研修会レポート その4 [2009年09月17日(Thu)]
(レポートBからの続き・・・) 授業のお題は、衛生に関するものなら何でもOK。 グループごとに簡単なストーリー仕立てにしてもらいます。 ストーリーって言われても、困っちゃうなぁとなかなか話し合いは進みませんが、こちらが少しヒントを与えると、手が動き始めました! みな、思い思いのカラフルな色を塗っていきます。 もう一つの李校長のクラスでも、3時半から並行して衛生授業が始まりました。 しかし! 李校長先生は、授業中にかかってきた携帯電話に出て話し始めると、用事ができた、といって一向に戻ってきません。 私たちプロジェクトスタッフが授業をすすめては、あまり意味がありません。 何老師に助けを求めますが、結局先生は来ず、プロジェクトスタッフだけで進めることに。 ペープサート作成中は、熱心に作っていた子供達も作り終わってくるとふざけ始めます。グループごとの発表を始めようと思っても一向に静かになりません。 「静かにー!」と私と雲南支部のリンさんの2人で何度も大声で叫んでも、効果なし。 ふぅー、小学校の先生って大変だ。 先生たちがホウキや棒で子供たちを叩くそぶりを見せて静かにさせるのも、納得。そうしないと、静かにならないものね。 グループワークや、皆の前で発表することに慣れていない子供たち。皆よく考えて頑張って作ってくれました。 お母さんへ「トイレの後は手を洗ってね。」とメッセージを書いた子も。 文字が上下逆さまですが・・・・ 手洗いは、非常に簡単で身近な衛生行為の一つですが、継続した石鹸による手洗いによって、肺炎や下痢などの感染症を予防することが可能です。また、小学生の彼らが衛生行為を身につけることで、彼らが家に帰った時に、感染症によって命がおびやかされるリスクの高い赤ちゃんや老人たちに感染症を移すことを予防することもできます。 せっかくの機会ですから、学校全体で衛生意識を盛り上げよう、と夜に他学年の生徒たちを招いて、衛生に関する発表会を開催しました。 子どもたちも、恥ずかしがりながらも、大きな声で発表できました。 先生方の研修での作品発表も行いました。 夜ごはんのあと、しっかり何度も練習を重ねていた先生衆。 もちろん、結果は大成功! 子供達は大盛り上がり。 単純で身近であるがゆえに、軽視されがちな手洗いという衛生行為。 身に付いた習慣を変えるのは、誰でも容易ではありません。 私たちは、まずは柔軟な小学生の子供達に学校で習慣を身につけてもらって、そして、子供たちから地域の人々へと広がっていくことを期待しています。 がんばれ!小さなヘルスプロモーター! (齋藤順子) |