CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«初めての「笑顔を君に」観覧記 | Main | 「芸術団、遠方より来たる」城戸特派員の追っかけレポート»
『NPO法人 日本雲南聯誼協会』に、いいね!やシェアだけで支援金を届けられます。〜 NPO/NGOを誰でも簡単に無料で支援できる!gooddo(グッドゥ) 〜

<< 2019年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
Comment
Category
月別アーカイブ
Link

「笑顔を君に」札幌特別展に参加して 後 [2013年09月22日(Sun)]

kou.jpg


⇒前編はこちら


写真展の会場は、札幌で一、二を争うショッピングモールの広場。したがって、来観者は不特定多数の人々です。ごく一部には、あらかじめ案内を見て(あるいは誘われて)来観する方もいましたが、多くは通りすがりに立ち寄る人たちです。

親子連れ、老人、子ども、買い物中の婦人、通勤客、若者、若い二人連れ、旅行者、海外からの旅行者、車いすの障がい者、特別支援学校の生徒と先生、小学生の集団、モールの関係者等々、多様な人々(大方は無視して素通りする人々)の流れの中で、その一部の方が展示パネルに立ち寄ってくれました。

立場も信条も関心のあり方も千差万別。こうしたオープンな会場は、おそらく、過去12回の写真展ではなかったのではないでしょうか。

したがって、観覧者の反応も多様でした。詳細は省きますが、共感して見入る人、さまざまな疑問を投げかける人、昔の日本を見出し懐かしむ人、中国からの引き揚げ者という自己の境遇と重ね合わせて見入る人、反感をもって見る人、恥ずかしそうに募金をしていく人、ボランティア活動の視点から見る人、マイノリティに強く関心をもつ海外からの観覧者、よくわからないままに立ち去る人、私などよりも遥かに詳しく中国や雲南の事情を知っている人、時給720円の生活者だからといって小物を買って支援の意志表示をしてくれた人等々。

現在の日中韓の緊張関係を反映しやや難しい問題を投げかける方もいましたが(私は学生ボランティアがトラブルに巻き込まれることを懸念して5日間ずっと張り付きましたが、杞憂でした)、雲南の少数民族の境遇を知って共感される方も数多く生まれましたから、写真展の所期の目的は達成できたのではないでしょうか。

期間中、二度、三度と訪れてくれたリピーター、これが花茶だといってわざわざ持参してくださった方、余命3年なので自分に何ができるか考える機会にしたいといって写真に見入られた方、ボランティアとして関わる私にとっても、とても学び甲斐のある機会となりました。


09203.JPG
本当に様々な方とふれあうことができました
09202.JPG



観覧者にとっての写真の魅力はどんなところにあったのでしょうか?

じっくりと数時間かけてご覧になった方のことばが強く印象に残っています。“貧しい境遇であることはよくわかった。しかし、この子たちは不幸ではないなー、みんないい笑顔をしているね。勉強する目つきがすごいなー!”と。

決して自らの境遇を厭うというのではなく、だがそれに甘んじるのでもなく、より向上しようとしているその生き生きとした姿が多くの共感を呼んでいるのだと思います。

子どもたち自身の手で撮影された写真(「小さなカメラマン」の写真)も殊の外関心を呼びました。学びを渇望するこの子たちの「夢」が叶えられることを私が改めて強く願ったのも、こうした観覧者の眼差しやふと漏らすことばに触れたからでした。

ところで、観覧者からはいくつもの質問がありました。

“雲南省ってどこ?”“少数民族ってどんな民族? その人数は?”“少数民族に対する国=政府からの保護政策はないの?”“教育の仕組みはどうなっているの?”“中国国内での支援はないの?”“どうして雲南支援なの? もっと困難な地域があるのに”“日本との関係はどうなっているの?”“将来の展望はどうなの?”などなど。

これらに過不足なく答えるのはなかなか大変で、自分の中で問いを反芻し納得させていかなければならない問題もありますが、調べることによって適切な情報として提供できることもあります。より詳しく知りたいという観覧者に対して資料コーナーを設けてもいいのかも知れません。


09201.JPG
連日自作の少数民族資料を携えての参加



この世界では紛争・抑圧・差別・貧困・災害等々で困難な境遇の下に置かれている人々は後を絶ちません。同時にその境遇にあっても力強く生きている人々が多数います。その存在はまた多くの人々の生きる意欲を励ましてくれます。

雲南の子どもたちもまた、この<励ましの連鎖>の一つでしょう。私もまたこの連鎖の一つになって、<励まし−励まされる関係>に身を置きたいと思う。

支援している雲南のある少女は手紙の中で、地球を「我们的家园(私たちの家)」、世界の人々を「我们的家里人(私たちの家族)」に譬えていましたが、この家と家族を守りその幸せを願うのは私たち家族の一員の務めであるでしょう。

暑さと睡眠不足でやや疲れた1週間でしたが、毎夜心地よい居眠りの中でそんな手紙を想い出しながら札幌からの帰路についたものでした。


09204.jpg


(大ア功雄さん=協会会員)
コメントする
コメント