世界中のどこへでも飛行船に乗って・・・。 [2018年08月21日(Tue)]
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人類がさらに進歩していけば、世界中のどこへでも飛行船に乗って数時間で到着できるようになるとさえ言われています。 ガンディーの文明批判の続きです。 「足るを知る」ということを忘れて、科学技術の進歩はどこまでも追求されます。馬車に比べれば鉄道による移動は格段の進化を遂げていた(204)のですが、文明は決してそれで満足せず、さらなる進化を求めるだろうとガンディーは予測します。 実際、20世紀初頭のこの頃は、飛行船(空気より比重の小さい気体を詰めることによって機体を浮き揚がらせ、これに推進用の動力や舵をとるための尾翼などを取り付けて操縦可能にした航空機)の開発が実用化に向けて着々と進められていたのでした。1920年代には、ヨーロッパからアフリカやアメリカに渡る航路が開設されたそうです。まさに、「将来は世界中のどこへでも飛行船で行けるようになる」というガンディーが予言した通りになりそうだったのですが、1937年に大西洋横断航路に就航していたドイツのヒンデンブルク号が爆発炎上を起こした「ヒンデンブルク号爆発事故」が起こり、飛行船はあまり使われなくなってしまいました。 しかし、皆さんご存知の通り、その後は飛行機が急速に発達し、本当に世界中に航空路線が張り巡らされることになったのです。ちなみに、有名なライト兄弟の有人動力飛行は1903年のことだそうです。 しかし、ガンディーは決してこれを喜ばしいこと、歓迎すべきこととは考えないのです。 さらに、彼の未来予測は続きます。・・・ |