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PIF - High Tea or High Sea? [2015年06月30日(Tue)]

<上記映像はPIF事務局長メグ・テイラー女史を迎えたインタビュー。内容は太平洋地域主義やフィジーのメンバーシップ問題について>

昨年の夏、「島と海のネット」事業を立ち上げる際のカウンターパートについて、寺島常務、古川部長から意見を求められた。
寺島常務たちは長年PIFと協議を重ねてきたようだ。
笹川太平洋島嶼国基金のカウンターパートであったPIF(当時はSPF)を1991年から観察してきているし、特にフィジー問題を抱えた2000年初頭からPIFの組織的問題は悪化してきているとの認識があったので、具体的事業を進める相手としては賛成できない、との意見を述べさせていただいた。


しかし、昨年末から新事務局長のメグ・テイラー女史を迎えたPIFの組織改革は目を見張るばかり。
ちょうど「島と海のネット総会」が開催された5月25−26日に重なったPIFのオーシャンガバナンスの会議では、テイラー女史の指導力行動力が発揮されたのである。


「私たち、ハイティをするためにあるのではありません。行動しましょう。」
とAndie Fong Toy事務局次長も引っぱり出してビーチ掃除活動を展開した。

"High Hopes for High Seas!"
Dame Meg Taylor
http://www.huffingtonpost.com/dame-meg-taylor/high-hopes-for-high-seas_b_7556618.html


またテイラー女史は海のないパプアニューギニア高地出身である自身の事を語りながら、当初自信がなかったが、海洋を巡る状況は刻々と変化し、PIFは機会を活かし、挑戦を続けなければならない、と熱く語っている。


テイラー女史が形容した”ハイティ” ー まさにPIFのイメージそのものである。
PIFは浜辺でゴミ拾いなんかしない。会議室で語るだけ。
過去のPIFは島嶼国のリーダーの意思を軽視し、PIF事務局が豪、NZに仕切られていた可能性が高い。またそのような非公式な声を至る所で耳にする。

この5月に開催された「島と海のネット総会」では、大鉈を振るっているテイラー女史の事を寺島常務と古川部長にご説明し、早々にフィジーに行く事を提案させていただいた。
バヌアツの政治 [2015年06月29日(Mon)]
5月25−26日に東京で開催された「島と海ネット」総会に参加していただいたバヌアツのレゲンバヌ国土大臣を待っていたのは、政権転覆だった。

目まぐるしく替る政変劇をどの時点まとめるか、迷っていたが、先週開催されたメラネシア•スピアヘッド•グループ(以下MSG)総会での西パプア、インドネシア問題が一つの区切り、と見て良いであろう。


まずは、今は前政権となったナツマン首相が、キルマン外相を6月初旬の更迭。
理由は、ナツマン政権が支持する西パプアのMSG加盟問題や政権への裏切りという理由。

Vanuatu reaffirms support West Papuan membership of MSG
http://www.radioaustralia.net.au/international/radio/program/pacific-beat/vanuatu-reaffirms-support-west-papuan-membership-of-msg/1457194

その後すぐに内閣不信任案が提出され、可決されてしまう。
理由はサイクロン被害対策にナツマン政権が適切な対応をしなかったから、というがこれにはレゲンバヌ議員が反論している。キルマン外相始め新政権のマジョリティが香港の移民、空港建設会社(マネロンではないか、と想像している)から賄賂を受け取りその裁判を回避するのが目的だ、ということだ。

Regenvanu rejects aid relief in Vanuatu was slow
http://www.radionz.co.nz/international/pacific-news/276044/regenvanu-rejects-aid-relief-in-vanuatu-was-slow


そして、ナツマン首相から更迭されたのキルマン外相が新首相となった。
レゲンバヌ大臣は野党に。


まだまだ〜。


キルマン政権誕生後24時間もしない間に、野党となった前政権から内閣不信任案が提出された。
これを阻止するため、また上記の賄賂に関する裁判を無効にするため、キルマン政権は議長を交代させ、同不信任案は一度却下された。
が、これを不服とした野党が裁判所に訴え、結局同案は今週議会で採決される事となった。

"Vanuatu opposition leader to challenge no confidence decision in court"
http://www.radioaustralia.net.au/international/radio/program/pacific-beat/vanuatu-opposition-leader-to-challenge-no-confidence-decision-in-court/1459886

"Vanuatu court allows no-confidence motion to be tabled in parliament"
http://www.radioaustralia.net.au/international/radio/program/pacific-beat/vanuatu-court-allows-noconfidence-motion-to-be-tabled-in-parliament/1462478


そして先週末、ソロモン諸島で開催されたMSG総会で、オブザーバーだったインドネシアがアソシエイトメンバーに。そしてUnited Liberation Movement for West Papuaがオブザーバーとなったのである。


西パプア問題ー 以前わからないなりにブログに書かせていただいた。

西パプア問題-
http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/498

これがわからないと、メラネシア問題やMSGが中心となっているPIFの組織問題は理解できないのだ。

PIF事務局長選と西パプア問題
http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/993


簡単に話すと、今でもインドネシア警察、軍による殺害が続く西パプア問題を一貫して支援してきたのがMSGなのである。特に社会主義政府としてスタートしたバヌアツがその中心である。
今回のインドネシアのポジション昇格は、西パプアにとって吉か凶か?
報道ではインドネシア代表は、インドネシア内の5つのメラネシア地区から選ばれた代表とある。
ここら辺はまだ情報が錯綜しており、解説が出て来たら順次またまとめたい。


兎も角も ー 島と海ネット会議に参加いただいたレゲンバヌ大臣を待っていたのは、ロシアも、香港も、インドネシアも巻き込んだ、ちょっとやそこらでは理解不可能な、複雑怪奇なバヌアツ政治。そして何よりレゲンバヌ大臣が心血を注いで来た土地制度改革を覆す、政変劇だった事は間違いない。


日本では、バヌアツやメラネシアの政治も、また西パプア問題も殆ど知られていなのではないだろうか?まずこれを研究している学者もいないし、ジャーナリストも知らない。
辛うじて人権団体が把握しているようだが、冷徹な国際政治を観察する客観性に疑問が残る。
西パプアがインドネシアにとって重要な理由の一つに第二次世界大戦時に日本軍が開拓したビアク島がある。この飛行場を現在インドネシアとロシアが共同軍事基地として利用しているという。赤道近くで衛星打ち上げには格好の場所らしい。
パラオ政府ベトナムの違法漁船を燃やすーその4 [2015年06月24日(Wed)]
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パラオ政府がベトナムの違法漁船を燃やした件。
なぜか何もしていないPEW が自分の手柄のように書き立てているのが気に入らない。
なぜかこの正真正銘の密漁船(正式登録している日本漁船ではなく)を発見した日本政府ー水産庁と外務省が何の広報も声明も出さないのが、疑問である。
日本政府よ、PEWを見習え。
何もしていないのに世界を動かしているように振る舞うその図々しさを。

これらの密漁船を発見したのは、水産庁の取締船「みはま」なのである。
昨年試験的にパラオのEEZを航海。多分3、4ヶ月の期間に60日位は稼働しているはずだ。
30年の歴史あるPPBPを展開する豪州海軍は年間で60日だから(以前は30日)あまりにも気の毒で教えてあげられない。

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私は決して針小棒大にここに報告しているワケではない。
ホント〜に、チョコっとパラオのEEZに入っただけで密漁船と密漁器具を山のように発見したのだ。
この航海、始まってすぐに遭難中のフィリピン漁船を発見し、人命救助までしてしまった。
よって12日間の航海の半分は海難救助活動に当てられたので実質約1週間の巡回でこれだけ発見したのだ。

これをきっかけに、次々と密漁船が拿捕され、今回のベトナム違法漁船を燃やす事となったのである。
日本政府の、水産庁取締船の功績なのである。
これは海洋保護区を租税回避に利用しようとしている世界の金持ちや、鮪さんと鮫さんがカワイソーと訴える世界のセレブたち教えてあげたい。





天皇陛下のプレゼントーパラオの柔道着ー進捗報告 [2015年06月24日(Wed)]
前回書いた「天皇陛下のプレゼントーパラオの柔道着」
TWお友達の黒色中国さんがRTしてくださったおかげで、3千以上のアクセスがあり、このブログにもオファーを数件いただいております。

急遽ロジの調整を始めました。
送り先等、ご連絡いただいた方には今日か明日にはこちらからご連絡できると存じます。


<元協力隊の高野重好さん>
パラオの柔道は協力隊の高野重好さんが開祖です。
詳細は下記のブログに。
http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/595

財団人生25年の当方としては、たとえ娘の古着一枚送るにしても相手が何者か調べる習性が身に付いているようです。パラオの柔道がどのように開始し誰が関与しているのか等々一機に調べ上げました。
その時高野さんのウェッブを見つけました。
高野さんは阪神大震災でお父様を亡くされています。
下記長いですが高野さんのウェッブから引用します。

「今でも誇れることもあります。地震が起こったときは父も起きていて、2階の部分がそのまま落ちてきたときは母をかばうように倒れたそうです。母は父のすぐそばで埋まっており、二人とも2階の梁の下敷きになっており、大きかった父の厚みでかろうじて母の命が救われました。最後の最後に好きな人を守って、大きな仕事をしたなと誇りに思っています。」
http://www.eco-union.jp/summary/booklet/vol45/open45_3.html

これを読んだとき、高野さんが始めたパラオの柔道を支援しようと決意しました。ー 大したことはしていませんが。
高野さんにもお会いしました。
なので今回高野さんが柔道着支援の窓口になって下さり大変嬉しいです。

<高須クリニックからの支援>
公開になっているTwitterでのやり取りですので、ここに書いても良いかと。。
意外な支援提供者が現れました。
高須クリニック院長の高須克弥氏です。
財団人生25年の当方としてはもらう側に立つのは珍しいのですが、やはり相手が何者かウェッブでサーチ。
高須克弥氏は財団を設立し、パプアニューギニアやチベットへの支援をされている事を初めて知りました。
パラオの柔道着支援活動はあくまで私の個人的な立場でやっているのですが、パラオ始め太平洋島嶼国に関心を持つ方が一人でも増える事は嬉しいです。

しかし、正直に白状すると高須クリニックのサイトにある「シミ、しわ、たるみ」の文字に視線が行ってしまう自分が哀れで、複雑な心境です。

天皇陛下のプレゼントーパラオの柔道着 [2015年06月22日(Mon)]
2008年に開始したミクロネシア海上保安事業。
パラオの窓口は海洋警察(といっても20名+程度です)を管轄する法務省であった。
その法務省の方から「子供柔道着、あったら送って。」と言われ、たまたま娘のがあったので送ったのがきっかけでパラオ柔道キッズとの繋がりができてしまった。

先日オークランドで開催された柔道国際チャンピオンシップに参加するから応援に来いという。
前回は行けず、もし行くと飛行機代とかなんやたで7−8万円はかかるから、その分を彼らの滞在費支援として寄付させていただいた。
今回はパラオから子供が7名も来るという。初めての海外旅行。そんな子供たちに会いたいと思った。

国際チャンピオンシップと言っても参加国は、オーストラリア、ニュージーランド、仏領ポリネシア、ニューカレドニア、フィジー,パラオ だけ。が、白熱した試合が展開された。
パラオチームに混じってパラオの国旗を振りながらgo go Palauと応援したのだが、みんなパラオの事を知らず、主催者が間違って「次はパプアニューギニア。。」なんてアナウンスする場面もあった。

このパラオ柔道キッズは参加する子供も増えてお古の柔道着があれば送って、という事だった。
「テンノーも12着プレゼントしてくれたのよ。」
「えっ!天皇?」
「皇宮護衛官が事前調査に来た時に柔道の活動を知りお願いしたの。彼柔道家だったの。」
「で、でも天皇陛下からなの?(ウソでしょ!と心の中で呟く)」
「テンノーの飛行機にいっしょに載せて来たのよ。そしてテンノーからのプレゼント、と言われて受け取ったわ。」
「新品だよね。」
「中古。でもきれいだったわよ。」
(パラオの人との会話は英語だが、天皇はそのままなのでカタカナ表記にしました。)

当方の限られた範囲で知る皇室の動きを顧みれば、きめ細やかな対応をされるので「天皇からのプレゼント」説はあり得る。

ジョージ・ツポウ5世(3) – 太平洋の島に見る皇室外交
http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/553


もしかしたら皇室のポケットマネーではなかろうか?とか、もし護衛官のボランティアだとしても勝手に載せる事はできないだろうから天皇皇后両陛下も承知はされていたのではないだろうか?とか、色々考え「天皇陛下のプレゼント」である事は間違いないと判断した!

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ところでパラオ柔道キッズは良く闘った。
判官贔屓の、そして母親の気持ちがわかる当方としては、勝っても負けても涙が出て来てしまう。
海外試合初挑戦のパラオの女の子が金メダルを獲得したのである。
もしかしたら、女の子が着ているのは天皇の恩賜の柔道着かも?
でもそれをNoと言えないパラオの人に聞くと、「そうだ」としか言わないと思ったので敢えて聞かなかった。


ところで、天皇陛下がプレゼントされた12着の柔道着だけでもまだ足りないそうです。
5、6歳から15、6歳用の子供用10着くらい追加で欲しい、とのこと。
もしお心当たりがあれば、コメント欄でにもご連絡頂けると幸いです。
コメントは表示されません。
パラオ政府ベトナムの違法漁船を燃やすーその3 [2015年06月18日(Thu)]
前回書いた「パラオ政府ベトナムの違法漁船を燃やす」は大きな反響があり、サイパン、ミクロネシアの裏の世界を初めて知った、というコメントをいただいた。

本当はこのブログに書きたくないし、本当の裏は書けない。
ギリギリのところで書いている事をご理解いただけると幸いです。

裏の情報とは表に出て来ないので、現場で歩きながら、会話の端々から得るしかない。
そしてそれを裏付けるような新聞記事やレポート、エッセイ等でも情報を拾いながら、いつまでも完成しないジグゾーパズルをやっているような作業である。


<現地メディアの抱える問題>
日本でもそうだろうが、メディア自体が裏世界とつながっているのだ。
特に島嶼国の弱小メディアは違法操業会社、売春企業、カジノ、森林破壊の伐採会社等々、想像だが数百万円単位の小さな額で、明に、暗に、買収されている可能性が高い。若しくはこれらの会社が新聞社のオーナーであったりする。
笹川太平洋島嶼国基金はメディア交流事業で100人以上の太平洋島嶼国のメディアとのネットワークを過去に作ったが、貴重な財産だったと思う。
ちなみに同事業の発案者は笹川会長(当時の基金運営委員長)である。
正直に白状する。最初こんな事業をやって何になるのかと思っていたが、メディアを押さえる意味を他の事業をやりながら、ジックリ認識した。


<外務省の組織的問題>
もう一つは外務省の組織的な問題だ。
サイパン、グアムは米領である。日本の領事館が置かれているが彼らが連絡するのはワシントンD.C.にある日本国大使館である。そこの担当は北米課のはずだ。
よって、外務省大洋州課はサイパン、グアムの情報を把握していないのではないか、と思う。
米領のサイパン、グアムこそ、北朝鮮の偽ドル札処分場所だし、世界の麻薬、人身売買等越境犯罪の拠点でもある。
そして何よりも、大洋州課が管轄するミクロネシア3国との人的交流、経済、政治的関係は深い。
グアム、サイパン、ハワイを押さえず、ミクロネシア3国は理解できないはずなのだ。


<映画『秘祭』で知る闇ータブー>
この島嶼国の闇を明確に表しているのが、石原慎太郎著の『秘祭』だ。
島の秘密を知った開発会社職員が殺されて人魚塚に埋められる話である。
映画にもなっていて倍賞美津子さんが出演。
小さな島社会には、この小説に書かれているような、いやもっと深い闇がある、と思う。
英語になっているポリネシア語の「タブー」トンガでは「タプ」。
触れてはいけない事が島にはたくさんある。
パラオ政府ベトナムの違法漁船を燃やすーその2 [2015年06月17日(Wed)]
昨日ブログにあげた「パラオ政府ベトナムの違法漁船を燃やす」大きな反響があり、いつもは300−800のアクセスが2500近くまで行った。

面白い裏話、と評価されたようだが、こんなの裏話ではない。
裏話は、財団幹部と外務省、水産庁幹部に送らせていただいた。

裏話のヒント
以前書いた「サイパンの闇の奥」の中にある。
http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/1219
米国ロビーストと議員が護るサイパンの縫製工場(と売春ビジネス)
米国ロビーストと議員が金を受け取った中華系ビジネスマンTan Holdings だ。

このTan Holdings、水産業も太平洋で手広く行っている。
ここからミクロネシア海上保安事業にも関わって来るので要注意だ。
で、このTan Holdingsの関連会社が経営するポナペの水産加工会社との契約をポナペ州政府が破棄し裁判沙汰になった。2013年頃の話。
なんと昨日、Tan Holdingsを敵に回したポナペ州知事が起訴されたのだ。
前モリ政権(+米国人法律家で司法長官だったエイプリル•スキリング女史)はTan Holdingsとのつながり強い、とこれは噂で聞いた事がある。

Tan Holdingsを支える米国の魑魅魍魎、がいる事も忘れていけない。
それからTan Holdingsがメディアを抑えていることも忘れてはいけない。これは当方が立ち上げようとしたミクロネシアメディア協会事業を潰された経験があるので、恨み辛みと共に明記しておきたい。



<PNAは暴力組織か>
話が変わるが昨日書いたブログに漁業関係者から情報をいただいた。
PNAが派遣するオブザーバーと呼ぶ監視員は、違法操業の取締能力がないだけではない。
お酒を飲んで暴力を振るったり、船を壊したりするそうだ。
しかし、日本の遠洋漁業関係者はPNAを敵に回すと入漁を断られる可能性(今回のPNA総会でツバルが言ってました。)があるので表沙汰にできないそうだ。
このPNAオブザーバー、渡航費から長靴まで費用は全て日本の漁船持ちなのだそうである。
PNA側の意見も聞く必要があるが、こんな事が許されていいのか?
日本人消費者はのんきに、魚を食べている場合ではない。
パラオ政府ベトナムの違法漁船を燃やす [2015年06月16日(Tue)]
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パラオ政府がベトナムの密漁漁船を燃やした事が英語圏だけでなく日本でも話題になっており、賛否両論のようだ。

ベトナム密漁船を洋上焼却 パラオ、乗組員は国外退去
http://www.sankei.com/photo/daily/news/150613/dly1506130005-n1.html


違法操業と言えば、残念ながら「日本」なのだ。
なので今回の漁船を燃やす行動が日本の操業に影響がないか若干心配である。
現実は、日本漁船は今回燃やされたベトナム密漁船と全く違うのだが、過去の日本の対応のまずさから世の中一般に、特に米豪の海軍沿岸警備隊を中心にその印象を植え付けてしまった事は否定できない。
当方は、2008年にミクロネシア海上保安事業を立ち上げるとき「日本が違法操業監視なんて、ご冗談でしょう?」と米豪、島嶼国の政府職員から何度も言われた。


<日本カツオ漁船拿捕事件で学んだ事>
年初に読売新聞に掲載されたミクロネシア連邦での日本カツオ漁船拿捕の事件で違法操業の件を詳しく知る事になった。
多くの日本漁船は違法操業の「疑い」で拿捕される。これが裁判まで持ち越され白黒が着く前に、示談金で解決される。
なぜか?
裁判までの数ヶ月その漁船は操業できないし、裁判にかかる費用やなんやらを差し引いても、示談金で済ました方が徳だからである。しかも示談金は保険料でカバーされる部分もあるようだ。

そうすると、船から空き缶を捨てたとか、網に引っかかった鮫を記録しなかったとか、これのどこか違法操業?と思えるような罪状で、数千万円から億近い示談金を払う日本漁船が次々と拿捕される事になる。
これらの日本漁船はきちんと漁船登録し、数千万円から億の漁業料をミクロネシア連邦政府に払っているのだ。しかも財源が少ない島嶼国の国民の生活を支えている。
最悪な事に日本漁船の取締をするのはド素人。遠洋漁業とは何かを全くわかっていない太平洋島嶼国のオブザーバーと呼ぶ監視員や、漁業を知らない米豪の海軍や沿岸警備隊によって今まで名ばかりの「監視」がされてきた。
さらに拿捕する小島嶼国の法執行能力も今回のミクロネシア連邦政府のように国際常識から乖離している、という構図なのだ。

しかし結論として、違法操業=日本漁船 とう「イメージ」が世界に植え付けられてしまった。


<複合的違法操業=アジアのブラックマーケット>
次に今回の燃やされたベトナム船。
登録もしていなければ、パラオ政府に漁業ライセンス料も払っていない。
ダイナマイトまで使って沿岸で違法操業も行っている。
おまけに捕まっても母国政府は知らん顔だし、示談金も罰金も払えない。
帰国費用まで、財政難の小国パラオがカバーする事になる。
そして何より重要なのは下記のパラオ大統領府のプレスリリースにあるように彼らが穫った魚は「アジアのブラックマーケット」に売られて行く、ということだ。
25メトリックトン、とあるがどれほどの量か当方はわかりません。


<ベトナム密漁船を発見したのは日本の水産庁取締船>
さらに重要なのはこのような密漁船が何十、何百とパラオEEZにいる事を最初に発見したのは、日本の水産庁の取締船「みはま」なのだ。この取締船は昨年試験的派遣され、数十日の取締活動で海難救助から、パラオEEZに蜘蛛の子を散らしたように多数存在する密漁船をすぐに確認した。(5月の島と海のネット会議で、水産総合研究センター理事長の宮原氏が公表している)
この海域を護っているはずの米豪は何もしていなかったのだ。当たり前だ。彼らは遠洋漁業とは何か、違法操業とは何か、何も知らないのだ。真面目にVMS(Vessel Monitoring Systems)を付けている漁船しか監視できていない。


<PNAの動きと日本の支援>
このベトナム船の記事と同時にその動向が気になっていたのが6月11-12日にポナペで開催されたPNA会議である。
PALM7で安倍総理とレメンゲサウ共同議長の下、採択された福島磐城宣言はマグロの資源管理と日本の役割を明記したものである。その直後のPNAだ。
http://www.pnatuna.com/node/263

この中にSIDSの国内漁業を妨害する外国船の閉め出しに関連し、PNA担当大臣は日本と有効な協議がもてた、とある。ー どんな協議をしたのであろう?
またパラオの海洋保護区についても協議されている。さらに詳細な情報をパラオ政府から提供してもらいPNA, FFA, SPCで分析したい、とある。必ずしもパラオ案を歓迎という雰囲気ではなさそうだ。

<海洋安全保障と漁業>
要は、本来米豪が護るべき太平洋島嶼国のEEZは放ったらかしされてきた、という事である。
要は、繰り返すが日本がその責任を、日本財団の支援だけではなく、オールジャパンで、特に水産庁の取締船派遣を強化、拡大する必要がある、という事だ。
海洋安全保障と漁業。
一見離れているように見えるが、100隻以上の米海軍の船が公海での漁船検査活動に登録しているように表裏一体の部分もある。
海保だけでなく、水産庁と海上自衛隊、加えてアジアのブラックマーケットを支える怪しい資金を把握しているかもしれない財務省。特に太平洋の遠洋漁業で100年の歴史を持つ日本の水産業とそれを支える水産庁との協力は重要だ。


Serial # 07-06706/11/2015Office of the PresidentDeputy Press SecretaryOlkeriil KazuoPRESS RELEASE Palau...

Posted by Office of the President, Republic of Palau on 2015年6月12日
皇太子ご夫妻7月トンガご訪問閣議決定 [2015年06月12日(Fri)]
本日皇太子ご夫妻のトンガ訪問が閣議決定された。


「皇太子ご夫妻、7月にトンガご訪問 国王の戴冠式にご参列 雅子さまは2年ぶりの外国ご訪問」
産経ニュース
http://www.sankei.com/life/news/150612/lif1506120014-n1.html

早速某週刊誌から取材を受けた。

日本とトンガの関係を最初に築いたのは笹川良一会長ではなかろうか?
トンガ王国名誉総領事と、高見山の後援会会長もしていたはずである。
実はここら辺の詳細は一切知らない。
そして、ツポウ5世とオックスフォード大学で同級生であった三笠宮寛仁親王との交友が日本の皇室とトンガ王室を結んだのではなかろうか?

70年代か80年代始め、と思われる写真が手元にあったので掲載しておく。
ツポウ4世が若い。

(追記)
豪州のThe Ageという新聞(The Age - Aug 29, 1973)に1973年8月以前に笹川良一会長がトンガを訪ねたという記事があった。
飛行機を提供する事を協議したようだ。
やはり、トンガと日本の関係を最初に築いたのは笹川良一会長であったのであろう。

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レメンゲサウ大統領CSISで吠える [2015年06月12日(Fri)]
我らがレメンゲサウ大統領がCSISで吠えた。
米国の無責任なパラオへの対応を、最高の外交技術で指摘した。





しかし、米国にやる気も、そのキャパもなさそうだ。
島サミットの宣言内容を見てもわかるように、日本にはその準備が、パラオのEEZを護る準備がある。

プロパガンダNGO PEWのMatt Rand氏がコンパクトって何?て大統領に今頃聞いている。
自分の国がパラオに約束した基本的安全保障の支援内容を知らずに、仕事をするなと言っておいた。

NOAAはとにかく金がない。船も古いし、データも古い。ダメだコリャ。

米国はとにかくUNCLOSにサインしろ、と。

豪州もひどいが、米国はもっとだ。そもそも、ワシントンD.C.の裏側にあるパラオを米国人が真剣に考えるとは思えない。金儲けの話がなければ。。
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