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幸重社会福祉士事務所ぼちぼち日記

独立型社会福祉士事務所の日常をぼちぼち報告しています。


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子どもの貧困対策に関する検討会 完結編 [2014年05月05日(Mon)]
3回に渡って報告してきましたが
これで最後のレポートです。

うちと同じ立場である民間団体の実践報告は
キッズドア理事長の渡辺由美子さんと
事務局長の片貝英行さん
ほぼ同じ時期に事業を立ち上げたのですが
なぜか理事長の渡辺さんとは出会う機会が
ここまでかったのですがついに出会うことが出来ました。
発表内容はうちあわせをしたわけではないのですが
予想通りのカッチリした内容で
(内閣府に掲載しているパワーポイントの資料を
 見てもらえればよくわかると思います)
いい意味で役割分担出来たかなと思います。
被災地での学習支援にも取り組んでいるので
その視点も提示されました。
ただ興味深かったのは唯一スクールソーシャルワーカーの
話題が出てこなかった発表であり民間団体との連携を
今のスクールソーシャルワーカーがいかに苦手にしているのか
よくわかる発表だったなと思いました。


と、ここまでは外部有識者からの発表で
最後の3名は検討会の委員の方からのプレゼンでした。

まずは日本大学の末富准教授からの発表。
発達段階(学校種別)ごとの課題と提言を
わかりやすく整理して話されたこと
発表で伝えたいことの要点がうまく
まとめられていたことで個人的には
お手本にしたいプレゼンでした、
いくつかあった提言の中ですごい
うなずいて聞いていたのが
小中学校などでの「子どもの貧困」支援を
3つの分類した図でこれはお見事でした。
★図の入ったプレゼン資料はこちら
・貧困への無知モデル
・丸抱えモデル
・プラットフォームモデル
これは民間団体の支援でも
すごく当てはまると思います。
プラットフォームモデルではスクールソーシャルワーカーが
大事な役割を担っていました。
限られた時間だったのでまたどこかの機会で
末富先生とはゆっくり話をしたいと思ってます。

続いてあしなが育英会奨学生の高橋さんの発表。
唯一の当事者ということでボクの期待値も高かったのですが
期待にしっかり応えてもらえた発表でした。
自分の経験をもとに話してくださったのですが
やっぱりいくら数値や綺麗に図面化しても
当事者の言葉が一番重みがあることを
この検討会でたくさんの発表を聞く中で感じました。
父親を自死で亡くされたことやその後の家庭の苦労。
冷静に発表できる内容ではなかったこともあり
決して「聞きやすい発表」ではなかったと思いますが
本当のプロや専門家は綺麗にまとめられた発表や資料でなくとも
きちんと内容を読み解くことが出来ると思うので
きっと検討会に座っていた人たちの多くに
高橋さんの発表での大事な部分が伝ったと信じています。

高橋さんの発表を受けてピアサポートの必要性について
質問させてもらい、高橋さんの経験からも
「語れない」「わかってもらいにくい」子どもの貧困を
同じ課題をもつ者同士で語ることの大事さを
話してもらうことが出来たのも良かったです。

最後はスクールソーシャルワーカー仲間である
大阪府立大学の山野教授からでした。
ここまでに検討会でその必要性と期待が
ほとんどの発表で語られていた
スクールソーシャルワーカーについて
たくさんの資料をもとに説明してもらいました。
実は業界的にもスクールソーシャルワークとは
という根本的テーマについて話し込めてない中で
他者に説明するのが難しい職務ですが
様々なデータを駆使してその必要性を
説明してもらえました。
ただ個人的には発表も最後ということで
緊張の糸がほぐれてしまったのか
おなかの調子をくずして中座するということに
なったのがあまりに残念でしたが
ありがたいことに山野先生の話はよく聞く機会が
あるので聞けなかったことや疑問は直接
たずねることにしようと思っています。

ということで3回に渡ってのレポートでしたが
総括としてあえて色をつけましたが
子どもの貧困対策にスクールソーシャルワーカーが
期待されていることを強く感じました。

しかしスクールソーシャルワーカー業界の内部の人間として
疑問というか不安に思うのは
果たしてスクールソーシャルワーカーはそこまで
子どもの貧困課題に向き合っているのか?
そして課題対策へのスキルはもっているのか?

期待が高いぶん、その効果が見られない時の
落胆も大きくなるのは当たり前のことです。
様々な専門性を持つスクールソーシャルワーカーですが
子どもの貧困について表面的な知識は知っていても、
関係機関につなぐことは出来ても
子どもたちやその家族に真摯に向き合った支援
子どもの貧困対策で要になる民間団体との
連携が出来るスクールソーシャルワーカーはまだまだ
少ないのではないでしょうか。
改めて「子どもの貧困」に対する知識とスキルを
身につけるための機会を増やしていかねばと
感じた内閣府での検討会でした。
(うちの事務所の新たなミッションでもありますね)
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