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参院選 公開討論会 [2007年06月24日(Sun)]

【今こそ、そもそも論が重要】

今回の参院選の公開討論会は、青年会議所の香川県のブロック協議会が主催で行う。
そして、我々の公開討論かがわは、青年会議所との協働関係の中で、テーマ決めや各立候補予定者との討論の内容に関する協議、当日の司会とコーディネートを引き受けている。

国会の会期延長。その中採決を急ぐ法案の数々。現職議員は、スケジュールの大幅な変更を強いられ、過密スケジュールの調整を余儀なくされている。

その間、参院選の争点となる問題についての各党、各立候補予定者の選挙に向かう政策への思いや駆け引き、戦略にも微妙な揺らぎがでるかもしれない。

限られた時間の中、各立候補予定者の心情や体制にも配慮しながら、市民の「そこが聞きたい」を押さえつつ、「政策に対する中立・公平な議論の場」を展開していくか、そして、参加者に分かりやすく、意味のあるものにするか、正直なところ、結構、スタッフは、全員、いつもより難しい現場に立たされている。

年金問題についても、我々は、テーマに上げるが、その主軸は、現在、マスコミがこぞって報道しているような、年金の未給付対策には置かない方針を早くから決めた。

それも喫緊の政治的課題であり、重要なことではあるが、6年間の長い期間、国政を任せる参議院議員を選ぶための公開討論会である。

日本の国政がこれほど急激な変化のただ中にある現状や、参議院の役割や機能を考えたとき、これからの6年間という任期は、長く、そして重いものだと考える。

【年金制度】をテーマとして取り上げるなら、そこで論じていただくべきは、枝葉の議論ではなく、国民、国家にとって年金制度とはどういった意味や意義、役割を担うのかというそもそも論を中核に据えた議論を展開したいと我々は考えた。

そう考えた時、公開討論の場での質問は、【安定した年金制度の維持・存続に向けての政策の在り方】であり、そのために【社会保障システム全体をどう見直すべきか】である筈。

もちろん【憲法問題】も同様である。

公開討論の社会的な目的と役割を全うできるよう頑張りたい。



【結局、政治を動かすのは「人」である】

それから、今回の公開討論会で、我々は、もうひとつ特別な質問を用意した。

それは、【参議院議員として立候補をしようと考えた動機】と、政策の方向性を考え、決断をするときの基軸となる【政治哲学や政治信条】に関する質問である。

これは香川から立候補を予定している与野党の立候補予定者から、奇しくも同じ意見が出たからだ。

「政策も重要だが、人間としての評価を・・・」

そういう意見だった。

政治を行うのは「人」であり、そのゆくえを決するのは、その「人」の、ものの考え方であり、そして「哲学」であり、「生き様」である。そのひとりひとりの議員の「哲学」や「生き様」が、今後の国家の重要な方向を定めるベースとなる。

繰り返すが、今回の参院選は、いつもとは違う。
この変革の時代に、日本の未来を左右する、この先6年間の長きに渡る国政を、我々の代表として任せる、重要な選挙となる。

この選挙では、立候補予定者だけではなく、国民としての我々自身の市民としての「哲学」であり「生き様」も同時に問われているのだ。

みんなが「日本」という船の櫂を握っている。
そこに集う人すべてに、そうした自覚をもっていただけるような【公開討論】の場にしたい。
棚田の風景 [2007年01月09日(Tue)]
 昨年の暮れに、連合香川の国方さんと綾上の棚田ビレッジ会の餅つきの会に行きました。
と言っても、本当の目的は、棚田の現状視察とこれからの支援策を一緒に考えるために足を運んだのですが、現場を見て、本当に綾上棚田ビレッジ会の大変さを痛感しました。



これは、壊れた作業小屋を、みんなで立て直している現場です。




うまく撮れていませんが、これがイノシシの群れで荒らされた棚田




棚田をボランティアで手伝ってくれている中学生達もやってきました。




もう主のいなくなった傾いた民家が棚田ビレッジ会の倉庫と休憩所代わり。

その半壊状態の家の軒先で、子ども達と一緒にお餅を丸める親子連れです。


 この場まで、普通車がやっと一台通れるくらいのつづらおりを、漸く上がって眺めた、目の前に広がる棚田のもっと向こうでは、もうすでに田圃に木が生えてきていると会長の岡さんが言いました。

「この場所まで水を上げるポンプが欲しい。少し下にある空家になっている民家を譲って貰って、そこに住んでくれる人がいたら、牛を飼って貰って、昔ながらの農業ができる体験学習の場と、第二のふるさとをテーマに、一緒に農業をやってくれる人たちを迎え入れられる準備を始めたいやけどな」

 日本に、ここと同じように、主を失った民家と、荒れ果てた田畑がどれほどあるのだろう、と、もち米の蒸しあがる湯気の向こうの棚田を眺めながら考えました。岡さんたちのように、懸命に、田畑を守っていこうと、一緒に苦労をして、土を、作物を育ててくれる支援者を、新しい仲間を待ち侘びながら頑張る人がどれくらいいるのだろうとも。

 昨年、美しい四国を・・・というスローガンを、国土交通省の四国整備局は掲げました。そのスローガンを考えた諸先生方は、こんな風景を見た事があるのだろうか?こんなに苦労をして田畑を、山を殺さずに守ろうとしている人に出会った事があるのだろうか?美しい日本というのは、現総理のスローガンだけれど、なんだか日本は、美しい国というには、余りにも人も風景も殺風景で潤いが無くなってきたように思えて仕方ない。

 四国は、四方を海に囲まれ、香川は、その海に瀬戸の島並みが浮かぶのを見て
振り返ればすぐに、日本昔話の原風景のような、丸くやさしい山々があり、中心街からほんの少し足を運べば、古民家や、こうした棚田の風景もある。

 際立った災害も無く、温暖で、かつては本当に豊かだったこのふるさとの海や山、田畑の風景が、こんなに荒れ果てていては、美しい四国など有り得ないと私には思えます。

 薪の燃える音、棚田の村に立ち上る白い湯気、石臼と杵でつく餅つきの音、久しぶりに嗅いだ土と火と木々の匂い。

 小さいけれど、暖かく、豊かで、静かで、柔らかな自然の美しさを、この町の、やさしい暮らしを、みんなと一緒に時間をかけて取り戻せるといいな、と素朴にそう思えた時間でした。
「公」と「共」を考える [2006年12月20日(Wed)]

市民リーダー育成講座 今回の講師は、香川のNPOの仕掛け人 

NPOサロン主宰の松下芳樹氏


 12月15日(金)のリーダー育成講座は、本当に面白かった。(毎回言っているようですが・・・)
松下さんの切り口、大学の先生、普通の主婦、議員候補、NPO職員が入り混じる受講生側の異論・反論・オブジェクション。

 松下さんは、MIXYなどのSNS等ITによる情報化による社会変化を、情報は双方化し、多様化し、個人化し、個性を重んじ、空間を超え、コミュニティの在り方を変容させた・・・というような切り口で話をした。
 
 でも、一方で、あなただけです、個性を大事になどと言いながら、その中で同じ色、同じ思想に気付かずに染めていくような情報戦略も存在するんじゃないのか?
 IT技術は、かつては顔の見える誰かが分かる地域の中での差別を、匿名性と空間超越の中で、陰湿で裏に潜った差別を生み出したりもしている。そうしたサイトなどで起こる目に見えない集団は、果たしてコミュニティと呼べるのか?
 

 もうひとつ、日本では、公共がセットでパブリック。公は行政、共の部分が市民とのパートナーシップだと言う持論を展開した。図解の中で、両端に、公から私、間にグラデーションの共の部分を描いて示した。
「もちろん、この図は、平面だけれど、本当は、3次元で示す方がいい図だ」
 
 公は行政という意見には反対だ。公の中に、地域住民は存在するはずだ。
 じゃあ、公益とか共益というのは、どこに位置するのか?
 コミュニティとボランティア、NPOは、どうなのか?

 22日の金曜の夜は、そんなこんなを踏まえて、具体的な現状の課題へと切り込む。たぶん、行政、地域、NPOと様々な立ち居地から地方自治の現在の状況を見聞きしている松下さんの意見は、また、私たちに新たな考える種をもたらしてくれそうだ。
 
 年が明ければ、私のテーマ「公益、共益と私益を結ぶNPO」へとつながっていく。

 山岸さんから、次々と様々な立場から、歴史的変遷の中での地方自治、その中での国家政府、地方政府、議会、市民の立ち位置、役割、機能などについての講義と議論を経て、いよいよ講座は、来年、本丸に向かう。

 宿題は、毎週増えていく。うかうかしていられない。

 ひつこいようだけれど、この講座は、明らかに、次の地方自治を変える力になるという確信が頭をもたげてきている。講師陣の選択も、香川や四国ではなく、全国区で通用するくらい高いレベルだと思う。私のところで質が下がったなんて言われないよう、年末年始は、しっか勉強しましょう。

 日々の勉強と行動を惜しむ人間は、リーダーにはなれません。



 
人間って不思議! [2006年12月20日(Wed)]
 丸亀の子育て支援NPO、さぬキッズコムシアターとのコラボで、「あなたもわたしも輝くONLY ONE」といういのちをテーマにしたお話と体験セミナーの第1回のお話の会をしました。まず、本年度の文部科学省の委託事業として、小学生を対象に「いのちの不思議」と「赤ちゃんの発達」についてのお勉強!

 来週の26日には、きっずコムシアターで、小学生達が、言葉も身体も、まだ発達の途中の赤ちゃんたちと、遊びを通してのコミュニケーション体験をします。冬休みの小学生には、きっといろんな感動を持って帰って貰えると思いますよ。

 ということで、今回は、第1回目のお話の会のシーンをご紹介します。イイ感じでしょ?


生まれたばっかりの赤ちゃんのお人形をこわごわ抱っこ



人間の卵は髪の毛の先くらい。鳥や魚の卵より小さいんだよ



こうやってみんな、おかあさんのお腹の中で守られて、
栄養を貰って、おかあさんの血液が巡る音を聞いて大きくなったんだよ




おとうさんも妊婦体験「母の大変さを実感!」



そーだったんだぁ・・・・・


年が明けたら、おじいちゃんやおばあちゃんとのうどん作り体験もあるのです。
丸亀市のこどもたち、26日に会おうね!


るみばぁちゃん流キャリア教育 [2006年12月20日(Wed)]

池上製麺所 るみばぁちゃん大いに語る!

「人間として大事なことを教えるんが先や!」


 12月14日(木)の夜、坂出グランドホテルで行った、【第1回 中西讃ブロック スター☆ファンド交流会】は、基調講演で東京から来てくれたETICの宮城さんも、私たちも、すっかりるみばぁちゃんに食われっぱなしの交流会でした。

 YAHOOの雑誌でも紹介されたので、若い方でも、うどん屋のるみばぁちゃんのところで、ニートの青年が立派にうどん屋として起業している姿をご存知の方もいると思います。
 実は、ゲストをるみばぁちゃんにしようと提案してくれたのは、四国経済産業局の熊野哲也さん。最初は、少し驚きましたが、今の敷居の高い起業相談の窓口や職安に、彼らが足を運んでも、仕事を見つけるどころか、門前払いに近いかもしれない、と思ったら、るみばぁちゃんが見事に、我々が目指すところを、事も無くやってのけていることにナルホドと思ったわけです
 「熊野さん!それ、いい!!」と思わず叫んだのはいいけれど、池上瑠美子さんは、やっぱりタダモノではありませんでした。

 会場のるみばぁちゃんは、トークでも、インタビュアーの我々はタジタジ。その上、いつもの前掛け、手ぬぐい姿で、池上製麺所のおうどんをしっかり「おみやげにどうぞ!」と売りさばき、事業家のあるべき姿の範を示して帰ったのでした。

 「おうどんはな、いのちの絆、生活の絆やからな。人間は、ちゃんと仕事をして生きていかないかん」

 それから、一緒に来てくれた只今修行中の青年に、なんでるみばぁちゃんのところだったのかと聞いたら、「うどんブームをTVで見て、うどん屋になろうと思って、香川に来たけど、どこも断られて、るみばぁちゃんだけが、そしたら明日からくるか?と言ってくれた」と言っていました。

 うどんブームが、うどん屋で起業したいニート青年を生んでいた!衝撃の事実!
 これは知らなかったと猛省しきりの夜でした。

*最後に、本当にいろいろお世話になったのに、私たちのミスで、熊野さんの了解を得ずに有料の交流会に経済産業局の肩書きを出してしまって、会場に来ることも出来なくなり、本当にご迷惑をおかけしました。熊野さん、本当にごめんなさい。関係者の方々には、別途文書も出しましたが、熊野さんは、この企画には、なくてはならない相談役なので、この場を借りて、再度謝罪をしておきます。



 
スター☆ファンド交流会 [2006年12月11日(Mon)]

今週、坂出グランドホテルで行うスター☆ファンドのパーティー形式の交流会。

 ゲストは、ソーシャルベンチャーの育成支援を行っているNPO法人 ETICの宮城さんと、今月、YHOOの雑誌でニート青年の起業支援でも全国区になってしまった さぬきうどん池上製麺所の看板 るみばぁちゃん。

 おまけに各テーブル毎に、ジャンル別の専門アドバイザーが座ります。

 食事をしながら気軽に、いつもは、相談窓口や講座で“先生”と呼ばれている人たちを独占して人脈にして頂こうということと、課題別に席が選べること。それから、売り込み上手な参加者だけが得をするような交流会のありがちな構図は避けたいということで、とても民主的かつコストパフォーマンスの高い企画に致しました。

 お食事・飲み物代 5,000円。テーブル・チャージ料金 1,000円から。

 もしかしたら、来年の資金調達や事業パートナーまで持って帰れるずしっと手ごたえのある忘年会だと思って、こちらも是非、お気軽にご参加ください。親切なコーディネーターがお迎えいたします。

師走の風 [2006年12月11日(Mon)]

坂出市での地域交流会テーマは“教育”写真は、提案者の錦さん


 彼女の提案で、子育て支援、いじめの深刻な状況を早くから提唱して立ち上がっていたカウンセラー集団を中心としたNPO、日本には数少ない質的音楽療法を行っているNPO、子ども会関係者、元青少年育成センター職員、元教員、地域コミュニティ協議会の方々、飛び入りでひとり自警団で有名になった元ボクサーの吉川さんなど、様々な立場の人たちにご参加いただいた坂出地区の地域交流会の意見はこういうものでした。

 子ども達が夢を持てない社会、その背景にある、ゆとりの無い大人達の生活の実態をなんとかしないと駄目。
 関われる人間から懸命に関わって、子ども達の命を、私たちも命がけで守ってあげるよという安心感を与えてあげられるようにしたい。

 けれど、都心部と地方、大企業と中小・零細、正規雇用者と非正規雇用者、働く場の無い人たち、働きながら生活も苦しく、仕事はきつく、救いの無いワーキングプアを生み出している社会の中で、ゆとりを持って暮らしていける層は本当に一握りに過ぎない。

 ここで上がった様々な課題を解決するには、大人社会を取り巻く複雑で多様な問題を同時に解決する必要があるのです。そして当然、その中には、個別に個人や市民組織が対応していけるものと、そこでやっぱり噴出してくる、それを持続し、底支えをしていくための公共システムの再構築に関する問題があります。

 「公共の中での行政と市民の役割と機能」
 「新たな地域社会システムの在り方」
 やっぱり、こういうテーマは外せないんですね。
 システムと、個別課題解決のあり方を両輪で動かしていく必要が、私たちにはあるということです。

 で、当然のことながら、活動やシステムを実行し、維持・存続するための財源の問題も浮上する。

 必要なのはわかっているけれど、財源が無いから無理。
 「行政」「NPO」「コミュニティ」いずれの方々からも聞かれる“合言葉”?
 そうでしょうか?本当に???

 公共事業財源に関する話題は、もっぱら現状の事業に関する権限と財源の分配の話。市場化テストもPPPもみんなそこから始まっていては、多分どうしようもないかもしれません。


この方は、国会議員を目指しながら、起業家・事業家育成支援もしている玉木雄一郎さん。


 我々が主催する市民リーダー育成講座の中で、彼は、「民が担う新しい公共性」というテーマを掲げ、こう言いました。

 「今ある公共事業から始まるのではなく、一回、ニュートラルに戻して、何も公共サービスが無かったらどうするのか?という議論から始める必要がある」

 そして、もうひとつ。
「新たな公共事業財源としての寄付市場の創出が重要だ」

 そうそう、そのとおり!


そして、この方は、連合香川の政策センター長の国方 勲さん。


「労働組合のはじまりは、そもそも、孤独な労働者が、居酒屋のおやじのところに集まって、お互いを支えあう生活協同組合的なものだった。労働組合の機能は、そもそも“経済的”“相互扶助的”“政治的”という三つの機能だった筈だ」

「これからの連合は、経済・社会の目指すべき方向性を示しつつ、時代の変化への対応を迫られていると同時に、そうした課題の中で、閉じられた組織の中ではなく、日本国民の8割を占める生活者としての動労者すべての人の拠り所となる運動を展開していくべく開かれた組織にならねばならない」

 そして、地域経済を限られたパイの取り合い、財源が無いから、あれもやれない、これもやれないというマイナスのスパイラルから、労働者(=消費者)を元気にし、ゆとりを持った暮らしに向けて、地域住民としての役割も果たせるようになれば、経済システムはプラスの循環へと転化し、持続する相互扶助のしくみの復活も成り立ち、ゆとりある大人社会の中で、今のような、自分とは違うものを阻害し、家族が殺し合い、自らの命を絶たねばならないほど追い詰められるような人間は減るに違いないというようなお話でした。

 先週は、高齢者による高齢者のための仕事起こしと生きがいづくりを掲げて動いている“高齢者生協”の宮崎さんも講座に顔を見せてくれました。福祉の世界で同じことを考えて立ち上がった福祉生協かがわの森さんも加え、これまでのような自助組織という枠を超え、高齢者、障害者の仕事起こしから各々の社会化へと向かう流れは、ここで以前ご紹介をしたNPO法人ひかりエコエンジニアリングも同じ目的。ついでに言うと、女性達のキャリア形成の現場でも、同じ仕掛けが始まっています。

 それぞれが、与える側と受ける側から、地域社会の循環の構造の中で、社会の担い手として息をし始めました。そして、そこに緩やかな超党派の香川の市民活動ネットワークを形成しようとしつつあるのです。

 様々な視点で、地域社会を見つめ直し、単なる講義の場ではなく、各々が自らの活動や職場での課題を解決する手がかりを得、人脈を得ながら、次のアクションへと踏み出すことを願って、今回のリーダー育成講座を開きましたが、その成果が、少しづつ見えてきたようにも思えます。

 次は、「地方自治の中での、公と共」についての話が、県庁職員で、香川のNPOの仕掛け人でもある松下さんから。それを受けて、年明けには、私が、私益、共益、公益をどう結び合わせながら新たな公共の場を形成していくのかという話をします。そして、最後に、そうしたシステム論を背景にした、環境、男女共同参画というテーマ別課題という、より具体的な議論の場へと講座は進んでいきます。

 タイトルや話し手の立ち居地は違っても、地方自治の中での新たな公共システムを構築する上で、無関係な話、無駄な話はひとつもありません。

 国方さんも言っていましたが、我々は、みんな、歴史の流れの中で、いつからか「地域社会」「公益事業」を唱えていながら、全く社会化されない内向きの活動や運動をしていたに過ぎず、そのツケが、今、我とわが身に降りかかって来ているのだと思います。

 市民社会の担い手となる人間は、社会を正しく識る必要があります。そのためにも、異なる立場、異なる意見に耳を傾け、その中で、自らの立ち居地や活動、運動を見極めながら進むための指針を持つことが重要なのだと、改めて思う訳です。

 今年の師走の風は、少し温かい。
 リーダー育成講座に、今からでも、是非みなさんも立ち寄って頂きたい。
 自画自賛するようですが、本当に、いい講座ですよ。
雨ニモマケズ・・・ [2006年11月03日(Fri)]

スペシャルオリンピックス日本・香川設立準備会
オリジナルTシャツにプリントされた石川桃子ちゃんの絵


 スペシャルオリンピックスに、香川から初めて出場する4人の選手が、ユニフォーム代わりに着るTシャツが、ぎりぎりセーフで出来上がりました。これがその表の絵。

 ここに桃ちゃんが書いた宮澤賢治の“雨ニモマケズ 風ニモマケズ”という言葉を、桃ちゃんとお母さんの思いに重ねて見ると、なんだか胸が熱くなります。
 
 昨年、環境コミュニティビジネス事業の中で、商品化を目指して研修をして描いた桃ちゃんの絵もとてもとても素敵なので、その内ご紹介をしますが、言葉がうまく使えない彼女の中にある思いは絵を通してちゃんと伝わってきます。

 桃ちゃんたちの絵を見ていると、彼女のようなコミュニケーションの苦手な障害のある人たちに、もっともっといろんな表現を、自由にできる場と、広く伝えてゆける場を作っていけるといいなと思います。ガンバロウ!!

 そして、Tシャツの裏には、MY箸の普及に心血を注いでいる“自称箸侍ことてらきち君”の書がプリントされています。


 彼には障害はありませんが、胸の思いをなんとか世の中に伝えたいということについては、彼も桃ちゃんと同じです。
 
 そのてらきち君こと寺山喜博くんが、昨年の県の事業の中で始めたMY箸MAPの発行1周年を記念して、ということで思いついたのが、11月11日の111kmのMAP協力店を繋いで走るマラソン・イベント。

 これまで、マラソンなんてやったことの無い彼が、111kmをひとりで走るなんて、また無茶なことを考えたもんだとため息を吐きながら、わたしたちの事務所は、この計画を知ったついこの間から、無事に彼の体を張ったメッセージ・イベントが終わるよう、医者を探したり、専門家を訪ねたり、あれはどうなのか、これはできているのか、と、お節介な親戚のおばちゃんのように、頼まれもしないのにバタバタ動いているのです。

 お父さんと一緒に、今日は、陸協の事務局長さんのところへ助言を乞いに出かけましたが、ここまで無茶だと巻き込まれ甲斐もある???

 事務所に戻って、お父さんから私の伝言を聞いて電話をしてきた彼と話をするうちに、ここまで身体を張って彼が伝えたいメッセージって何なんだろうと考えました。

 それから、こう思いました。
 これが、てらきちの「いま、ここで、生きている」っていう力いっぱいのメッセージなんだろうなと・・・。

 そういえば、この前、話をしたおうどん屋のルミばあちゃんが言っていました。

「うちのお父さんはな、川で泳ぐのも何をするのも、こども自身の力で努力をしてできるようにしてた。溺れることのないように、溺れても助けてやれるようにだけして、後は自力でやらせたことが、後々、足腰の強い、多少のことで倒れない子に育つ基になったと思う」

 若いみんなが、自分らしく、この世の中で、花を咲かせ、実るために、わたしたちはもっと懐深く、自由に(でも安全に)無茶をやっていい場を作る必要があるのかもしれません。
 
 でも、それには、ルミばあちゃんのところのお父さんのように、川を良く知り、いざというときには身体を張って助けてやれるだけの、こちら側の体力と力量も要るんですよね。

 
駅ボラから見えたもの [2006年10月28日(Sat)]

駅ボラ活動中、しばし、撮影タイム。


 4回の研修の後、10月1日からスタートした、高松駅および駅周辺の駅ボラ活動が間もなく修了します。
 
 事前に全国の駅ボラの状況を聞いていた私たち事務局の中にあった様々な危惧や不安は、リーダー役を毎日務めてくださった香川県老人クラブ連合会の皆さんや、ボランティアではあるけれど、接客サービスの一環だという研修に共感して頂いたのか、本当に利用者サービスに徹して日々がんばってくださった公募ボランティアのみなさんのおかげで、始まって一週間で私たちの中から消え失せました。

 平均利用者数80数名。昨日までに2000件超の利用者を数える中で、おぼろげながらでしかなかった課題が明確になり、そして、市民としての役割もまたはっきりと見えてきたように思えます。

 更に、一昨日行われた「第十五回鉄道シンポジウム」(主催:国土交通省四国運輸局、独立行政法人 鉄道建設・運輸整備支援機構)の中で、国土交通省鉄道局次長の大口清一氏が“鉄道から日本の「今」を観る”というテーマで熱く語られた話の中の“ソツタクドウジ”という言葉の中にも、後半、シンポジウムのコーディネーターの香川大学名誉教授の井原健雄先生が繰り返しおっしゃった“公とは何か?”“なんでもかんでもやればいいということではなく、そもそも論に立ち返って優先すべきことを考える”“コモンズが重要だ”というような言葉の中にも、【産官学民一体となって行うわたしたちのまちづくり】の行く道すじがありました。
 それが、とてもいいタイミングで、わたしたちが駅ボラをやりながら見えた【市民】の役割を整理し、一層明確にし、今後の方向を示唆してくれたという気がします。

 今回、行った駅ボラ活動を、コンサル会社ではなく、我々NPOが行ったことの意味と意義は、当初から提案書の中に盛り込んだ、利用者の目的および導線別ニーズ調査の集計・分析の中で、より一層具体的に示すことができるという確信が、わたしたちの中に生まれています。

 誰のために、何を目的として、どういったことを、誰の手で、どういう手段で行うことが必要か?そのための情報収集、提供手段、ツールの在り方、そして、アウトカムを考えること。
 根拠の無い政策提言は、意味が無く、効果もありません。さらに、ものを申した自身が、そのことについての責務を果たすという責任感こそが、【市民社会】の担い手こそは、我々であると胸を張って言える柱になる。

 そのために、わたしたちは、わたしたちが暮らすこの土地と人、そして国のことをもっと学ばねばならず、様々な立場の動きや考えを、また、その背景となる動機にも、検挙に耳を傾けねばならず、情報を集め、確認し、主観ではない、評論に終わらない、考え行う市民としての研究と活動の積み上げをしていくということなのでしょう。

 駅ボラをしながら、収集したデータが2000件。駅および周辺の導線に沿って得たバリアを落とし込んだMAPと最終、2500件を超えるだろうデータから得た利用者の動きとニーズに関する集計と分析、そこから抽出した課題、それを解決するための今後のNPOとしての取り組みは、また、後日、ここでご報告したいと思います。

綾上の星 [2006年10月17日(Tue)]

プレゼンで切々と思いを語る岡さん


14日のプレゼンにエントリーをした中に、地域再生に涙ぐましい努力をしている綾上棚田ビレッジ会の代表 岡 浩美氏の姿がありました。

綾上は、合併をして綾川町となりましたが、岡さんたちは、綾上に拘り続けたいと思っていると言っています。

一昨年の夏、岡さんは、棚田ビレッジ会とは別に、綾上まちづくり研究会という会を発足させました。聖徳大学に出来た生涯学習社会貢献センターの福留 強先生を迎えたワークショップの場に、私も参加させて貰い、地域の人たちと一緒にまちづくり企画をしました。

森本さんという女性が、そこで企画案を出した“綾上こども商店街”は、とてもよく出来た企画で、「それなら資金調達の相談には乗るから、来年、これをやりましょう!」ということになって、四国労金の助成金で、今年の夏、その企画は実現しました。

若いお母さんたちや商店街の人たちとの連携で、地元紙に大きく取り上げられるほどの大成功!綾上こども商店街ブランドのパンやクッキーは、みんなこどもたちのアイデアで、大好評、あっという間に完売したそうです。

一年に一度の恒例行事にして、綾上こども商店街ブランドの商品を毎年増やすこと。
水平展開をして、まず、綾川町全域にこども商店街を広げること。

森本さんは、9月の交流会の場で、「もう、あんな大変な思いはこりごり」だと笑いながら、そんな話をしてくれました。そんな森本さんが、「あ〜、もう、また、岡さんに騙されたぁ」とぼやくこと、ぼやくこと。

綾上に越してきた森本さんを地域に巻き込んだ岡さんに、騙されて(?)、棚田ビレッジ会やまちづくり研究会に、いつの間にか「なんでこんなシンドイことをしとるんやろう・・・」と言いながら巻き込まれた人は、まだまだ数多くいますが、森本さんは、その中で、一際輝く、新しい綾上の星なのです。

でも、そういう明るい話題もある中で、一方の棚田の方は、発足以来5年目を迎えた、いま、大きな壁に突き当たっています。

棚田の維持は、半端なことではありません。ポンプも無く、道も狭い棚田への水の供給、ボランティア会員で繋いできた人手の問題。水害に泣いた一昨年。そして、今年は、いままで1群ばかりだったイノシシが、3群で、ボランティアや子どもたちが苦労して育てた稲やさつま芋を食べつくしてしまいました。

岡さんが言います。
「法人格を取って、ちゃんと人材も入れて、事業化しないと、ボランティア活動だけでは、もう限界や」

安定した生産が可能なら、駅で産直市ができる段取りはした。無農薬野菜が作れたら、買ってやろうという料亭や地元スーパーもある。外から農業がやりたい人の受け入れも、地元の協力で、意欲のある人なら大丈夫だ。棚田のオーナー制度もある。これまでの経験や実績を踏まえた昔ながらの農耕牛を使った農業体験の企画もある。

けれど、これほど努力をしていても、現実は厳しい。
立ちふさがる壁は、水と人材、そして、災害。

それでも、岡さんは、夢を語り続けます。
話を聴くたびに、綾上棚田ビレッジ会を、私たちの持ちえる資源を尽くして支援したいと思う気持ちが募るのは、棚田のあるふるさとが好きで、農業の持つ教育力、農業に対する美学を、岡さんが信じ、どんなことがあっても、まっすぐに、それを具現化していく姿勢を貫いていく姿勢に、寸分の揺るぎも無いからに他なりません。

行くべき道は決まっている。どうすればいいかも分かっている。そして、岡さんも、棚田ビレッジ会のみんなも、夢を諦めないことを私たちは知っています。だから、時間がかかっても、この壁はいつかきっと突破できると私は信じているのです。

まず、資金!そして、人!
がんばろうよ、岡さん!

そして岡さんは、地味だけど誠実に光を放つ、もうひとりの綾上の星に違いないのです。


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