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天祭と天棚[2012年11月05日(Mon)]
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地域の公民館で、江戸時代後期から伝わる天祭行事と天棚のお話を伺いました。天祭は五穀豊穣や無病息災を祈願する、宇都宮やその周辺の地域に伝わる伝統的なお祭り。最近は担い手不足もありお祭りを開催しているところはほとんどなく、天棚も職人さんに組み立てていかなくてはならないおおがかりなものとあって、柳田地域の天棚がこうしてお披露目されたのは実に二十年ぶりとのことです。

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彫りが深くダイナミックなのは、昔、贅沢禁止令で色を使うことが禁じられた時に、作品の脈動感を活かすための工夫でそうなったともいわれています。天棚をつくったのは優れた腕を持つ職人さん。東照宮のある日光には多くの職人さんが集っていたそうですが、その職人さんが日光地域でのお仕事がない時期に、ふもとの平地にあるまちに暮らして、天棚をつくっていたのだと言い伝えられています。

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貧しい地域であったのに、一生懸命お金を出し合いこれだけ立派なものをつくらせてお祭りしているという信心深さと文化への想いに、民俗学者の方も感銘を受けていらっしゃいました。

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10月下旬の下野新聞の記事「江戸時代の天棚を44年ぶり公開 下田原町の下組」には、宇都宮市下田原町の天棚についての紹介がありました。

「今みておかないと、次にいつみられるか分からないからね」。そんなタイミングでたまたま帰省することがかなった偶然に感謝し、地域の人が大切にまもってきたものを、次の世代にも残し伝えてゆきたいなという気持ちを覚えました。
故郷のこと[2012年11月05日(Mon)]
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近くて遠い(でも遠くない)故郷のことを、ほんの少しでも記録に残しておこうと考えました。ということで、「宇都宮」というカテゴリーを追加。故郷への気持ちがやさぐれていた時、私にはキラキラとした何かが必要で、故郷には決してないようなお店でたくさんの贅沢をしても、心はどこかカサカサしていて、いい匂いのするクリームのようなものを常に必要としていました。故郷が大げさすぎずに大切な場所としてある今。気持ちには乾きと潤いの両方があり、その両方の巡りと、とまらない時間、それから「どうしても変えることのできない情景」のようなものが、秋の心に彩りを添えてくれています。

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