（２０１）
　若い者は全部、片っぱしから召集することです。するとそいつどもが、あなた様のために戦争をしてくれるでしょう。そして若い女どもは、あなた様のそばに残るのです。



　新しく採用された司令官（その正体は老悪魔）がセミヨン王に勧めた軍備増強策の続きです。「若い者は全部、片っぱしから召集」することを進言するのです。つまり、「国民皆兵」です。
　ただし、この場合の「若者」とは若い男性のみを指すようです。古今東西、兵士になるのは主に男なのです。これを差別の一種だと言う人も、いますね。
　若い男がみんな兵隊に取られてしまえば、若い女性と高齢者が国に残ることになりますね。これは、戦乱の世ではよくあったことだと思われます。兵隊に取れらる男性も大変だったでしょうが、残される女性も大変だったんじゃないかと思います。
　しかし、司令官の軍備増強策は単に兵隊の人数を増やすだけではなかったのです。
　それは・・・