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負債に苦しむ藩王国。 [2019年06月16日(Sun)]
(499)
 弁護士の力に頼るようになった藩王国は、ずっと負債を背負って苦しんいます。
 


 ガンディーの弁護士批判の続きです。弁護士のために引き起こされた家族崩壊の問題(498)に続いて、彼は藩王国も弁護士の被害者だと主張します。
 藩王国とは、イギリス帝国がインドを植民地支配した時期に、直轄領とはせずに旧来の支配者に一定の自治権を認めた地域のことです。この旧来のインド人支配者はいろいろな名前で呼ばれていましたが、イギリス政府はいずれも「藩王」(prince:諸侯)と呼んでいたそうです。インド人の自治権を尊重したというよりも、旧来の支配体制や社会構造をイギリス支配の安定化や分断統治に利用したということでしょう。
 この藩王国も弁護士に多くの負債を負っていたとガンディーは言っています。一定の自治と言っても恐らくイギリスが発した法令には従わなければならなかったので、法的なトラブルなどにもしばしば悩まされたことでしょう。そこで、高額の費用を支払ってでも弁護士に頼らざるを得なかったのだと思われます。
 その結果、藩王国の債務は莫大なものになってしまったのでしょうね。
 さらに・・・
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