参院選 公開討論会
[2007年06月24日(Sun)]

【今こそ、そもそも論が重要】
今回の参院選の公開討論会は、青年会議所の香川県のブロック協議会が主催で行う。
そして、我々の公開討論かがわは、青年会議所との協働関係の中で、テーマ決めや各立候補予定者との討論の内容に関する協議、当日の司会とコーディネートを引き受けている。
国会の会期延長。その中採決を急ぐ法案の数々。現職議員は、スケジュールの大幅な変更を強いられ、過密スケジュールの調整を余儀なくされている。
その間、参院選の争点となる問題についての各党、各立候補予定者の選挙に向かう政策への思いや駆け引き、戦略にも微妙な揺らぎがでるかもしれない。
限られた時間の中、各立候補予定者の心情や体制にも配慮しながら、市民の「そこが聞きたい」を押さえつつ、「政策に対する中立・公平な議論の場」を展開していくか、そして、参加者に分かりやすく、意味のあるものにするか、正直なところ、結構、スタッフは、全員、いつもより難しい現場に立たされている。
年金問題についても、我々は、テーマに上げるが、その主軸は、現在、マスコミがこぞって報道しているような、年金の未給付対策には置かない方針を早くから決めた。
それも喫緊の政治的課題であり、重要なことではあるが、6年間の長い期間、国政を任せる参議院議員を選ぶための公開討論会である。
日本の国政がこれほど急激な変化のただ中にある現状や、参議院の役割や機能を考えたとき、これからの6年間という任期は、長く、そして重いものだと考える。
【年金制度】をテーマとして取り上げるなら、そこで論じていただくべきは、枝葉の議論ではなく、国民、国家にとって年金制度とはどういった意味や意義、役割を担うのかというそもそも論を中核に据えた議論を展開したいと我々は考えた。
そう考えた時、公開討論の場での質問は、【安定した年金制度の維持・存続に向けての政策の在り方】であり、そのために【社会保障システム全体をどう見直すべきか】である筈。
もちろん【憲法問題】も同様である。
公開討論の社会的な目的と役割を全うできるよう頑張りたい。
【結局、政治を動かすのは「人」である】
それから、今回の公開討論会で、我々は、もうひとつ特別な質問を用意した。
それは、【参議院議員として立候補をしようと考えた動機】と、政策の方向性を考え、決断をするときの基軸となる【政治哲学や政治信条】に関する質問である。
これは香川から立候補を予定している与野党の立候補予定者から、奇しくも同じ意見が出たからだ。
「政策も重要だが、人間としての評価を・・・」
そういう意見だった。
政治を行うのは「人」であり、そのゆくえを決するのは、その「人」の、ものの考え方であり、そして「哲学」であり、「生き様」である。そのひとりひとりの議員の「哲学」や「生き様」が、今後の国家の重要な方向を定めるベースとなる。
繰り返すが、今回の参院選は、いつもとは違う。
この変革の時代に、日本の未来を左右する、この先6年間の長きに渡る国政を、我々の代表として任せる、重要な選挙となる。
この選挙では、立候補予定者だけではなく、国民としての我々自身の市民としての「哲学」であり「生き様」も同時に問われているのだ。
みんなが「日本」という船の櫂を握っている。
そこに集う人すべてに、そうした自覚をもっていただけるような【公開討論】の場にしたい。
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