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「下川わわわ大学」ブログ連載ゼミ、2018年のテーマは・・・(6) [2018年01月07日(Sun)]
 ソローはガンディーが生まれる7年前にこの世を去っているので、もちろん両者が直接つながっていることはありません。しかし、よく考えてみると、ソローはヴェーダなどのインドの古典も読んでいたようです
 そして、読書を通じて古今東西の哲人や聖賢たちと交際していたと言っています。
 つまり、生きた時代や地域を隔ててはいても、人と人とが互いに魂を響き合わせることは十分にありうることなのです。

 ですから、ガンディーも読書を通じてソローの思想に触れる機会を持つことができたのです。実際、ガンディーがソローの著作を読んでいたのは間違いありません。1909年、40歳の時に書かれた「ヒンド・スワラージ」という本の中でも、参考文献としてソローの「市民の反抗」「原則のない生活」の2篇が挙げられているのです。

 ガンディーの思想の中でも最も重要と思われるものの一つに「非暴力」がありますが、彼は非暴力による抵抗運動についてのヒントをソローのエッセーから得たと言われています。(ソローが実践した市民的不服従については、「ウォールデン」の中でも記述されていましたね)
 一方、トルストイとガンディーとの関係は・・・
                         (つづく)
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