• もっと見る
«第5回「小・中学生の疑問に答えないけど一緒に考えるゼミ」の報告(4) | Main | 第5回「小・中学生の疑問に答えないけど一緒に考えるゼミ」の報告(5)»
まるで催眠術をかけられたように、その偽りの世界に・・・ [2018年08月12日(Sun)]
(196)
 そうした本を読むたびに、私だけはまるで催眠術をかけられたようにその偽りの世界にだんだんと巻き込まれていき、遂には二度とそこから出られなくなってしまうのです。



 ガンディーの発言の続きです。
 「そうした本」とは、「現代文明を擁護する立場の人によって書かれた著作物(195)」のことです。
 ぼくたちは、自分の目で状況をみているつもり、自分の頭でそれを分析しているつもり、自分自身の思想信条に基づいて自己の意見を形成しているつもりにしばしばなりますが、実際には外部のいろいろなものから多大な影響を受けています。特に、新聞などの報道や論説、そして様々な書籍や雑誌に書かれる内容や表現の仕方には誰でも多かれ少なかれ影響されていると言って間違いないでしょう。しかも、この時代にはインターネットもテレビもラジオも存在しないのです。
 もちろん、それが自分の頭の中で生み出された自分の意見だと思っている人にはその影響のされ方や大きさは自覚できません。だから、気付かないうちに、「文明を是とする考え・先入観・価値観」に自分も巻き込まれ、染められ、いつの間にかすっかり同化してしまうのです。
 これを、ガンディーは"hypnotize"と表現しています。ここでは「催眠術にかけられる」と訳していますが、「洗脳される」と言ってもいいのです。
 さらに、ガンディーは・・・
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント