昨年11月から、
「キャリアゆめたい」(障がいや難病をもつ人たちのキャリア支援活動)がスタートしました。
相談者の方に対応しているのは、キャリアアドバイザーのYさんです。
Yさんからは、就労支援活動の現状や経験を通して感じられたことなど、他のスタッフもいろいろなこと(相談者の方の個人情報は含まれません)を教えていただいているのですが、このブログにも記事を提供していただけることになりました。
ずっとずっとお願いしていたのです。ヤッタ〜!
“てんかん障がい者” の就労ここのところ交通事故による痛ましい事故が目立っている。
京都祇園での事故の加害者は “てんかん” の持病があったとのこと。
原因は尚解明されていないが、世間は “てんかん” という納得しやすいところに落ち着こうとするものだ。
加害者本人は “てんかん” の症状に悩み、治療していた医師は運転をしないように伝えていたのであれば、運転するべきではなかった。
昨年4月に栃木県で起きたクレーン車事故の場合を想起した人も多かったのではなかろうか。
ただ、“てんかん” をもつ者がすべて危険であると短絡的に受け止めてはほしくない。
この種の事故の原因は居眠りや酒気帯びが多いにも関わらず、障がいを持つ加害者による事故はインパクトが大きい。
世間が障がい者の事故に過敏になるのは、障がいに対する理解が足りないことによる要因が大きいと思う。
私も初めて “てんかん” をもつ人の就労支援を担当した時、以前企業で採用していた経験から、どのように企業にアプローチしたらよいか苦慮した経験がある。
企業が心配するのは、事故とくに安全配慮義務を問われる労働災害事故である。
“てんかん障がい” は「泡を吹いて意識を失う」というイメージが強いが、数十秒意識を失うだけで周囲が気づかない程度の発作もある。薬でコントロールができて3年程度発作がでなければ減薬も可能だという。
しかし就労においては、他の障がいと比べて雇用側の “てんかん” に対するイメージがよくないことが難点であり、面接では伏せて(クローズ)おいて、就労後にオープンにする実態があるのも事実だ。
それでも、支援していた方が一部上場の企業にオープンで採用された時は、“てんかん” をもつ人の支援に自信をいただいたし、世間の理解も進んでいることを感じた。
当事者の方は希望をもって自己の強み(エンプロイアビリティ)を高めてほしい。
*エンプロイアビリティ・・・個人の“雇用され得る能力”のこと
Employ(雇用する)とAbility(能力)を組み合わせた言葉