日本財団公益コミュニティサイト CANPAN CANPANブログ:公益法人,NPO,CSR,社会貢献活動のための無料ブログ
«クリスマスのローストチキンに挑戦! | Main | この冬のトレンド»
2007年最後に観た映画 [2007年12月31日(月)]
今年最後に観た映画は「4分間のピアニスト」というドイツ映画の秀作です。


 <公式サイト> http://4minutes.gyao.jp/

















ネタバレになってしまうので結末には触れませんが、
ピアノ教師のクリューガーが、刑務所に服役中の少女ジェニーの
天才的なピアノの才能に気がつき、二人の交流が始まるという物語です。

こうしたストーリーだと、最後は二人は到達すべきところにたどりつく
幸せなエンディングを想像してしまいますが、そうは行きません。

映画のストーリーの中では、これでもかとジェニーは破滅を選び、
周囲からの陰謀も二人を阻み、途中まで心を許しかけた二人の信頼さえ
崩れてしまいます。

観ていると重く、重くなってしまいます・・・。

ジェニー役のハンナー・ヘルツシュプルングの荒々しさむき出しの演技、
クリューガー役のモニカ・ブライブトロイの頑なに何事も逸脱すること
を許さないかのような厳しさ、そして刑務所内の粗野な環境が観る者を
どんどん暗く深く沈めていきます。

でも、そこがとても現実のリアルな日常と重なってくるのです。
普通の人間、そこまで常軌を逸した出来事はないものの、
生きていて思い通りにいかないこと、上手くいかないことの方が
圧倒的に多いもの。

自分に起こった悪いこと・不幸なことも含めて、
自分の人生をすべてを受け入れられるって大切だなあと、
最近しみじみと思います。

年末、年賀状を書くと誰でも否が応でも今年1年を振り返らなくては
ならないものです。昨年、同じように年賀状を書いていた自分から、
いったい何が変わって、何が達成できたのだろうと。

あんなに慌しくしていたのに、1年の終わりに来てみると、
自分を取り囲む環境は多少変わったものの、何もすべきことが終えられず
1年前と同じであることに気づきます。

でも・・・

すぐ何か目に見える形では成果が表れなくても、
今年1年は来年への助走、あるいは下積み期間だったかもしれません。

と、映画からは脱線してしまいましたが、映画を観終わって
辛いこともしんどいことも、ちょっとだけ寛容になって受け入れられる
ようになった気がした作品でした

この作品の前に、やはりドイツ映画の「眠れる美女」を観ましたが、
これもとてつもなく重い映画でした。元々は川端康成の小説が原作と
なっているのですが、老いの孤独と性を取り上げた作品です。

今年はドイツ映画の当たり年だったそうですが、確かにどれも秀作。
ただ、ドイツのグレーな空同様とても重い気分にしてくれるので、
一緒に観る人、観る時は慎重に選んだ方が良さそうです。
Posted by アラキ at 18:58 | 好きな映画 | この記事のURL | トラックバック(0)
トラックバック
ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにトラックバックした時点で本規約を承諾したものとみなします。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.canpan.info/yoningoto/tb_ping/16