私の故郷24-わたしの大好きな故郷 [2014年01月09日(Thu)]
年が始まりましたね。 今年が全ての皆さんにとって良い年になるようにお祈りしています さて、今年も「25の小さな夢基金」で応援する女の子たちに、自慢の故郷を紹介してもらいます 日本と同じくらいの面積がある雲南省には、さまざまな気候や地形が有り、の少数民族が独自の文化を継承しながら慎ましく暮らしています。 今日故郷を紹介してくれる李永珍さんはヤオ族の出身。 ヤオ族といえば、南総里見八犬伝の元になったという伝説を持つ民族なんですよ それでは、李さんの故郷を覗いてみましょう 山に囲まれた小さな村、それがわたしの生まれ育った紅河ハニ族イ族自治州河口ヤオ族自治県の揺山郷です。 村には名所旧跡のような有名な景観はありませんが、やはり自分が生まれ育ったその土地がわたしは好きです。そこが美しいかどうかではなく、誰しも自分の故郷には特別な感情があるものです。 春は木々が新芽を吹き、あたり一面緑に覆われます。朝、まだ太陽が目を覚ましていない時間から人々は忙しく働き始め、ほどなく目を覚ました太陽はその光景を見て優しく微笑み暖かい光で大地を照らします。 夏が来ると焼けつくような太陽が大地を照らし、一歩外へ出れば背中に汗が流れます。この時期は誰しも空調の効いた部屋で過ごすところですが、わたしたちの村はそれほどの暑さを感じません。それは村の下に川が流れ、川の両側には青々とした木が茂ります。川の石は水流により丸く滑らかに形を変え、人々はいつでもそこで泳ぐことができるのです。 秋には美しい月が土地一面黄金色に染まった稲を悠々と照らします。この稲穂は農民の一年分の収穫になるのです。 冬は寒くはありますが雪が降ることはなく、私たちはこれまで雪を見たことがありません。一面の雪景色はどれほど美しいのだろう、と想像します。 わたしの故郷は特別なものはないかもしれませんが、空気の新鮮さ、人々の気さくさが皆さんを迎えてくれることでしょう。ぜひわたしの故郷へ遊びに来てください。歓迎します。 文:李永珍さん(夢基金第6期生) 【翻訳:久保さとみ(ボランティア)】 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 「私の故郷」バックナンバー 第23回 獅子山と武定壮鶏―李佳蔚(イ族) 第22回 母なる川に抱かれて―多澤宏(タイ族) 第21回 喜びにあふれた平和な村―楊耀彩(ペー族) 第20回 心安らぐリス族のふるさと―李暁倩(リス族) 第19回 命がけの交通手段「溜索」―唐玲(漢族) 第18回 水かけ祭りで有名なタイ族―刁月(タイ族) 第17回 中国胡桃の里―字麗鳳(イ族) 第16回 故郷の空はいつも青色―儂全倩(チワン族) 第15回 雲南版枕草子―央初竹瑪(チベット族) 第14回 烏蒙の江南―顧優(回族) 第13回 連なる山に囲まれた美しい町―蔡文嬋(リス族) 第12回 魅力ある県「剣川」―李金萍(ペー族) 第11回 雲南のプイの郷―劉星蓮(プイ族) 第10回 泥んこ文化―尹悦(漢族) 第09回 雲南の風情―和約花(ヌー族) 第08回 美しき滬西―楊噤i漢族) 第07回 桃源郷―莽徳芬(ペー族) 第06回 隠れた名所!東川―彭安麗(漢族) 第05回 黄金色のふるさと―王丹丹(プイ族) 第04回 世界を愛するために―雷木門(チンポー族) 第03回 多種多彩!故郷の民族―雷会蘭(タイ族) 第02回 自己紹介―賀金菊(リス族) 第01回 棚田の故郷―呉仙(ハニ族) ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ |