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小悪魔はすき溝をほうぼう爪でひっかきまわして・・・ [2017年02月28日(Tue)]
(52)
 小悪魔はすき溝をほうぼう爪でひっかきまわしていましたが、やがて三つ叉になった根っこを掴み出してそれをイワンに与えました。



 「何でもお望みのものを言ってください」と言う小悪魔に対して、イワンは「じゃあ、腹痛を治してくれ」と頼みます。
 でも、そもそも彼に腹痛を起こさせたのは、まさにこの小悪魔なのでした。だから当然それを治すこともできると思いますが、果たしてどんな方法で治すのでしょうか?
 ・・・と思ったら、小悪魔は「三つ叉になった根っこ」を土の中から掘り出し、それをイワンに渡したそうです。木の根っこ。本当にそんなもので腹痛が治るのでしょうか? あるいは、これは只の木の根っこではないのでしょうか?
 ・・・
おれはお腹が痛むんだが・・・ [2017年02月27日(Mon)]
(51)
 「おれはお腹が痛むんだが、治せるか?」
 「治せます」
 「ぢゃ、ひとつ治してくれ」



 「何でもお望みのものを言ってください」と言う小悪魔に対して、イワンはこういうふうに頼んだのです。確かに、彼は農作業の間じゅうずっと腹痛に悩まされていたのでした。(元はと言えば、それも小悪魔の仕業だったのですが)
 しかし、もしも小悪魔に腹痛を治す力があったとしても、それが治った後はただ通常の状態に戻るだけではありませんか。つまり、イワンは別に何も得ることがないのです。もしかすると、すごく強大な権力、人が羨むような社会的地位や特権、あるいは一生遊んで暮らせるほどの財産だって手に入るかもしれないのに、・・・腹痛を治す、ただそれだけでいいのでしょうか?
 でも、そんなことは全然イワンは考えていないようです。「今は、お腹が痛い」だから「この腹痛を治してほしい」。恐らく、彼にとってはそれ以外にあれこれ思い悩むべきことはないのです。

しもかわ読書会2月例会の報告(1)政治について考える [2017年02月27日(Mon)]
 今日は、西町キャンパスで「しもかわ読書会」2月例会をしました。
 今回のテーマは、・・・

 「政治」について考えたいというリクエストがあり、

 じゃあ、何にしようかなあと考えたのですが・・・

 結局、下川町公民館図書室にあったこの本にしました。
 それは・・・


                     (つづく)
何でもお望みのものを言ってください [2017年02月26日(Sun)]
(50)
 「何でもお望みのものを言ってください」
 イワンはちょっと頭を掻きました。



 イワンに捕まった小悪魔は、「どうか投げつけないでください。何でもお望み通りにしてあげますから」と命乞いをします。
 これに対してイワンは、「おまえ、どんなことができるんだ?」と尋ねるのですが、その質問に対する回答がこれです。
 「何でもお望みのものを言ってください!」
 すごいですね。本当に何でもいいそうなのです。
 「自分を全世界の支配者にしてくれ」という願いでも?
 「自分を世界一の大富豪にしてくれ」という願いでも?
 それとも・・・
 とにかく、小悪魔は「何でも」と言っているのです。ということは、イワンがここで何かを願えいさえすれば、小悪魔はそれを実現させる力を持っているということです。
 さて、イワンは一体どんな願い事をするのでしょうか?
 ・・・
2月定例学問会の報告(13)適者生存の原則によって、人類は・・・。 [2017年02月26日(Sun)]
 2月定例学問会の報告の続きです。
 
●強い者が生き残るのではなくて・・・。
●他と調和できた者が、生き残る。
●人間は、他と調和できているか?
●人間も、淘汰される運命なのか?

 そして・・・

                (つづく)
何でもお望み通りにしてあげますから [2017年02月25日(Sat)]
(49)
 「どうか投げつけないでください。何でもお望み通りにしてあげますから」
 「おまえ、どんなことができるんだ?」



 イワンに捕らえられ、犂の先目がけて投げ付けられそうになった小悪魔は、必死の命乞いをします。
 しかし、ただの哀願、懇願ではありません。小悪魔は、イワンに交換条件を持ち掛けているのです。しかも、「何でもお望み通りにしてあげますから」と、いかなる要求にも応じる用意があることを示唆しています。
 やはり、悪魔といえども死の恐怖というのは途方もなく大きいのでしょうね。それで、イワンに対して「命を助けてくださったら、どんな願いでも叶えてあげます」と訴えたのです。
 この申し出に対し、イワンは実に冷静沈着な質問をします。「何でもって言うけど、一体お前にはどんなことができるんだ?」
 さて、小悪魔の返事は・・・
来週の予定 [2017年02月25日(Sat)]
 済みません。諸般の事情で、来週の予定を少し変更します。
 教育学ゼミは3月に延期、しもかわ読書会を27日(月)に開催します。

【しもかわ読書会】
 しもかわ読書会2月定例会
 日時 2月27日(月)
 13時〜15時頃
 場所 西町キャンパス
 内容 未定

 【定例学問会】
 3月定例学問会
 日時  3月5日(日)
     12時〜15時頃
 場所  モレーナ
 内容  参加者の希望に応じて


 誰でも参加できます。どうぞよろしくお願いします。
2月定例学問会の報告(12)強者は、弱者よりも先に滅びる。 [2017年02月25日(Sat)]
 2月定例学問会の報告の続きです。
 
●金持ちだけで、生き残れるのか?
●お金は、食べ物を作ってくれない。
●金持ちの生存は、貧乏人に依存している。
●食う者は、食われる者よりも先に滅びる。

 そして・・・

                (つづく)
ちぇっ!汚らしい奴! [2017年02月24日(Fri)]
(48)
 「ちぇっ!汚らしい奴!」
 それを摑み上げたイワンが犂の頭(さき)目がけて投げつけようとすると、小悪魔が泣き声をあげました。



 「ちぇっ!汚らしい奴!」とイワンは言っています。それが悪魔だということを彼が認識していたのかどうかは定かではありませんが、恐らく小悪魔はいかにも悪魔らしい醜悪な姿をしていたのでしょうね。もちろん、外見で判断するのは良くありませんが、前後の状況から見て小悪魔がイワンの仕事の邪魔をしていたのは明らかですから、それが邪悪な存在であるとイワンが判断したのも頷けますよね。
 よほど腹が立ったのでしょうか、イワンは小悪魔を犂の頭(さき)目がけて投げ付けようとします。犂の頭というのは、犂の刃先ということでしょうね。当然、鋭く尖っています。そこにぶつけられたら、小悪魔の体は真っ二つに切断されてしまうかもしれません。
 そこで、小悪魔は泣き声を上げて哀願します。それは、彼の立場になって考えれば当然だと思います。
 さて、小悪魔はイワンに一体何と言ったのでしょう?
 ・・・
第101回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(1)アメリカ大陸に渡った人々 [2017年02月24日(Fri)]
昨日は楽しく学ぶ歴史ゼミを開催しました。
100回目を終え、今回は久しぶりに南北アメリカ大陸を扱いました。

氷河時代に人類が世界に広がったことを2014年に復習して以来、約1年半ぶりにアメリカに目を向けたことになります。
しばらくの間、ヨーロッパや中国、日本などを見て6〜7世紀ごろまで来たわけですが、アメリカ大陸では何が起きていたのでしょうか。

●氷河時代、モンゴロイドがベーリング海峡を渡った。
▼と言っても、海ではなく陸を渡った。
ー海水面が下がり、アラスカとシベリアはつながっていた。
ーマンモスを追ってアラスカに着いちゃった。
ーそしてじわじわと南アメリカまで広がっていった。
▼人々が大陸に渡ったのは2万年以上前の話。

●渡ったモンゴロイドは大きく2種類。
▼縄文人と同じ「古モンゴロイド」。
ー南米まで行った。インディアンと呼ばれる人々の先祖。
▼シベリアで寒冷地に適応していた「新モンゴロイド」。
ー弥生人やエスキモーと呼ばれる人々の先祖。
ーアラスカからカナダ、グリーンランドまで行った。

●彼らを表現する適切な民族名は、ない。
▼インディアンは外部の人が間違ってつけた呼び名。
▼エスキモーは差別的だとして避ける考え方も。
ー教科書では「イヌイット」。
ーエスキモーは生肉を食べる人々という意味?
ーでもイヌイットも地域によっては不正確。
ーそもそも地域によって暮らし方などは大きく違った。
▼ややこしい。

(つづく)
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