CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 日本数寄 | Main | Pacific Commons»
プロフィール

早川理恵子さんの画像
早川理恵子
プロフィール
ブログ
<< 2017年11月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
Google

Web全体
このブログの中
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
Self-determinable Development of Small Islands [2017年10月05日(Thu)]
22135353_1313532368773514_7683564288045180976_o.jpg



昨年、Springerからデジタル書籍で出版された下記の本が、ハードコピーで出版されました。
私は、ICT4D, 情報通信政策と開発について一つ目の博論から1章書かせていただきました。

本来ならばお世話になった先生方に献呈すべきところですが、一冊140£!約2万円もするため自分でも買えません!

ここでご報告させていただき、感謝の意を表させていただきます。

Masahide Ishihara (編集), Eiichi Hoshino (編集), Yoko Fujita (編集) "Self-determinable Development of Small Islands" ハードカバー – 2016/8/2,Springer
https://www.amazon.co.jp/Self-determinable-Development-Islands-Masahide-Ishihara/dp/9811001308/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1507166186&sr=8-1&keywords=self-determinable
パラオヤップを結ぶ海底通信ケーブルー笹川太平洋島嶼国基金の成果! [2017年09月14日(Thu)]
笹川平和財団の前会長、羽生次郎さんは思った事をそのまま口される方だったようだ。
会長室での吊し上げ、という貴重な経験もしたが、最初にお会いした早々
「あんたのやっている情報通信事業は財団のみんなが訳のわからない事やっている、と評判悪いよ。」と教えてくれた。
(ん。わからないと思う。ITのこと誰も知らないもん。)と思ったが黙っていた。
羽生さんとマーシャル諸島に出張した時だ。
「情報と教育、これぞ太平洋島嶼国に必要なこと。島嶼国基金は王道をやっていたんじゃないか!」(ん。さすが東大出て審議官になっただけある。)と思ったがニコニコしながら聞いていた。

財団のみなさんが「訳のわからない事」と言っていた情報通信事業の成果が下記のパラオ大統領府から出たニュースである。パラオ、ヤップを海底通信ケーブルが敷設されたのである。
笹川太平洋島嶼国基金の成果だけれど誰も理解できないであろうから書いておきたい。

島嶼国基金は、私は何をしたのか?ー 情報通信制度、政策改革だ。

情報通信環境を変えるのは通信ケーブルでもコンテンツでもなく、制度、ポリシーなのである。
しかし、財団の幹部でこれを理解したのは当時一人しかいなかった。日本開発銀行から出向されていた河野善彦さんだけであった。

「制度改革」もしくは「政策改革」。こそが当時の開発サークルの主要テーマで、今も変わっていないと思う。しかし残念ながら財団でこれを理解していた河野さんはいつの間にかお辞めになり、私が立ち上げた事業も中途半端で終了。その後は個人的にフォローし、具体的にアドバイスをしたりして支援は継続した。これを一つ目の博論のテーマにしたのである。

(関連ブログ)「開発戦略の変遷と援助の有効性について」石井菜穂子著
http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/790


書評ー"Self-determinable Development of Small Islands " [2017年08月21日(Mon)]
08_big.jpg


昨年琉球大学から出版された本の書評があった。

Self-determinable development of small islands by Masahide Ishihara, Eiichi Hoshino and Yoko Fujita (Eds.) (reviewer: Thanasis Kizos).
Vol. 11(2) (Nov 2016) Island Studies Journal – ISSN: 1715 – 2593
http://www.islandstudies.ca/node/479


本ができた背景は下記のブログに書いたが、2013年に大城学長から笹川会長に協力依頼があった「島と海」の会議の成果物でもある。


書籍出版のご案内 "Self-determinable Development of Small Islands "
http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/1557


テーマの相談を琉球大学の藤田教授から受け、当方はself-determonationを提案したが、そのままタイトルに使用されているのは驚いた。しかし中身がself-determonationとは離れている論文が多かったようで、評者のThanasis Kizos博士(University of the Aegean)はその事を何度も批判している。
藤田教授からself-determonation議論を相談された事はなく、彼女はその複雑議論を認識しないまま出版を進めたのであろう。
評者のKizos博士は私の章だけ"gem"宝物と褒めてくれている。

5004f7aa.jpg


きっといい人に違いない、と思うのは褒められたら当たり前の心情ではないでしょうか?
さっそくUniversity of the Aegeanはどこじゃいな?とさがしたらギリシャのレスボス島にある。しかもトルコの直ぐとなり。いつか行ってみようかしらん?と、観光サイトを探すと、レズビアンと難民の話が。。

下記の難民のルポを読んだ。
太平洋のマヌス、ナウルどころではない悲惨さで大量の難民の問題を抱えている。
Kizos博士が書評の中で、沖縄は犠牲者だと議論しているらしい章に対し評価が厳しいのは、こんな現実をご存知だからなのかもしれない。
それにしても国家がまともに運営されている、という事がどれだけ貴重な事なのか。

「現地で見た難民押し寄せるギリシャ「監獄島」のリアル60万人が流れ着いたレスボス島の「金網の中」」
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/9348
博論のアクセス [2017年08月21日(Mon)]
今年受理された当方の博士論文はオープンアクセスにしてある。
先日、そのウェッブサイトを見たら統計がある事が判明。

https://ourarchive.otago.ac.nz/handle/10523/7139/stats

ダウンロードは233件
ページビューは620件

であった。

国別の統計もあり多い順に
Fiji 44
United States 40
Vanuatu 31
New Zealand 16
Japan 14
South Korea 7
Papua New Guinea 7
China 6
Solomon Islands 6
Australia 5

USPNetとPEACESATそしてバヌアツのケーススタディを取り上げたので上位3位は納得。
韓国7件、中国6件というのが気になる。開発とは何を書いているので参考にしてもらえるといいのだけれど。。


ここでセクハラの話に変わる。
博士論文を女性が書くのは、男性陣には耐えられないらしい。
私より2、3世代上の女性陣だと、教授と寝たんだろう、と平気で言われたそうだ。
私は主人に書いてもらったんだろう、と既に何人かに言われた。主人は考古学者で情報通信や開発学は音痴なのよ。英語をかなり助けてもらったが、勝手に内容を変えるので夫婦喧嘩が絶えなかった。

おじさん、おばさん、下衆の勘ぐりをする前に勉強した方が、イイヨ。
悔しかったら勉強してみろ。
安全保障と情報通信ーカナダ、サイパンの動き [2017年06月15日(Thu)]
カナダ政府が、米国国防省も台湾軍も使用する、衛星会社を中国に売り渡すことを許可したと言うニュース。勿論米国が激しく批難。

U.S. rebukes Canada over Chinese takeover of Norsat
https://www.theglobeandmail.com/news/politics/us-rebukes-canada-over-chinese-takeover-of-norsat/article35294914/


そして、サイパンにグアムからの海底ケーブルが施設され、陸のインフラも整備されるというニュース。こちらは日本のdocomoの事業。
通信は安全保障の基本のキ!docomo、NECに期待したい!
ついでに昨年からサイパンで中国が毎月何千億円も、カジノと称したマネーロンダリングをやっているのも見張って欲しい。

atisa.jpg


Docomo Pacific announces Atisa submarine cable system ready for service
15 Jun 2017
http://www.mvariety.com/cnmi/cnmi-news/local/96067-docomo-pacific-announces-atisa-submarine-cable-system-ready-for-service

追記:それにしてもインタ−ネットの米国一国支配を打ち砕いた、日本の元郵政省官僚、元ITU事務総長だった内海さんの功罪は大きい、と思う。米国は激しく内海氏を批難していると、これも元郵政官僚から伺ったが、そうであろう。
安倍総理のハノーバースピーチ [2017年03月31日(Fri)]
海洋問題はこれから本格的に学術的に!勉強するが、当方の最初の博士はICT政策なので、実はこの件が非常に気になっていた。
Facebookに記録しても検索機能がないので埋もれてしまう。
ブログに記録しておきたい。

なぜ安倍総理はハノーバーへ行ったのか?
ICT, IoT関連のイベントへ参加であった。そして、私の誤解かもしれないが総理としては2000年の沖縄G8サミット以来、日本政府としてのICT政策を押し進める力強いスピーチだったのではないか?
今回は日独の協力がメインだがこれによって世界が刺激を受ける可能性がある。

IT中心ではない、人間、社会が中心のスピーチ。すごく、いいと思う。拡散しよう。


Address by H.E. Mr. Shinzo Abe, Prime Minister of Japan CeBIT Welcome Night
Sunday, March 19, 2017
http://japan.kantei.go.jp/97_abe/statement/201703/1221682_11573.html

国際情報通信技術見本市(CeBIT)ウェルカムナイト 安倍総理スピーチ
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2017/0319welcome_night.html

世耕経済産業大臣が「ハノーバー宣言」に署名しました〜第四次産業革命に関する日独協力の枠組みを構築〜
http://www.meti.go.jp/press/2016/03/20170320002/20170320001.html
博士論文が受理されました! [2017年03月05日(Sun)]
unnamed.jpg


2008年に開始した博士論文が先月正式に受理されました。
私事ですが、この26年お世話になった方が山のようにいて、このブログを読んで下さっている方もいるのでここに書かせていただきます。

昨年最終原稿を提出してから約1年。英国式博論は提出後が長いと聞いていましたが、もう茨の道、発狂寸前の細かな修正の連続。例えば "a history" ではなく"an history" との指摘。どっちでもいいじゃないか!

肝腎の中身ですが、財団入団時から即ち1991年から担当させていただいた情報通信がテーマです。貴重な経験をさせていただきました。この事業経験がなければ、2つ目の修論もこの1つ目の博論も書く事はありませんでした。
これも1989年1月10日、フィジーでカミセセ閣下が笹川会長に太平洋島嶼国のための衛星を打ち上げて欲しいと要望されたの全ての始まりです。
よってこの論文はお二人に捧げさせていただきました。

論文はオープンアクセスにしてあります。
http://hdl.handle.net/10523/7139 

改めてお世話になった皆様にお礼申し上げます。
電気通信大学名誉教授小菅敏夫先生 [2017年02月22日(Wed)]
小菅教授.png

右から小菅敏夫教授、田中正智教授、当方 90年代半ば。グアム大学のPEACESATにて


電気通信大学名誉教授小菅敏夫先生に20年ぶり位にお会いする機会を得た。
太平洋島嶼国の情報通信(ICT)政策で博士論文が通過したことをご報告させていただいた。

実は、小菅教授は、私より早く笹川太平洋島嶼国基金のICT事業に関わっている。
1988年の太平洋島嶼会議を受けて設置された島嶼国基金は、1989年1月の笹川カミセセマラ会談を受け、衛星通信事業を最初の案件として検討していた。

「1989.1.10笹川陽平会長カミセセ・マラ閣下会談と日本政府ODA案件USPNet」
http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/1712


私が財団に入った1991年4月には前任者は既に退職しており、残された資料で過去の経緯を追っていたのだが、そこに小菅教授の名前がありお会いした。
小菅教授は同時にPEACESAT政策会議の申請案件を当方に示された。
これが笹川太平洋島嶼国基金が、そして私がUSPNetとPEACESATに深く関わり、2つ目の修論と博論まで書くきっかけであった。


当時、控えめに言っても島嶼国基金は瀕死状態だった。前任者は、努力の形跡は読めても、かなりひっちゃかめっちゃかにされたようだ。
まずは基金ガイドラインを作成した。そしてそのガイドラインに沿って遠隔教育研究会を立ち上げ、小菅先生に委員長になっていただいた。
この研究会の中でUSPNet申請書を作成して行ったのである。勿論USPが一人で作成できる訳がない。特に技術的面である。さらに、太平洋から追い払ったはずの日本がUSPの一番重要な遠隔教育の部分に出て来ることへの英米豪NZからの反発。そして独占体制の電気通信事業者からの反発を緩和して行く必要があったのだ。

そうして出来た申請書であったが、94年か95年頃、当時基金運営委員長だった笹川会長から「ODA案件にしよう」との鶴の一声。私が太平洋諸島フォーラム、南太平洋大学へのロビーイングを開始し、結果1997年の第一回太平洋島サミットの目玉ODA案件となったのである。

小菅教授には当時は言えなかった財団内での苦労などもお話した。
最後の方は、もう諦めろ、止めろ、と皆から批判されODAになる可能性も否定されていた。
それがODAになってしまったのだから批判していた人たちはおもしろくないわけだ。
ここら辺の経緯は日本政府の動きとして博士論文に書いた。

そう、英米豪NZそして独占体制の電気通信事業者からの反発だけでなく、財団内からの批判もあり、四面楚歌の当方は小菅教授を上手く利用させていただいたことも事実だ。だって私がなんか言っても「小娘が生意気な!」と反発を受けるだけだが、そこは小菅教授に前面に立っていただいた事で、少なくとも表面上は皆さん納得するのだ。
小菅教授との久しぶりの面談、色々思い出してケーキセットはおごらせていただいた。
アマルティア・センの学会に参加してー松浦氏からの回答 [2016年12月23日(Fri)]
今年9月に参加したアマルティア・センの学会で経験した事を下記に書いたところ、お名前をあげさせていただいた松蔭大学 松浦広明氏から下記のコメントいただいた。

アマルティア・センの学会に参加して
http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/1666

「あっ、本人です。その節はすいません。「ケイパビリティ原理主義」は、どちらかと言うと、あの時、査読をしていたレビュアーのうち数人に対して言った言葉で、早川さんを指していた訳ではないのですが、確かにこういう事があったと神林さんに言ってしまったかもしれません。不快な思いをさせてすいません。

iPadが使える事それ自体がケイパビリティの拡大に結び付くかは、僕はやはりYesだと思います。ケイパビリティにもいろんな定義があるので、僕の知らないもっと狭い定義があるのかもしれませんが、一番、直感的な説明は、iPadの使用それ自体が直接、効用改善に結び付いている場合でしょうか。「ツールだからそれがケイパビリティの拡大に結びつかない」という状況を仮に作ってしまうと、効用は改善するけれどもケイパビリティは拡大しないという状況が出来てしまいます。そのような状況は、ケイパビリティにとってあまり望ましいPropertyではないのではないと言う説明なのですが、いかがでしょうか?」


この場をお借りしてコメントをいただきた事を、まずは感謝申し上げたい。その上で松浦氏の明らかな誤解を再度指摘させていただく。

当方が発表者に質問したのはiPadが使える事と、Capabilityがどのような関連があるのか?であった。これはICT4Dが陥る一番の落とし穴、即ち方法自体がが目的なってしまう例であるからだ。残念な事に発表者からは回答がなかった。しかし、発表者はモロッコの学生達は新しい学問を望んでいる、というような事をちらっと言っていた。iPadを使用する事で「新しい学問」にアクセスできるのであればそこにケイパビリティの議論の可能性があるだろう。どのような教育がされていて、それに生徒がどのような不満等を持っていて、何を勉強したいのか?等々。しかし発表者はその部分を議論しなかった。
当方は「ツールだからそれがケイパビリティの拡大に結びつかない」とは一言も言っていない。これは松浦氏の誤解でしかない。ICTというツールの使用をケイパビリティに結びつけることを当方が否定した事はない。当方の修論も博論もICTに関してである。松浦氏に参考のために書いておくと、当方はICT4D事業を学者としてではなく、実務者として20年以上担当してきた。そこで感じて来た事がICTそれ自体が開発の目的ではない、という事だ。しかし同時にICTの使用拡大自体が目的なってしまう例を山ほど見て来たのである。これは外山健太郎氏、沖縄憲章を草稿した外務省の冨田浩司氏、David Souterなどが強調している事でもある。

松浦氏からコメントをいただいた事を再度感謝すると共に、今一度センの議論に戻る事をご提案したい。




博士論文が承認されました! [2016年10月14日(Fri)]
300px-DOCTOR_OF_PHILOSOPHY.jpg

卒業式で着るローブはこんなのらしい。



2008年から始めた博士論文。
財団業務をしながらのパートタイムで継続し、昨年末にようやく完成し提出した。
笹川会長にも渡辺昭夫先生にもご報告させていただいた。

あれから9ヶ月。一昨日審査員3名から承認のレポートを受け取った。
もうこれで博士確実なのだそうだ。

昨年末に提出した後、超えなければならない山がいくつかあった。
指導教官が急にいなくなったのである。
新しい指導教官は英語のミスを多々見つけhisoryの前は a じゃなくて an よ、とか、引用文が長いから短くして自分の言葉に書き換えなさい、とか。内容ではなく主に英語標記の修正の指示が。。
日本語の修正であればすぐできるだろうが、英語の校正は地獄の日々。投げ出したくなる気持ちを抑えて、地道な作業を終え再提出した。

匿名の3名の審査員が、大学内、大学外、海外から選ばれ、数ヶ月かけて内容を審査。これは英国式で、米国式は審査員が全員大学内から選ばれる。
公正さから見れば英国式の方が上、との見解もある。
しかし時間がかかる。結果を待つ数ヶ月も精神的に大きなプレッシャーを感じた。

一昨日、博士論文として十分な内容であり承認する。加えて、ここが良い、悪いと書かれたレポートを受け取った。
大学内では、指導教官ではなく独立したcovenorが最終判断をするのだそうだ。

論文のタイトルは
"Possibility of Telecommunication Universal Service in the Pacific Islands; Case studies of Vanuatu, PEACESAT and USPNet"


来年の春には晴れて「早川博士」が誕生するはずです。
乞うご期待!


| 次へ