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自分たちのけんかを自分たちで解決できなければ、第三者の介入を許してしまう。 [2019年06月21日(Fri)]
(504)
 もしも人々が自分たちのけんかを自分たちで解決できたとすれば、そこに第三者が一体どんな口出しをすることができるでしょうか? そんな権威など決して誰も持てはしないのです。
 


 ガンディーの弁護士批判は、法によるイギリスのインド支配に対する批判に重点が移ってきたようです。
 人間社会の中にはもちろん様々な紛争があるだろう。しかし、それは当事者間で解決できるように努力すべきである。決して法廷(つまり公権力)に頼ってはいけない。そうすることで我々は気付かないうちに国家に従属、隷属する存在にさせられてしまうのである。このように彼は考えているようです。
 (471)では、2人の争いの調停を第三者に委ねれば、当事者は結局双方共に大きな損失を被り第三者が漁夫の利を得ることになるだろうと述べられていました。
 これは、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の対立についての議論の中で語られていたことですが、今回はより一般的に、「すべてのインド人は、自分たちの紛争は自分たちで解決するように努め、決してイギリスの司法制度に頼ろうとするな」と訴えているのです。
 さらに、ガンディーは・・・
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