議員は、ただ公共の福祉のためだけに働く。 [2018年06月19日(Tue)]
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議員の仕事は無報酬です。だから、彼らが働くのはただ純粋に公共の福祉だけのためであると見なされています。 1911年成立の議会法で、下院(庶民院)議員に歳費を支給することが決議されたそうです。ということは、この本が書かれた当時(1909年)は無給だったわけですね。一方、上院(貴族院)議員は現在でも無給なのだそうです。 さて、イギリスの国会議員は無報酬でした。ということは、金銭的利益は決して議員になる直接的な動機にはならないわけです。だから、理屈上は、議員になるのはただ名誉ある職務を果たしたいという願望を満たすため、つまり私益ではなく公益のためだということです。 しかし、これはもちろんあくまでも建前に過ぎません。「・・・と見なされています」書かれていることからも分かるように、「でも、本当はそうではありません」とガンディーは言いたいのです。 さらに・・・ |