丘ヤス先生 昆明女子中学スピーチC [2009年07月07日(Tue)]
連載シリーズ 丘ヤス先生 昆明女子中学スピーチC 過去の記事はこちらから アメリカの卒後教育は、アテンディングからシニアレジデントへ、シニアレジデントからジュニアレジデントへ、ジュニアレジデントからインターンへ、インターンは医学部学生へと段階を経て教えていく方法をとります。 各段階における経験や知識に応じて後輩を教育するこの仕組みで教え合うためには、常に勉強しなければなりません。 己の立場に自信を持つように訓練されていくのです。 この病院には、ドイツ、オーストリア、ブラジル、メキシコ、フィリピン、日本等から留学生が多く「同病相憐れむ」という気持ちでお互いに助け合って仕事が出来たのは幸いでした。 皆さんも既にお気づきになったと思いますがアメリカという国は世界中の若者たちにチャンスを与え彼らをサポートし、能力を伸ばしてその人達を幅広くあらゆる分野に役立てていくのです。これが正にUnited State Of America 即ち合衆国の真の意味なのです。 英語は今や世界共通語。皆さんの年頃で頭の柔らかいうちにじっくり勉強してください。会話はブロークンでも体当たりして習うこと。おしゃべりな人ほど上手になります。今日はぜひ私たちとおしゃべりしてくださいね! 次はいよいよニューヨークへ向かいます。1957年6月無事インターンを終了しシカゴで主人と落ち合い、今度は汽車でデトロイトの自動車会社のフォード社を見学し、ナイアガラの滝に立ち寄りニューヨークのグランドセントラルステーションに着きました。人々の動きはスピーディでさすが大都会に来たのだと感じました。7月からいよいよアルバートアインシュタイン医科大学の教育病院であるJacobi病院で外科の実習を始めました。この大学はユダヤ人の偉大な物理学者アルバートアインシュタインの名をもらって1954年に設立された、米国初のユダヤ系医科大学です。私がインターンを始めた頃はユダヤ系アメリカ人の超一流の教授が終結しており、非常に活気に満ちていました。 (Dへつづく…) |