6月29日(日)、倉敷市民会館で開催された「NPOの資金調達〜助成金活用のツボ〜」に参加してきました。
主催は、昨年度「この指とまれ講座」で大変お世話になった、中村さんや小林さんがいらっしゃる「くらしきパートナーシップ推進ひろば」さん。講師もまた、昨年「この指とまれ講座」でお世話になった日本財団の荻上健太郎さん。
講座の内容は、荻上さんが助成を行う財団の立場から、申請するときの秘訣などを詳しく教えてくださいました。
<講座の概要>
■助成金に対する3つの誤解
◎良い活動をしていれば助成金はもらえる。
財団等が助成をする目的と合っていなければ、どんなにすばらしい活動をしていてももらえない。もしかしたら、目的にかすっているのではないかと思ったときは、事前に事務局に問い合わせて確認すると良い。
◎助成金をもらうために何をするのか考える。
ある意味本末転倒しています。自分たちが考えるミッションを遂行するために必要だから助成に申請するというのが本来あるべき姿。もらうために何かをしようとすると、自分たちの許容範囲を超えて活動するようになり、良い活動にならないかもしれない。
◎助成金は自分たちを助けてくれるお金である。
助成する側の財団としては、財団の目的達成のためにみなさんに投資しているお金である。活動団体の経常経費の不足分をカバーするお金ではない。また、助成金も毎年継続して出せるわけでもない。
■助成金について理解すべき3つのポイント
◎「きっかけ」の資金を助成する
新たな活動を開始するときや、サービス内容の変更をするといった「きっかけ」づくりのための資金として活用してもらっている。そのため団体の定期的な活動や慢性的な資金不足への助成は少ない。
◎「その後の展望」を描く
助成金は、一時的な資金であるが、その後の展望を団体内部できちんと描く(計画しておく)ことが大切。
◎「育成・元気」につながる事業であること
助成金による事業を実施することで、団体とメンバーが育成し、元気になるかどうかも審査するときのポイントとなっている。無理な事業実施はマイナス効果になることもあるのでよく検討してから申請しましょう。
■申請を検討する際のポイント
◎情報収集を怠らない
自分たちが行おうとしている事業に関するような情報は常に収集しておくことが大切。
◎募集要項を熟読する
募集要項には、助成する側の思いが記されています。また、記入例があるときは、それを参考にして書きましょう。ヒントが盛りだくさんです。
◎事前相談をする
募集要項では分からないことが聞けて疑問解消が図れます。もう一点は、担当者との良き人脈を築くことができます。(ただし、事前相談に応じていない財団等もありますので、事前にホームページなどで確認しておきましょう。)
■なぜ事前相談が重要なのか
・募集要項では表現されていないことが分かる。
・財団の正確や傾向(好み)が分かる。
・関係者と関係を構築することができる。
・自分たちの計画の推敲ができ、活動の課題が分かることもある。
※ただし、相談は早めに行いましょう。募集の時期以外でも相談は可能です。
■「審査担当者の心をつかむ」申請書作成のポイント
◎団体情報を積極的に記載する
助成団体等のパートナーとしての信用を獲得するため、「基礎情報」「実績」「現状」「財政状況」「実施体制」などを積極的に記載すること。この部分の記載が少ない団体が多い。
◎企画の筋道と根拠ある数字
「問題→原因分析→原因解決の方法」をしっかりと書く。問題については、よく書かれているのだが、原因分析が弱い。事業に直接関連する数字だけでなく、事業の背景にある数字(例えば、この事業をすることで課題解決ができる人が10人から20人に増えますと言っても、その数字だけではすごいことなのかそうでないのかの判断が付かない。そこで、自分たちの活動エリアにこれぐらいのニーズがあってなどといった記載をしておくと理解されやすい)も記載し、理解を深めてもらう。
◎成果やその後の展開への期待感
助成金による事業を実施した際の成果や、その先の展開を記述し、その後の展開を期待させることも必要。
※一人で書き上げず、他の人と読み合わせをしましょう。
■問題の性格別にみる申請書作成ポイント
◎今困っている問題がある場合
問題と解決策が分かりやすいが、思いだけが先行しないように注意する。
◎今は困っていないが、将来困る可能性がある場合
将来どんな可能性があるのかと、あらかじめ手を打つことの必要性を具体的に説明する。
◎今は困っていないし、今後も困る可能性はないが、やればより良い社会の実現に貢献できる可能性がある場合
一番記述が難しく、対象にもなりにくいので、事前相談で助成の可能性と注意すべき点を確認する。
■申請後のポイント
◎不採択となっても気にしすぎない
基本的には、制度や審査基準にあわないことが理由。活動や人格の否定ではないので悩みすぎないように。また、不採択の理由を問い合わせてみることも大切。(ただし、不採択の理由の問い合わせに応じないところもあるので要確認。)理由を把握していないと、次ぎも同じ結果になってしまう。
◎助成金を獲得したら、積極的に周知してください
助成する側としては周知をしていただくことで、財団等の存在目的を達成することにつながります。
◎事業が終了しても連絡を途絶えない
助成を受けていなくても、積極的に会報などを送り、人間関係の構築につなげましょう。
■日本財団さんの各助成制度
◎通常募集
基本的には、何でもありの助成制度です。重点テーマを設定しますが、審査は事務局の審査担当者が審査を行っています。事前相談で積極的に可能性を拓きましょう。
◎福祉車両
→事前に財団に優先順位を確認してください。毎年、エリアなどの優先順位を決めて判断しています。
◎改修事業
募集要件を満たしているかどうかで審査しています。要件を満たしていれば、まずもらえます。土地・建物が関わりますので、募集要件が複雑です。事前に募集要件を確認すると共に、事務局へ事前相談をしてください。
ひろば/hirobaの総会の日です。
午前中、記念講座として【NPOの資金調達-助成金活用のツボ】を実施しました。... [Read More]