尺八二重奏[2010年03月16日(Tue)]
写真は尺八である。尺八はその名のとおり標準的な長さが一尺八寸であるが、この写真、左は一尺六寸、右が二尺一寸である。だからといって、これを尺六とか二尺一とは呼ばない。ひっくるめて尺八であって、識別には六寸管とか二尺一寸管という言い方をしている。もう一度写真をよ〜く見てもらうと、二尺一寸管は長尺だけに穴の間隔も広い。そのため、指が届きやすいように穴の位置がカーブさせてある。それでも手が小さくて指も短い私には一杯一杯で、長時間吹いていると手が痛くなってくる。
ところで、かねがね不思議に思っていることがある。尺八は長さが1寸違うと半音違うのだ。とても偶然の一致とは思えない。ということは尺貫法の単位と周波数の間に関係性があるということだ。半音の違いが出る長さを1寸と決めたのかもしれない。また半音が12個集まるとオクターブになる。決して1尺ではない。1寸と1尺の関係は10進法で、オクターブは12進法のようだ。
写真の尺八の場合、5寸の違いがあるので同じ数だけ穴を塞ぐと5度違う。西洋音楽で言えばレとソの関係と同じだ。だからこの2本の尺八で合奏するとたいへん響きがよく調和する。しかも音域が広がるから表現に幅が出る。したがって、この尺八の組み合わせで作曲された合奏曲も多い。
そこで、先般開催された仲間内の詩吟大会で、余興として合奏してみた。先輩に一尺六寸管のパートをお願いし、私が二尺一寸管を担当したが、お蔭様でたいへん好評であった。なにしろ「よく眠れた」そうだから間違いない。




