彼の体から湯気がぽっぽっと立って・・・ [2017年04月23日(Sun)]
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そしてイワンもくたくたです。彼の体から湯気がぽっぽっと立って、霧のように森を流れるのですが、それでもイワンはあきらめません。さらにもう一本受け切りをしましたが、背中がずきずき痛んで力が出なくなりました。そこで斧を木の根に打ち込んだまま、すわって休憩しました。 朝から晩まで働き通し、しかも木の伐採は小悪魔の妨害により悪戦苦闘の連続でしたから、イワンがくたくたに疲れてしまったのも無理はありませんね。「体から湯気がぽっぽっと立って、霧のように森を流れ」たというのですから、本当にすごい運動量だったのでしょう。 しかし、それでもイワンは仕事をやめません。まさに文字通り、「体が動かなくなるまで」働き続けたのです。 最後の力を振り絞って、もう一本の木を受け切りしますが、とうとうそこで力尽きてしまいました。「背中がずきずき痛んで力が出なくな」ったのです。これはもう、本当に本当に限界だったのでしょうね。ここで遂に、イワンは座って休憩したのです。 さて、これを見た小悪魔は・・・ |