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新聞によって正反対の人物評価。 [2018年07月20日(Fri)]
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 ある新聞が一人のイギリス人指導者のことを誠実で模範的な人物だと書いたとしましょう。ところが、別の新聞を読むと、彼は不誠実だと非難されているのです。



 「イギリスの新聞には党派がある」というガンディーの話の続きです。
 人物の評価についても、新聞によってまるで正反対のことが書かれると彼は指摘します。確かに、同じ政治家についても、彼に好意的な新聞はその業績を高く評価するでしょうし、彼の人柄についても肯定的に書く、あるいはそう印象付けるような書き方をするでしょう。
 ところが、反対派の新聞は決してそうではありません。彼の業績は過小に評価するか、またはまったく無視するでしょう。反対に、悪いことは何でも彼のせいにしようとするでしょう。そして少しでも不正の疑いがあれば、あたかも確定した事実であるかのように決め付けるのです。さらに、彼のやることはすべて悪意に解釈し、どんな言動にも邪悪な動機があるかのように書くかもしれません。また、どんなささいな失敗を彼がしても、決して見逃さずに厳しく糾弾したり散々に罵倒したりするでしょう。そして、自派に属する政治家であればそんな失敗はしない、もっと有効な対策を取ることができる、ずっとまともな対応をするだろうと宣伝するのです。
 さて、このことに対するガンディーの結論は・・・
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