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構造的孤立と自己表現[2019年04月07日(Sun)]
こんにちは、ゆどうふです。

新年度ですね。来月から年号も変わります。
ここであらためて私たちゆどうふの所信表明をしたいなと思います。よかったら最後までお読みください。


現代日本は孤立化に向かって進んでいます。
これは特定の世代に限ってのことではありません。
幼年期、学童期は少子化、地域コミュニティの弱体化の影響で、この時期に体験すべき他者との交流とその結果として得られる人や社会に対する基本的な信頼感が育ちにくくなっています。高齢期も核家族化、単身世帯が増加しており、独居の高齢者が孤独死を迎えるという悲劇も後を絶ちません。
このような孤立化の広がりについて、その原因を個人に求めることはできません。つまり誰でも孤立と背中合わせの生活を送っているといえるでしょう。現代日本が直面しているのはこうした構造的な孤立です。そしてこの現象は今後も拡大していくことが予想されます。

そうした現象が背景にあるにもかかわらず、若者の孤立についてはとかく自助努力の欠如、つまり「孤立に陥った者の自己責任」という形で扱われがちです。
しかし実際、孤立化の波は青年期を過ごす若者たちに大きな影響を与えています。
学校生活、社会生活から一度離れた者は、再度自分の居場所や仲間、ライフワークを見出すことが困難な状況に直面することになります。その結果、自宅で長期間ひきこもり生活を送らざるを得ない若者が今非常に増えています。
若者が「自分は自分でいいのだ」という安心感のないまま、再度社会にコミットしていくためのきっかけを見出せずに、自己形成にきわめて重要な時間を落胆の中過ごすというのは悲劇です。

私たちの人生の主人公は自分自身です。
本来社会のレールから外れる以前から、人は自分の人生における主体であり、どのような選択肢をとるかはその人の手中にあったといえます。しかし皮肉なことに社会のレールから外れて初めてその事実に気づき実感するという現象が起きています。
ひきこもり、孤独な生活を送るということ自体は非常に辛い出来事であるといえます。が、自分自身が人生の主人公であること、その選択肢の多様さに気づくことのできる豊かな機会となる可能性を秘めた時間ということもできます。

私たちが主体的に人生を歩む上で大事なことは何でしょうか。
私たちはそれを「自己表現」であると考えています。
表現は我が国の憲法でも保障された、「自分が自分であるため」にきわめて重要な精神活動です。表現することで人は自分自身になることができ、他者に自分がどういう存在であるかを伝えることができます。同時に、自身の個性を発露していくことは孤立の解消に大きな効果をもたらします。その人がその人であることが認識されるからです。
自己表現を通して再度社会とつながっていくのは少なからず不安が伴います。
どのような一歩を踏み出せばいいのか–。
私たちゆどうふはそのはじめの一歩のお手伝いができたらと考えています。
孤立化はじめ多様な生きづらさが在る社会から、多様な一人一人の在り方が尊重される社会へ。

皆さんとお会いすること、対話すること、さまざまな活動でご一緒できることをスタッフ一同楽しみにしています。
この記事のURL
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