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紳士は櫓の上に立って・・・ [2017年11月15日(Wed)]
(310)
 紳士は櫓の上に立って、そこからしゃべり始めました。



 さあ、いよいよ紳士の演説が始まりました。テーマは、「手足を使わず、頭を使って働く方法」です。一体、どんなことを話すのでしょうね?
 実は、この話の内容は原作には書いてありません。なので、紳士がどんなことをしゃべったのか、想像してみたいと思います。
 彼は多分、肉体労働の大変さと見返りの少なさを語ったのではないでしょうか? それは恐らく農民たちの共感を得られるでしょうし、「では、もっと楽で、たくさんの報酬の得られる仕事の仕方を知りたい!
」という欲求をかき立てることができそうだからです。
 ・・・「皆さん、肉体労働は大変ですよね。第一、疲れますよね。体も痛くなりますよね。暑さや寒さ、それから風雨にもさらされますよね。虫に刺されたり、時には蛇が出て来て咬まれたりもするかもしれませんね。それに、事故の危険もありますね。怪我をしたり病気になったり、それでも外に出て働かなければいけないのは本当につらいことですよね。
 でも、その割に、見返りはほんの少ししか得られませんよね。どんなに勤勉に働いても、あなたが生み出せる農産物はたかが知れている。土地だって限られているし、天候も思い通りにはならない。しかも、出来た農産物は市場で買い叩かれる。いろんな費用を差し引いたら、本当にいくらも残らない。ああ、自分があれだけ苦労して働いた結果が、たったのこれだけか・・・そんなふうに嘆いたことが、皆さんもきっとおありでしょう。
 しかし皆さん、体ではなく、頭を使って働くならば・・・」
 ・・・
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