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丘ヤス先生 昆明女子中学スピーチB [2009年07月03日(金)]

過去の記事はこちらから

いよいよ渡米する事になりました。

実は卒業1ヶ月前の3月に同じ大学の病理学の講師をしていた人と結婚し、アメリカには2人で渡りました。
私達は横浜港から貨客船で14日も太平洋を横断しサンディエゴ港に着きました。幸い航海中の海は全く静かで、毎夜船長を囲んで団欒しながらの美味しいディナーを食べるのが楽しみでした。サンディエゴ港に着くと私達と一緒に留学した友人のご両親が出迎えてくださり、そのまま彼らの住むサンタアナの家までドライブしてくれました。サンタアナは花が咲き小鳥がさえずるとても美しい町で彼等の家に1週間もお世話になりました。彼らは2人共中学校の教師でこの時ちょうど夏休みだったので彼等の教師仲間と一緒に私達2人を近郊の山にキャンプに連れて行ってくれるなど、大変な歓迎をしてくれました。当時の日本の生活に比べ、全く夢のようなアメリカ中産階級の豊かな生活に触れながらアメリカ人の、人の良い気さくな人柄を知り大いに感激したことを覚えています。

次はいよいよ私の目的地デンバーに向かうことになりました。

サンタアナからは長距離バスでサンフランシスコに行き、ゴールデンゲートブリッジ、チャイナタウンを見てから、私達に英会話の特訓をしてくださった牧師さんと再会するため、ギャンブルで有名な町リノへ立ち寄り、それからユタ州のソルトレイクシティに入りユタ大学やモルモン教会を見たりして私の最終目的地デンバーに辿り着いたのです。

現在ではとても考えられないでしょうがアメリカ大陸の半分をバスで横断したのです。この旅は見るのも食べる物も全てが珍しく新しい驚きの連続でした。アメリカの文化に触れるには本当に良い機会だったと思います。出来れば皆さんも若いうちにいろいろな所、特に外国に出かけ自分の見識を広めることは皆さんの将来に有益になると思います。

デンバーで主人はニューヨークへ、私はカトリック系のSt.Joseph病院で7月から実習生活に入りました。この病院ではインターン(実習生)もレジデント(研修臨床医)もほとんど寮に入っており、私もアメリカ人の女性と二人で、日本で言えば2LDKの広さの心地よい部屋に入りました。いざ病院に勤務してみると渡米前の英会話の特訓位では全然役に立ちませんでした。また私の医学生時代には英語教育はなく、外国語は「ドイツ語」でした。それこそ毎日失敗の連続でした。しかし患者とコミュニケーションが出来なくては仕事になりません。インターンの役目は患者の病歴をとり色々検査をして、一応診断をつけ、上司(普通は研修臨床医)と話し合わなくてはなりません。そこで私はブロークンイングリッシュでもいいから、自分から話さなければ何事も始まらないと思い看護師と仲良くして会話を習いました。患者とはゆっくりと誠意をもって対応することで患者も私の英語を分かってくれるよう努力してくれました。また患者の方から正しい英語で聞きかえしてくれたのは大変勉強になりました。

(Cへつづく…)

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