、土壌浸食や病虫害が広がる恐れはないのか少し心配です。

タバコ畑.JPG

老村小学校は生徒数120名という小さな学校です。
イ族の民族衣装を着ている子供が多く、どこかのんびりとして素朴な感じがします。しかし、協会からのプレゼントを受け取るときにはきちんと整列し、しっかりとした教育がされている印象を受けました。

初めのうち恥ずかしそうに遠巻きにしていた子供達も、しばらくすると慣れてきて、日本から持参した小さなこいのぼりを振ったり、サングラスを掛けて友達に見せたりと大はしゃぎでした。
ここでも生徒達が歓迎の歌と踊りを披露してくれました。

こいのぼりだよ.JPG

最後に子供達と我々の全員で記念撮影をしようと校庭に並んだとき、急に大粒の雨が降り出しました。皆、大急ぎで校舎の陰に入りましたが、雨はほんの一瞬で止み、5月の強い日差しが濡れたものを直ぐに乾かしてくれました。


南が初めてだった私は、他の参加者が日本に帰った後、昆明に3日間延長して滞在し、市内観光するかたわら、春蕾クラスの日本語授業を参観させていただきました。

日本語授業は、協会の平田昆明特命支部長が講師となり、春蕾の高校生約120名に対して週1回土曜日に行われています。

生徒はグループごとにテーブルに分かれて座り、各テーブルには雲南大学滇池学院で日本語を学ぶ学生ボランティアがサポートとして入ります。コースを開始してからまだ5回目の授業ということでしたが、平田さんの後について大きな声で日本語を発音し、五十音表を見ながらノートにメモを取るなど、生徒はとても意欲的です。また、春蕾生が平田さんの話についていけなかったとみると、近くのサポートの大学生が個別に説明している姿も印象的でした。

それは何ですか。これは本です。.JPG
「これは何ですか?」「これは本です。」

このように若いうちから日本語を学んでいる生徒がいるということはありがたいことで、ここで学んだことが、是非、将来役立って欲しいと思います。


れあいの旅に参加し、様々な交流をし、中国雲南の今の姿を一面ではありますが目にすることができました。

同行メンバーが多方面にわたり知識・経験が豊富な方々で、いろいろと教えていただいたり、通訳していただいたことで理解が深まったと思います。リーダーの滝澤さんをはじめ、昆明支部の皆さん、同行メンバーの皆さんにこの場を借りてお礼申し上げます。

子供達との交流では、少しでも中国語が話せればより楽しいものになったと思いました。また、少数民族についてもう少し勉強したいと思っています。

(遠藤州さん=協会会員)




開校式ふれあいの旅に参加して [前編] [2013年05月22日(Wed)]

今月初めに行われた開校式ふれあいの旅では、様々な出会いが生まれましたハートたち(複数ハート)
先日雲南支部からの速報をお伝えしましたが、今日は、ご参加くださった方からの手記をご紹介します。

遠藤州さんは今回の旅で初めて雲南を訪れました。
一体どんな出会いがあったんでしょうかわーい(嬉しい顔)



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開校式ふれあいの旅 2013年5月4日〜10日

★訪問校★
支援第23校 翠華鎮中心小学校(昭通市、昨年新校舎が完成、イ族・回族・漢族、生徒数1341名)
支援第15校 木杆小学校(昭通市、ミャオ族・漢族、生徒数354名)
支援第21校 老村小学校(昆明市、回族・イ族、生徒数120名)

※2012年9月に発生したイ良地震の被害小学校の訪問は、現地の事情により中止



めに訪問した翠華鎮中心小学校は、昆明から北へ400km、マイクロバスで8時間の道のり、川沿いの傾斜地に細長く市街地が形成された大関(ダーガン)の中心部に建っています。

生徒数は1学年約200人になりますから、最近の日本の小学校より規模が大きいマンモス校です。
雲南省政府は近年、学校資源の節約と教育水準維持のために小学校の合併を進めていて、この学校もその一環で出来たそうです。

我々が到着したのは日曜日の夕方5時過ぎでしたので、生徒達と会うことはできませんでしたが、校長先生、先生方が迎えてくれました。校舎は新校舎も含めて立派で日本の小学校と変わりません。校舎から校門方向を見ると、川を挟んだ対岸には石灰岩の岩山がそびえています。当日はもやで霞んでいましたが、晴れていればきっと素晴らしい景色だろうと思いました。

校門と対岸の山.JPG

式典では校長先生より学校の概要を説明していただき、我々からの質問に答えていただきました。英語教育に力を入れていて4年生から週2時間の英語の授業があること、親が出稼ぎで留守の子が3割いること、両親のいない子が数十人いて、先生がマンツーマンでついてメンタル面のケアをしていることなどを伺いました。合併したために通学が遠くなった子供が多いのではないかと思いましたが、意外なことに一番遠い子でも学校から2kmぐらいとのことでした。


に訪問した木杆(ムーガン)小学校は、大関からさらに3時間入った高原地域にあります。
木杆までの途中の道は急峻な山地を穿った渓谷沿いにつけられており、両岸には石灰岩の垂直の岸壁や岩峰の山々が続きます。川沿いの岸壁には鍾乳洞が口を空け、鍾乳石が見られるところもありました。所々に小規模の水力発電所があり、送電線が高い尾根を越えています。渓谷地帯を抜けるとやや地形が開けて高原地域に入ります。標高は1800m前後です。

我々が行った日は所々霧がたちこめ、山は緑の森林に覆われていて、雨量が多い印象を受けました。畑には主にジャガイモとトウモロコシが植えられています。平地が少なく、道路の方面にまでトウモロコシが植えられているところもありました。

木杆小学校に到着したのはちょうど昼休みに入ったところで、校庭で子供達が食器を持って1列に並び、給食を盛ってもらうのを待っていました。給食をもらった子は立ったままパクついています。ご飯の上に肉野菜炒めのようなおかずが乗っていました。後で聞いたところでは、給食材料の調達から調理まで先生の仕事だということで、ここでも先生はなかなか忙しいようです。

給食.JPG

給食を食べ終わると、我々のほうに寄ってきて写真に収まる子、遠巻きにしてカメラを向けられると友達の後ろに隠れてしまう子、売店で駄菓子を買って食べている子など、いろいろな子がいてなんともにぎやかです。

教室に入って先生方と懇談をしました。
ここの生徒の1/3は家が遠いので寮に寄宿しているそうです。一番遠い生徒の家は学校から20km離れているとのこと。週末には家に帰るそうです。翠華鎮中心小学校でも話題になった親の出稼ぎの問題ですが、木杆ではなんと9割の児童の両親または片親が出稼ぎに出ていて祖父母と暮らしているとのこと。現代中国における農村から都市への出稼ぎについて知識としてはありましたが、これほどの比率とは思っていませんでした。

この5月25日から東京で公開予定のワン・ピン監督の映画「三姉妹−雲南の子」の内容とも重なりました。この映画の舞台も同じ昭通市の寒村で、母は家を出、父は出稼ぎにいってしまい、10歳の姉が6歳、4歳の妹の面倒を見て暮らしている、それを撮ったドキュメンタリー映画だそうです。

生徒達が校舎の前で歓迎の歌を歌ってくれ、帰るときには学校の外まで出て見送ってくれました。


《後編へ続く》
開校式ふれあいの旅 雲南支部からのご報告 [2013年05月17日(Fri)]

5月4日〜5月10日、日本からの支援者の皆さんとともに、協会支援第23校目の昭通市大関県翠華鎮中心完全小学校の開校式ふれあいの旅へ行ってきました。
昭通市まで車で6時間、大関県まではそこからまた1時間。今回もバスの長旅となりましたが、無事すべての日程を終えることができました。今回のブログで、雲南支部の感想を掲載させていただきたいと思います。


5日に新たに開校した翠華鎮中心完全小学校を訪問、6日は協会支援第15校目の日中友好木杆林区僑心小学校を訪れました。山をのぼり森を抜けた奥深くにある小学校で、350人のミャオ族の児童が学んでいます。
到着したのはちょうどお昼どき。子どもたちは食堂から長い列を作り、お椀に自分のごはんがつがれるのを待っていました。ご飯は校庭で自由に食べ、立ったまま食べている子どももいました。

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やんちゃで明るい子どもたちに、支援者の皆さんはバスの疲れも吹き飛び夢中になって子どもたちと交流を始めました。写真を撮ったり、手遊びを教えたり、追いかけっこをしたり。言葉が通じなくても、子どもの素直な笑顔や照れたしぐさは日本と同じです。
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到着してまもなく、先生方から学校の概要説明を行ってもらいました。ここでは一日3元の給食費が政府から補助されており、そのお金で先生方が食料調達、一日2食の給食づくりを担っているそうです。しかも先生たちに寮はなく、毎日ふもとから電動バイクで通っているそうです。先生方の大変さは想像を絶するものでしょう。
校舎は協会の支援できれいに立て直されましたが、机と椅子は古くなって使用が難しい状況でした。そこで今回、当協会から机と椅子の寄付を行いました。

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そしてこの木杆林区僑心小学校では、子どもたちと歌のミニ交流会を開催しました。日本の参加者が歌ったのは「ふるさと」と「こいのぼり」。子どもたちがすくすくと育ちますようにと願いを込め、こいのぼりをプレゼントしました。バスの中でも練習した甲斐あり、息ピッタリの歌声を披露することができました。
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ふれあいの旅の醍醐味は、子どもたちと接すること、それに建てた学校が今どういう状況なのか直に話をし新たな問題や課題の解決について考えることだと思います。ほとんどの学校が奥地にあるため、頻繁に訪れることはできませんが、このように現地を視察してはじめて見えてくることもたくさんあります。
今後も、たくさんの日本の会員の皆様に支えられて日々の活動ができていることを忘れず、またこのような素晴らしいふれあいの旅ができるよう、気を引き締めて頑張りたいと改めて感じました。

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「やべ、なんか切ない」とつぶやき手を振る参加者・竹中さん


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見えなくなるまで子どもたちが手を振ってくれました


追伸:新鮮な空気と森林に囲まれた素晴らしい土地に、ゴミがたくさん放り出されていました。ゴミを回収することが難しいことも一因ですが、ゴミ箱にゴミを捨てる、という意識付けを子どもたちにしていく必要性を感じます。

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【K.Nバー

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