４月から新しいメンバーで始まったSユニットですが、何となくまだギクシャク感が抜けません。
長く生活している子にとって、新しいメンバーの言動は気になってしまい、色々な場面で言い過ぎてしまう事も度々…
「何回言っても分からないんだから！！」と怒る子どもの気持ちも、
言われてしまうと意地をはって余計にやってしまう子どもの気持ちも大切にしてあげたい…

そこでユニットリーダーのMさんが子どもたちとSユニット会議を開き、そこで提案をしました。
「K君の行動が気になっても指摘しない強化週間にしよう！」と。
もしかしたら何か変わるかもと…子どもたちは渋々ながらに分かったと頷き、
みんなが忘れないようカレンダーに書き込み、５/８〜K君に何も言わない強化週間が始まりました。


子どもたちは、会議にいなかった職員に内容を伝えてくれたり、誰かが言いそうになると「言わないんだよ。」と教え合ったり、言ってしまった子は約束を思い出し、はっとした表情をしたり。
子どもたちなりに考えて行動していました。

強化週間の最終日の昼食時、K君がM君にさりげなくスプーンを渡してあげました。すると今まで何かとK君の行動をマイナスにとらえていたMちゃんが「K君てそんなにやさしかったっけ？」とK君のやさしさに気づいてくれました。
そこでユニットリーダーのMさんより
「K君のさりげないやさしさにありがとう…」
「Mちゃん、そのやさしさに気づいてくれてありがとう…」　
「他のみんなも強化週間を意識して協力してくれてありがとう…」
とみんなのおかげで素敵な強化週間になったことを伝えました。
私達大人も勉強になった強化週間でした。

その日の午後には、みんなで水辺公園に遊びに行きました。
そこでは、水を怖がるK君の手を引いてあげるYちゃんの姿も見られ
少しづつ心も成長していることを実感した温かい時間でした。