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手づくりの隙間に満ちた時間[2019年11月15日(Fri)]
Waterlogue-2019-11-15-23-30-12.jpg

一体何のために書いているのだろう?
このBlogのようなものを。

自問して一番しっくりくるのは
他の誰でもない
ただ、自分のこころが喜ぶから
という答えだ。

文章に向かいたくなるのは
誰かにつながりたいとき
あるいは誰かに聞いてもらいたいときだと
思っていた。

だからなんか
文章に向かうときの自分は
あんまり好きになれなかった。
間接的に(私をみて)と言っているようで。

いまはそれと違って
ただ、私が自分のこころを映す鏡として
この場所と向きあっている。

(読んで)という気持ちからの自由。
現在進行形の自分をただ写実する、
その繰り返しから浮かび上がる確かさ。

***

鎌倉「ソンベカフェ」で、
SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに
共感カフェを開催した。

いま、私たちは何故こんな現実に
直面しているのだろう。
豊かさとはなんだろうか。
分断を、短絡的思考を
促進するものは何なのだろう。

私たちが本来
大事にしたかったはずのものに
意識を向ける。

「いい・わるい」「どうせ ... 」
という枠組みに変わる
新しい視座を手に入れるため。
「何を大切にしたいか」という視点から
いきいきとしてある、この瞬間の
いのちへと、想像を結ぶその軸を。

短いわかちあいの時間を経て
本当に大事にしたいものは
なんだったのだろうかと振り返る。

その時間
厨房で食器をあらい
部屋の椅子を片付け
扉をあけて換気をしている
この場に生きるひとたちの気配。

(おつかれさま)と声をかけあうこと。
(ありがとう)と贈り物を届けあうこと。

本当はもっとていねいに
つながりたかった人たちへの
もどかしさ。

走りまわる子どもたち
その、やわらかいおなかや
成長期のほそい膝小僧の
思わずあたためたくなる愛おしさ。

手書きでしたためた文章を
読み直し、持ってきてくれた
その人の中を流れる時間。

おいしいねといって食べた
おにぎりのこと。

小さなじゃがいものような
(むかご)にまつわる
私と世界の距離感。

忘れないでいたいと願う
瞬間のかずかず。

***

冷たい夜の季節がきて
私は銭湯に駆け込みたい。

冷えちゃうよと言いながら
走って家に帰り
こたつのなかで
冷たい足を絡ませる。

その冷たさと温かさを
いっしょに驚いていたいから

やっぱり時には
隣にいようよ。
【日々のことの最新記事】
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