3月12日(水)
今日は朝一でVNAHのToanさんの計らいでベトナムMOLISA(労働・傷病兵・社会問題省)のBureau of Social Protectionのディレクター Hai Huu博士と、VNAH事務所で面談。
5月に計画されている同省関係者らによる日本視察について相談。 障害者法制定にむけて日本で視察研修を行う計画。 当初はこちらのリクエストで障害当事者も視察団に入ることになっていたが、この日は話が変わっていて「駄目」とか仰るのでちょっとビックリ。
視察メンバーの人選などで対話や相談もできないなら、来て下さらなくって結構です!!とは口には出しませんでしたが
その後、中西さんらと「骨形成不全症」と伺っている26歳の女性とお会いした。 場所はBright Future のHong Haさんのご自宅を面談場所として使わせていただいた。 自立生活センターを立ち上げる構想の中で、自立生活を実践してもらう候補者でもあり、リーダーとして期待できそうな人だった。 家族の協力を得て、というか家業の社長のような立場で、ボタンをいっぱい使った装飾品、カバンなどを販売する事業を営んでいる。 なかなかシャープな印象の人だった。
Hong Hoaさん宅での面談の様子
14:00からベトナム盲人協会の「視覚障害大学生の情報アクセス支援センター」開所式に出席した。
このセンターは日本財団が2006年度より国際視覚障害教育評議会(ICEVI、会長ラリー・キャンベル氏)を通して支援を開始した事業の一環としてハノイに開設したもの。
学生代表で挨拶をしたハノイ教育大学Dao Thu Huongさん
早速インターネット検索のデモンストレーションを行う学生たち
現在、日本財団はインドネシア、フィリピン、ベトナムの3カ国においてITを活用し視覚障害者の大学での学習を支援している。
ハノイでは30人の視覚障害大学生が主に4つの大学で学んでいる。今回、情報アクセス支援センターが出来るまでは、教科書や配布資料などの点訳、コンピューターの利用、インターネットの利用などは困難を極め、結果として文字情報へのアクセスが著しく限られていたが、本センターが出来た事により学習環境は大きく改善される。
このセンターはベトナム視覚障害者協会の一室に設けられ、朝9時〜夜9時まで視覚障害大学生が自由に利用できる。視覚障害者用ソフトを搭載したコンピューター10台、点字プリンターが設置されている。
コンピューター及び視覚障害者用周辺機器利用技術を身につけていない視覚障害学生に対しては、それらに習熟した視覚障害学生がボランティアで指導する体制がとられている。
ちなみに盲人協会のビルはエレベーターがなく、車椅子利用者にはアクセスの悪いものであった。
その後、The National College for Educationを訪問。 ここは現在計画立案中のハノイでの手話による聾教育事業の拠点候補。 特殊教育学科の学科長Ms.Hang他と挨拶程度にお話をして、建物を簡単に見せていただいた。
盲人協会からこのカレッジに来る間、流しのタクシーに乗ったが、どうやらメーターはきちんと倒すものの、料金が早く上がるように細工してあるタクシーだったらしい。 出迎えてくれた人が、私が運転手にお金を払うのを制止して、しばらく運転手と怒鳴りあいをしていた。 見ているぶんには他のタクシーとそんなに料金に違いはないような気もしたが・・・。 怒鳴られ、値切り倒された運転手の方が被害者に見えないでもなかった。
夕方、日航ハノイホテルで中西さんたちと再び合流。 軽く食事をして一緒に空港へ向かい、夜行便で帰国の途についた。
今回、中西ご夫妻と行動を共にさせていただいたが、利用していた車が、車椅子搭載可能車両ではなく、米国製ピックアップトラックを利用していたので、電動車椅子の上げ下ろしが大変だということが良くわかった。 財団が日本で寄贈しているリフトつきバンが早く世界中の国々に行き渡ってくれれば良いのに・・・と思った。