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夢基金卒業生のいま―2010年卒業生より [2014年03月10日(Mon)]
 「25の小さな夢基金」で高校生活を支援した生徒たちは、いまどんな生活を送っているのでしょうか。現役で大学に入学した生徒もいれば、志望大学合格を目指して、勉強を続けている生徒もいます。
 今回は、2010年に春蕾高校クラスを卒業したイ族の金麗青さんの≠ノついて、サポーターの皆様宛のお手紙を書いてもらいました。金麗青さんは1年間の浪人の末、無事雲南大学に合格しました。哲学を専攻し、現在は3年生です。


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 思いやりあるみなさんのおかげで、高校を無事卒業することができ、興奮と夢を抱えて雲南大学へ入学しました。そしてあっという間に3年生になりました。
大学と高校の本質的な違いなのかもしれませんが、ここは自由で、完全に自分の生活をコントロールすることができます。だからこそ簡単に迷い、方向を見失ったりもします。でも私は、大学生は教養や知識を身に付けることが本分だと思っているので、気を抜かずにコツコツと勉強しています。

 努力すれば得られるものがあります。国家英語4級試験にも合格しました。理想的な期末試験の成績を見る度、「決意さえあれば不可能なことは無い」と思います。でも同時に、上には上がいる、現状に満足してはいけない、と常に自分を叱咤し、新しい知識を吸収するために邁進しています。よく図書館に行って、教科書以外の色々な本を読んで、向上しようとしています。

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 大学は教養を身に付けるだけの場所ではありません。他にもたくさん学ぶことがあります。学校にはたくさんの学生会やクラブがあり、私も2つのクラブに所属して活動しています。大学時代は、長所を伸ばし、短所を補うのに人生の中で最も適した時期です。私は経験を積んで自分の性格を変えたいと思っていました。雲南の山奥から出てきたので、度胸が足りなかったのです。しかし、クラブ活動に参加してから実践の機会が増え、私の性格は大きく変わり、明るく大らかになりました。このような経験は心も体も楽しくさせてくれます。新しい友達にも知り合えるし、視野を広げられ、ほかの人の長所を学び自分の欠点を改善することができます。大学はひとつの大きな舞台、自分の舞台なんです。

 学校ではよく募金や寄付、献血などの活動があり、私も積極的に参加しています。春蕾生として、高校で思いやりある方々の助けをもらったので、社会人として勇敢に社会の責任を担わなければと思っています。このような活動を通して責任感を養い、人として恥ずかしくない人間になりたいと思います。

 学校の活動以外に、アルバイトもしています。私の母は私が大学に入る数ヶ月前に亡くなり、父一人で農業を営みながら3人の子供を学校に行かせています。妹は大学1年生、弟は高校2年生、私は大学3年生で、出費がとても多いので、生活はとても苦しく大きな借金を背負っています。しかし私たち家族はみな諦めず、学校で時間があるときにはアルバイトをしています。チラシ配布やレストランでの接客、スーパーでの販売促進などを経験しました。家の負担軽減だけでなく、社会経験を積む助けともなっています。

 忙しい日々のなかで、私も充実を感じ、成功の喜びを実感しています。自立して勉強や様々な問題を解決することができるようになりました。自分でも成長したなと思います!

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 大学3年生になってから、クラスメイトたちは将来について考え始めました。多くのクラスメイトは大学院の試験を受けます。私は教師になることが昔からの夢なので、教員資格の試験を受け、筆記試験は合格しました。現在は教育実習の準備をしています。冬休みには自分の小学校で実習をしました。十分な準備し、順調に教員資格に合格できると信じています。

流れた月日のなかで、たくさんの専門知識、人としてのあり方や品格などを学びました。この中には楽しい笑い声、成功の歓呼、傷ついた涙や苦悩の嘆きなどがあります。そして大切な師弟の情、クラスメイトや友達との友情などを築きました。これらは私の人生の重要な財産になるでしょう。

 大学生活は長い長い人生の道の、ひとつの段階です。また人生という歌の一楽章です。この段階は短くもあり、しかし長くもあります。この楽章は美しく感動的な音色でもあり、無念で苦しい音色でもあります。私は努力してこの時間を人生の華美な楽章にしたいです。

 私を支援してくれたすべての思いやりある皆さん、ありがとうございます。日本雲南聯誼協会の皆さん、ありがとうございます。みなさんの支援と励ましが私に勇気をくれ、今日まで歩いて来ることができました。そしてこれからも勇気をもって努力することができます。


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文:金麗青(夢基金第2期生)
【翻訳:雲南支部】
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コメント
 金麗青さんの素敵な文章を読みました。充実した大学生活の様子が窺えました。自律的に勉学に、社会的活動に、また人格の形成に励んでいることに感心しました。少数民族の子どもたちが学びの機会を得ることによって自らの夢の実現に向かって一歩一歩進んでいることを、はっきりと実感することができました。とくに、金麗青さんは数年後には社会人として、その学びの成果を社会に還元することになります。もし、希望通りに教師として巣立っていけたなら、その成果はたくさんの子どもたちに還元されます。一粒の種が何十倍、何百倍の果実を実らせることができるわけです。日本・雲南聯誼協会に関わらせていただいているものとして、大変心強い限りです。金麗青さんの前途がますます開かれることを祈るとともに、第二、第三・・・の金麗青さんが続々と誕生できるよう、支援の輪を広げたいと思います。
 「教育」は、教育を受けた人の「夢」を実現するだけでなく、その「夢」を通じてたくさんの人々に「夢」を抱かせ、彼らをその実現に向けて鼓舞することになります。教育の恩恵を受けた先進国の大人たちは、教育を希求している途上国(地域・民族)の子どもたちに、その恩恵を還元する責任を有しているでしょう。とくに、「3.11」を通じて国内外の多くの人々の支援・支え合いを経験したきた私たちには、その責任があるように思います。
 ともあれ、金麗青さんが大学最後の学年をさらに充実したものにし、希望する道に進んでいけることを、心からお祈りするものです。
Posted by: 大崎 功雄  at 2014年03月11日(Tue) 03:41