私はすぐ近くにいる隣人たちに奉仕するしかない。 [2019年02月18日(Mon)]
(383)
私の体は遠くへ行けるようには造られていません。だから、私はすぐ近くにいる隣人たちに奉仕するしかないのです。 けれども、もしも私が「自分は世界のどこにでも行って、すべての人々に奉仕しなければならないと悟ったのだ」などと主張するようになったら、それはとんでもない自惚れと言うべきでしょう。 「人間が自分の手足の力で行ける範囲にはもともと限界がある。それは、自然が人間に与えた制限なのだ(382)」と言った後、ガンディーはこのように続けます。 つまり、「人間はもともと自力で遠くまで行けるようには造られていない。それは、人間がその狭い範囲の世界で生きていくべきだからだ。もちろん人間は他者に奉仕するべきだが、人間が愛と奉仕を捧げるべきなのは遠くにいる人々ではなく、何よりもまず自分の近くにいる人たちなのだ。世界中の人々を救おうとするのはまさしく身の程知らずの思い上がり、傲慢にほかならないのである」とガンディーは言うのです。 これと似たようなことを言ったのは、マザー=テレサですね。「大切なことは、遠くにある人や大きなことではなく、目の前にある人に対して愛を持って接することです」と彼女は語っていたそうです。 とにかく、遠くに行かなくても良いことはできるのだから、鉄道などを使って遠くへ行こうとする必要はまったくないではないかと彼は言いたいのでしょうね。 さらに、ガンディーは・・・ |