スター☆ファンド準備会 始動!
[2006年10月16日(Mon)]
15分のプレゼンで値段を付けるというのは、難しい。
プレゼンを聴きながら考え込む審査員のみなさま。
プレゼンを聴きながら考え込む審査員のみなさま。
(前列左から 四国経済産業局 熊野哲也氏 日本政策投資銀行 阿由葉 真司氏
四国労働金庫 石浜 宏氏 後列 右から三宅会計事務所 三宅達治氏
(以下、助言者)まつやまNPOサポートセンター 佐野 透氏 四国ドリームビズ 亀山初美)
わたしたちは、ゆっくりと、でも、確実に、香川のコミュニティ・ファンド設立に向けての準備を重ねているところです。
10月14日(土)は、前日の内閣府のNPO法人の組織基盤強化研修の抱き合わせ企画として、わたしたちの一番敷居の低いところで動く“かがわスター☆ファンド”のアクションプラン第一弾となる、助成金・寄付金部門の2月本選会に向けての予選会でした。
最初は、6団体15分のプレゼン予定だったのですが、応募数が多く、まあ、第1回でもあるし・・・ということで、無謀にも、朝から夕方17:30まで15団体のプレゼン合戦をやることにしてしまいました。
応募は、夢と資金の使途を書いた800字の作文。
予選会の審査指標は、次の7項目。
1.思いと夢が感じられたか?
2.公益事業としての価値があるか?
3.夢と事業内容が合致しているか?
4.実現性は高いか?
5.持続可能な事業か?
6.スター☆ファンドの1号としてふさわしい魅力
が感じられるか?
7. この人(あるいは組織)になら投資しても良い
という気になれるか?なれたとしたら、それは
いくらくらいか?
どうです?これなら小学生でも応募できるでしょう?
なんでそんなことができるかと言えば、これは、完全に事業相談を受けている我々が推薦して遡上に上げることが前提条件にあるからです。そして、さらに、審査員のみなさんが、華やかなうわべだけの奇麗事や小手先プレゼンに踊らされるような審査員では決して無いことが、これを可能にしています。
でも、プレゼンの後の、審査員の事業や組織、人に関する値付けは、審査員の目利きが問われる、とても重要な場面であり、かつ、プレゼンテーターもまた迂闊なプレゼンはできないという緊張感を持った時間を過ごすことになります。
敷居は低いですが、決して甘いわけでは無いんですね。
次は、2月の本選会。
目指すは、100万の助成金!
写真は、予選通過をした8団体のみなさんの記念撮影です。
目指すは、100万の助成金!
写真は、予選通過をした8団体のみなさんの記念撮影です。
株式、有限、NPO、ボランティアグループ、個人なんでもアリですし、事業規模も関係ありません。各々の段階、組織、事業内容に応じた資金調達への手段と方法を、わたしたちは真面目に一緒に考えながら、次の一歩へ誘うということを考えているからです。
目的に向かう姿勢が本物で、社会に必要な事業であるなら、組織や法人のあるなし、スキルやノウハウの問題は、二の次です。むしろ、わたしたちは、小利口な事業計画や予算計画、プレゼン手法、口先で構築したコネクションで、経営や事業実践に疎い人たちから、容易く資金を手に入れて、誠実な事業姿勢を持っていない事業者や市民活動家には、厳しい評価をします。
これから、地域社会に必要な人材は、多少の経験や器用さよりも、誠実さと志、そして、事業や組織に向かう人間としての真摯な姿勢であると思うからです。
すでにこの場のプレゼンで、四国労金の融資相談を開始するところも出てきましたし、わたしたちの作る寄付公募雑誌に、全員を取材させていただいて、今年中には、社会貢献活動をしている企業や篤志家の方々の手元にお届けすることになります。
一番うれしかったのは、長丁場にも関わらず、審査員のみなさまと参加者のみなさまに、こんなの初めてだ。面白かったし、勉強になったと言われたこと。あんなに長い時間、拘束したにも関わらず、終わってからも、みなさんが部屋を出ることはなく、名刺交換や交流がずっと続いていたことで、わたしたちの思いが、いい形で始まったことを実感しました。
融資制度の開始には、まだ慎重を期したいと思うことから、制度設計や資金調達、事前調査に、もう少し時間をかけようと思いますが、来年度からは、松山でも予選会をやることにしました。
“かがわ”の文字は、本年度限りになりそうです。
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