「日本語教え隊」隊長奮戦記D 太極拳 稽古の旅 [2011年08月17日(Wed)]
こんにちは。今日も暑いですね、お出かけされる方だけでなく、お家にいる方も、熱中症にはくれぐれもお気を付けください さて、本日は「日本語教え隊」の隊長として活躍されている会員の山本忠明さんの連載第5回目をお届けいたします。今回からは太極拳シリーズへ突入です! 前回までの「日本語教え隊」隊長奮戦記の記事は以下からご覧ください ★その一「中国人が、東京で、中国人に、日本語を教える」 ★その二「オバマ、胡錦濤と並び紙面を飾る」 ★その三「早寝・早起き・朝ごはんの“すすめ」 ★その四「日本語指導員、いませんか!?」 いきなり太極拳の話しに移る。前作「日本語教え隊」の下敷きになったのが北戴河詣でだからである。 太極拳 稽古の旅 その五(通算):中日独豪、勢ぞろい 今秋の国慶節をはさんで2週間、北戴河開催の「呂徳和太極同門年会」に弟子4人を伴って参加する。07年北京開催「李経悟一代大師逝去十周年記念」に合わせた年会では、参加者1000名のうち日本人はわたし一人で、おのずから日本代表となった。呂徳和老師は李経悟大師の入門弟子の一人であり、その再傳弟子、さらに再再傳弟子がそれぞれ学生を伴って参集する。 今回は、Thomas(托馬斯)の独逸勢15名、Imron(英龍)の豪州勢21名に、地元は北京、天津はじめ石家荘、大連、長春、ハルピン、遠くは広州人もはせ参じ、総勢300名規模とみられる。陳式、呉式、孫式、楊式に、わたしの弟子・久仁子がいつの間にか身につけた武式剣を加えれば、伝統太極拳拳五式が出そろうことになる。 北戴河の太極拳は、一人ひとり趣が違い、雰囲気が異なり、「これが一門なのか!?」と驚き感心する。日本の規定太極拳と違って、みな個性的だ。最も若い再再傳弟子・楊建が端的にのたまうに、「一人ひとり体質が違う、性格も違うから」、さらに「基本を大切にしたうえで、自分にあった太極拳を“発明”するんだ」と。 定年退職の05年から毎年北戴河に、5月は単独でみっちり稽古、10月は会員を伴って行く。高齢者の仲間入りをしてから、少し稽古をすると、“xiuxi xiuxi ba(休息休息吧)”と、周囲からやたらいたわられるようになった。中国語に英語、ドイツ語が飛び交い、からだよりも耳、脳が疲れるし、2メートルの長身Imronと話していると首のほうが疲れるのだが・・・ 呂徳和老師を囲む独逸、豪州、日本のそれぞれ代表たち? その六に続く・・・ (文=山本忠明さん)
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