どちらが悪いとお互いに言い合っても切りがない。 [2019年06月01日(Sat)]
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ヒンドゥー教徒とイスラム教徒はずっとけんかをしています。 普通の人であれば、恐らく彼らにこう言うでしょう。 「すべてを忘れなさい。どちらが正しくてどちらが悪いとお互いに言い合っても切りがないではありませんか。きっと、どちらにも悪い所はいくらかはあるのですから」。 そして、「もうけんかはやめなさい」と忠告するでしょう。 弁護士についての話が、急にヒンドゥー教徒とイスラム教徒のけんかの話になってしまいました。実は、これは前の章で議論されていたテーマです。その中で、「どんな場合でも、けんかはするべきではない。違いを認め合い、受け入れよ。寛容であれ。たとえ相手がけんかを売ってきても決してけんかは買うな」ということを繰り返しガンディーは語って来ました。(例えば(450)) 確かに、常識的な人であれば、けんかは双方どちらにとっても合理性のない愚かな行為であると知っているでしょう。だから、もしもけんかをしている人がいれば、「けんかはやめなさい」と忠告するのが当然だろうと思われます。 しかし・・・ |