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現代の社会システムの全体を毒の木にたとえています。 [2019年07月06日(Sat)]
(519)
 ある作家は、現代の社会システムの全体を毒の木にたとえています。
 法律や医療の仕事など、システムに寄生する各種の職業はその枝です。



 ガンディーは自らの見解を述べる前に、ヨーロッパのある作家(具体的な名は示されていません。(518)を参照してください)が本に書いている内容を紹介しています。これは確かに過激な言説です。何しろ、「現代の社会システムは毒の木のようなものだ」と言うのですから。
 さて、ここで出て来る「毒の木」というのは、原文では「ウパスの木(upas tree)」です。ウパスの木はイラクサ目クワ科ウパス属の常緑高木で、インド東部からマレーシアなどの東南アジアに分布しているそうです。地域によっては「イポー」という名でも呼ばれているようです。乳状の樹液には、猛毒(イポー毒)となるアンチアリンが含まれ、昔から毒矢として狩猟などに利用されていたそうです。
 この猛毒というのが昔の人の想像力を大いに刺激したようで、ウパスの木にはその毒性を誇張したたくさんの伝説が世界のあちこちで語り伝えられていたそうです。例えば、「ジャワ島の真ん中のある谷にウパスの木が1本だけ生えていて、その谷はウパスから発せられる猛毒が充満していた。だから、そこに迷い込んだ動物はすべて死んでしまった」とか、「この木の根元で休んだ旅人は二度と目覚めることはない」とか。
 現代社会は、果たしてそのような恐ろしい毒の木にたとえられるようなものなのでしょうか? そして、医者や弁護士は毒の木から生えた枝なのでしょうか?
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