みんなのためは、自分のため。 [2019年03月03日(Sun)]
(396)
そして、彼らは1つの同じ国民としてまとまって生きていかなければならないことになるでしょう。たとえ彼ら自身の利益だけを追求しようとしたとしても、そうせざるを得ないのです。 「異なる宗教に属する人々が住んでいるからと言って、それが原因でインドが1つの国でなくなるなんてことはありえない (388)」というガンディーの主張の続きです。 彼は、決して単なる理想論、建前論を述べているのではありません。それぞれの宗教を信じている人たちが自分たちの利益を考えて一番現実的で合理的な判断をしたとしても、結局彼らは異なる宗教を信じる人々との共存を選択することになるだろうと言うのです。 確かに、対立や抗争、不一致や断絶は、どう考えても誰のためにもなりません。冷静に判断するならば、違いを認め合い、異なる部分を持つ人々とも協調し合っていく方がみんなの利益になることは明らかなはずなのです。 さらに、ガンディーは・・・ |