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2018年11月24日

【開催報告】長時間労働が前提の環境で、母たちは「はたらく」をどう考える?(WMS11/16@日比谷)

「NECワーキングマザーサロン」(以下、サロン)は、2018年6月から12月上旬まで開催されているプロジェクトです。詳しくはこちら。12月9日までのプロジェクトなので、開催エリアによって(全国で16チームで開催しています)はそろそろラストの会が近づいていたりしています。


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私たちは夜の時間帯で開催している「東京・神奈川夜チーム」です(他チームは昼の時間帯での開催がほとんど)。

11月16日(金)夜に日比谷図書文化館でサロンを開催しました。

この日は、チームメンバーが「霞が関でサロンを開催したい」と切望して実現した会でした。詳しくはこちらのブログを見てみてください。


日比谷公園内にある日比谷図書館は、霞が関の官公庁街、ビジネス街のすぐ近く。

この立地で開催することの「意味」をチームメンバーで考えていました。


官公庁やメディア関連など、「長時間労働」を想起させる職種の人たちが働いている近くで開催したい。

それは、「長時間労働に一石を投じたい」ということではなく、「長時間労働を前提とした環境のなかにいる母たちは、どうはたらきたいのか?をともに考えたい」からでした。



ワーキングマザーサロンは、ウォームアップのワークをしてから、ペアで話をし、そこで思ったことや感じたことを全体で共有します。(話したいな、と思った人が話します)


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対話をすることで、「会社や制度がこうなってくれたら…」という第三者ではなく、「私はこういう気持ちがある」「私はこうしたいと思っている」などと、「私」を主語にして話すことで、今の自分の状況を把握していきます。



この日に参加した母たちも、長時間労働前提の環境ではたらいている方がいらっしゃいました。


時間制約のあるなかで、「習熟度の足りなさを時間で補填できない」、「自分が役に立てているのかわからない」などの不安を口にする方も。


「時間をかけること」「その場所にいること」によっての、わかりやすい評価軸があるとき、時間の制約がある母たちは、たちすくんでしまいます。

時間をかければできるのに…という気持ちが渦巻きつつ、「貢献できていない(と自分で思ってしまう)」状況に焦りを感じる…。


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参加者全体で話し合っていたときに、

「貢献するというのは、具体的にはどんなことなのかな?」と、自分が抱えている言葉を掘り下げていく場面がありました。「貢献しなきゃ(貢献したい)」という気持ちの先には何があるのでしょうか。みんなで考える時間となっていきました。


また、長時間労働が前提であるように見える環境の中でどうする?には、

「自分の裁量がある程度効くことをやっていく」

「制約がある分、無駄なことはやらない、効率的にやっていく」

と、「今、自分ができること」を共有していく場面も。


そして、参加者から出てきたのは、「信頼関係」という言葉でした。

「まわりの人との信頼関係ができていくと、業務的なものではなく、どういう役割があるかを考えていけるのでは」といった内容の発言に、ハッとするものがありました。


どれだけ効率よくパフォーマンスをあげるのかは、もちろん大切。でも、「わかりやすく」なくても、パフォーマンスを発揮させている何かがあるとしたら…。

そんなふうに考えてみたら、今、見ている風景が変わるのかもしれません。


さらに、「自分は思うところがたくさんがあるが、夫は何も変わっていないように見える」という言葉も。

パートナーにも仕事は頑張ってほしい一方で、「パートナーに(仕事を優先することを)譲ると、際限なく譲ってしまうことになりそうで怖い」。


陣地の奪い合いのようなことをパートナーとしたいわけではない…。でも、そこに自分は怖さを感じている。

「そのこと(怖さを感じていること)も含めて話をしてみては?」という提案もありました。


置かれている環境に、時間の制約のある中で、子育てしていく中で、すべてに順応できるわけではない。

焦りもあるし、不安もある。


そんな自分を会社の上司や同僚、パートナーに出していくことも、次なる一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。


一人一人にぴったりな答えが出るわけではないけれど、対話したり、共有したりすることで、見えてくることがあるんだなとあらためて感じました。


毎回、参加する人、その人たちの状況が違うので、いつもオンリーワンの「場」がそこにひらかれます。リピートする人もいれば、転機になって再度訪れてくれる方も。そんなサロンの引力を感じた会でした。


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東京・神奈川夜チームの開催は、残すところ1回。

12月4日(火)18:45〜に(株)ヒロモリ内会議室(品川)にて開催します。

https://blog.canpan.info/wms/archive/2445

夜の時間ならではの「気持ち」が出てくる場になるかもしれません。

なにかにピンときた方、参加を検討してみてください。



お問合せ先

東京・神奈川夜チームまでメールでお問い合わせください


また、NECワーキングマザーは東京・神奈川夜だけでなく、

全国各地で12月9日まで開催予定です。

是非周囲の女性にご紹介ください。


【お申し込み方法】

 下記の専用フォーム(地域別)よりお申し込みください。

折り返し、各サロン担当者よりメールにてご案内をお送りいたします。

【北海道】【栃木・埼玉・東京・神奈川】【愛知・島根】



【対象】「母となってはたらく」というテーマに関心のある女性。


就労、妊娠・出産経験、婚姻などの有無、状況や年齢に関わらず、どなたでもご参加いただけます。

※生後210日以内のお子様は一緒にご参加できます。(同伴可能な日にちの確認はこちら


【定員】10組


【参加費】500円


※資料として『マドレ式・ワーキングマザーの教科書』をお渡しします





<NECワーキングマザーサロン関連書籍>


 〜マドレオンラインストアで購入できます


●別冊マドレジャーナル「NECワーキングマザーサロン」特集


 プロジェクトの成り立ちや変遷、考察、メンバーの声などがぎっしりつまっています。


http://madrebonita.shop-pro.jp/?pid=83342440


●産後白書2〜子育てしながら働く・働きたい女性1400人のリアル


http://madrebonita.shop-pro.jp/?pid=27388459


●マドレ式ワーキングマザーの教科書 (サロンご参加者に配布しています)


http://madrebonita.shop-pro.jp/?pid=18639802



<NECワーキングマザーサロン関連サイト>


●公式ブログ https://blog.canpan.info/wms/


●公式facebookページ https://www.facebook.com/wmsalon/


●NECサイト http://jpn.nec.com/community/ja/resources/mother.html?


●マドレボニータ公式サイト http://madrebonita.com


●マドレボニータ公式Facebookページ https://www.facebook.com/NPOmadrebonita/


(文責:東麻吏)