• もっと見る
« 2018年01月 | Main | 2018年03月»
2018年世界湿地の日記念シンポジウム【都市の湿地】を開催しました [2018年02月05日(Mon)]
2018年2月2日(金)に2018年世界湿地の日記念シンポジウムを国連大学(東京・渋谷)で開催しました。当日は朝から雪が降る中、約120名の方にご来場いただきました。


世界湿地の日とは、1971年2月2日にラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)が採択されたことを記念して、条約事務局が定めた記念日です。
湿地の恩恵や価値に目を向け、その保全と賢明な利用を達成するという条約の目的を達成するために、世界中で啓発活動が行われてます。

毎年テーマ決められており、2018年のテーマは【都市の湿地を守ろう〜持続可能な未来のために〜 街の暮らしを支える湿地(Wetlands for a sustainable urban futureUrban wetlands making cities liveable〜)】でした。


世界湿地の日のイベントとして、日本国際湿地保全連合(Wetlands International Japan:WIJ)では、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)と共に、【都市の湿地】をテーマに2月2日にシンポジウムを開催しました。

2018年2月2日世界湿地の日記念シンポジウムチラシ.jpg


法政大学の高田雅之さん、生態計画研究所の小河原孝生さんによる基調講演と、

UNU-IASの真砂佳史さん、東京都海上公園課の坂下智宏さん、新潟市潟環境研究所の隅杏奈さん、バードリサーチの守屋年史さんによる取組紹介を行いました。

その後、環境省野生生物課の堀上勝さん、WIJの名執芳博を含めてパネルディスカッションを行いました。

★当日プログラム(PDF)★


発表、パネルディスカッションを通して、都市の湿地の多機能性、価値、魅力を共有し、都市の湿地の重要性を再認識しました。



湿地がある場所に街ができ、湿地を活用しながら生活してきた時代から、
都市化が進み、湿地との関わりが少なくなることで、湿地の価値やその恵みを感じる機会が減ってきているかもしれません。

しかし、都市と湿地は切り離された場所ではなく、身近な存在として残されているのです。
街中の公園にある池や小川、少し足を延ばせば川や海、湿原、湖などの湿地があります。
さらに、その近くに学習施設等があることで、湿地やそこに暮らす生きものについて知ること、自然を満喫する方法を知ることができます。

都市には多くの人が集まっていることから、
都市の湿地は、湿地の価値や魅力を伝えるのに最も適した場所と言えるかもしれません。
湿地とのふれあいの場をつくり、そこで楽しみ、学習し、湿地の恵みを実感することが、湿地の保全と賢明な利用のためには一番重要ではないでしょうか。

まずは近くにある湿地に出かけてみませんか?



本シンポジウムで使用したスライド等をWIJのホームページで公開しています。
今後の活動等の参考にしていただければと思います。


2018年10月にドバイで開催される第13回ラムサール条約締約国会議のテーマも【都市の湿地】です。
皆さんで一緒に都市の湿地の価値や魅力について考え、できるところから行動をしてみませんか?
Posted by 比留間 at 18:00 | 報告 | この記事のURL | コメント(0)