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園長先生と職員Ⅿとの会話 [2018年08月01日(Wed)]
Ⅿ:先日、子どもたちを連れて外出した時、この子たちを「さすが!施設で生活していただけに育ちがいいね!」「思いやりがあると思ったら…施設で育ったんだね!」と言われるように養育したいと考えたんですけど…。

園長:…(笑)…
 
Ⅿ:施設だからこそ誇れるものを養って、社会に出したいとも思ってるんです!

園長:オレも、そういう幻想を抱いたことはあったな…

Ⅿ:…幻想ですか?…

園長:幻想だな!そういう思いが強くなれば「きちんとさせなきゃ!」とか「しつけなきゃ!」と思ってしまう…そうじゃなくて…社会の中で三度の飯を食べられるようにする=社会に適応させることの方が、評価されることよりも大切なんだよな〜〜!
Ⅿさんも、まだまだ半分、青いな!!

Ⅿの心は揺れた!
Posted by 養徳園 at 11:01 | この記事のURL
子ども達のユニット会議 [2018年08月01日(Wed)]
 ある日の夕方、「困ってることがあるのでユニット会議を開いて!」と小6のYちゃん。「どんなことに困ってるの?」と聞くと…「大人に言ってもダメだから…皆に言いたい」と教えてくれない。内心、「信用されてないな」と思いつつ…「今晩、やろうね」
 夕食準備をしながら、他の子に「Yちゃんがユニット会議をやりたいと言っているので、今晩やろうね」と声をかけると、「私もやりたいと思ってた」と小5のⅯちゃん。

 夕食が終わり、会議を始めたが…「何しろ、信用されていない大人への不平不満は如何ばかりかと…言われただけでも撃沈してしまいそう…でも、甘んじて受けなければ、子どもたちの安心した生活は得られないだろうし…だけど、撃沈の前に少しだけ“ほっ”とする空気もほしい」と心のなかでつぶやいていた。
そこで、議題1は、「普段の生活で感じた良かったこと、ホッとしたこと」
・泣いているとき、優しくしてくれた
・ご飯を残さないところ

RIMG6955.JPG

 次なる議題2は「困っていること、嫌な思いをしたこと」
・「部屋の前で遊ばれると…うるさいから、リビングで遊んでほしい」と小5のⅯちゃん

 ユニット会議の提案者の小6のYちゃんの困っていることは…「お風呂に入った時、シャワーの温度のレバーをきちんと中間にもどしておいてほしい」だった。「いきなり冷たい水が出てビックリすることがある。次の人のために戻しておいて」

 確かに、職員が解決するには毎回、チェックをしに行かなければ…すれば小言も言われそうだし…子どもの力で解決=協力したかったのかも!
 些細な事案だが、些細なことが積み重ならないようにしたい!そして、「次の人のために!」という気配りを子ども達自身が提案し、実行しようとしていることに「日々の生活の大切さ」を感じた。
 
 そんな会議を締めくくるに当たって、あえて言い重ねもせず…「ユニット会議に協力してくれてありがとう」と伝えた。

 信用されていないのかも…と覚悟して臨んだユニット会議だったが…想像以上に子どもたちの生活に「ユニット会議という文化」が根付いたことを実感。根付くまで10年という年月を要した!
Posted by 養徳園 at 10:56 | この記事のURL
奉仕作業の後の作業 [2018年08月01日(Wed)]
 子ども達、数年前から「青じその天ぷら」が大好きになり…この季節になると、しその葉を摘んできては「天ぷら作って〜〜」
 交代で摘んでくるので、葉がほきません。(「ほきる」とは、栃木の方言で、草木が生い茂る、成長するという意味ですが、方言を大切にしている私は「ほきる」しか当てはまりません)

 そこで、奉仕作業の日を利用して、


RIMG6950.JPG青じその苗を畑に移植することにしました。同時に、道路フェンス際


RIMG6951.JPG

とNホームの周りにもマリーゴールド等の花苗も植えました。


RIMG6952.JPG
 
しかし、その前後は記録的な暑さを更新するほどの猛暑!果たして…根付くのか…。
 農家の方に相談すると、薄暗くなるころ、水をたっぷりやるといいよ!とのこと。そこで、夕食後、薄暗くなる前の7時ごろ、Sユニットの子ども達が長靴をはき、バケツを持ち、毎日、毎日水やりに精を出しました。時には、Nホームの子も手伝ってくれ…そして、一週間後台風がきて雨が降り…一段落!
 青じそも花苗も、しっかり根付いてくれました。

 これで、青じその葉が「ほきた」ら…毎日、天ぷら作れるよ〜〜!!
Posted by 養徳園 at 10:47 | この記事のURL
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