人間が進歩すればするほど、神から遠ざかってしまった。 [2019年02月21日(Thu)]
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鉄道のお蔭で人間は確かにより遠くへ行くことができるようになりました。しかし、それだけ自分の創造主から離れてしまっているのです。 ガンディーの鉄道批判の続きです。彼がこれほど強く鉄道を批判しているのは、もちろん鉄道が嫌いだからではありません。彼が批判しているのは、「より速く、より便利に」と効率や利便性ばかりを追求する現代文明、そして「イノベーション(技術革新)こそがあらゆる問題を解決し、人類を幸福にする」というような科学技術に対する盲信的態度なのです。 ガンディーにとって、速いことは善ではありません。(345)では、「スピードや効率性は、善の促進に寄与しない」と言っていましたが、ここでは「遠くへ行くほど人間は神から遠ざかる」と言っています。 これは、旧約聖書の「創世記」11章に出て来るあの有名な「バベルの塔」の寓話に通じるかもしれません。また、キリスト教の一派であるアーミッシュの人々が現代でも自動車を使わず馬車で移動しているのもこれと同じ理由なのかもしれません。 さて、これを聞いた若い読者は・・・ |