イワンは家にいて両親を養い・・・ [2017年06月13日(Tue)]
八
(157) 一方イワンは家(うち)にいて両親を養い、唖娘といっしょに野良仕事をつづけていました。 軍人セミヨンと商人タラスが手を結び、二人とも富と権力を手中に収めたという所(156)だったのですが、ここで大きく場面が変わります。そして、第8章に入るのです。 ここでまた、農民イワンが登場します。二人の兄が出て行った後、イワンは再び労働に明け暮れる日常に戻っていたのです。もちろん、富とも権力ともまったく無縁です。 唖娘というのは、彼の妹のマラーニャのことです。彼女も、イワンと一緒に毎日野良仕事にいそしんでいたのです。 さて・・・ |